私、アド・カラーBCLグッズのファン

「BCLマニュアル」などの特集誌のページを彩ったカラフルな広告が印象に残る。受信報告書、ベリカードアルバム、ログブックなど、企画・監修はBCL界のカリスマ山田耕嗣氏。随分あこがれたもので、学校のBCL仲間と共同で通販購入したこともあった。初期のころは受信報告書(便せん型)によくお世話になった。その後ワープロやパソコンが一般化して自分で報告書を編集できるようになったし、ベリカードアルバムにしてもハガキホルダーが市販されるようになり(少なくとも私の地方の文具店店頭で見かけるようになって)、専用グッズを揃える必然性もなくなってきた。しかし、BCL全盛期に大いに夢を与えてくれたこれらのグッズは高く評価したい。近年はネットオークションでグッズを買い集め、自前で持っていた3アイテム4種類に加えて11種類になり、だいたいのアイテムは揃えられた。
 アド・カラーはBCLグッズ撤退後QSLカードの注文印刷等を続けていたようだが、2014年2月20日をもって廃業した。 
受信報告書
(はがき型、50枚)
500円
グッズ販売開始当時はこのはがき型が受信報告書の主流の型で、国内放送局向けが主用途だったとしか思えない。たぶんその当初はベリカード返信用切手が不要の放送局が多かったのだろう。返信料を要求する放送局の場合は封書で送る必要があり、はがき型である理由はない。一応バイリンガル仕様になっている。
なお商品にはなぜかミニベリカードがついていた。アド・カラーBCLクラブ入会申込書もあって、送ると会員証が送付されていたもよう。
リポート+便箋
(便せん型、50枚)
400円
 
後にこちらがスタンダードな受信報告書のスタイルとなった。報告欄も広くなり機能的になってきた。都度マイナーチェンジされており、当初裏面は白紙だったが、詳細な内容報告もできるメッセージ欄が追加され、さらにB5サイズからA4サイズに大型化(国際標準化)されていた。
親子封筒
200円
最近オークションで現品を入手するまで判らなかったが、親子封筒の子封筒とはベリカード返信用封筒である。したがってはがきが入るサイズ。SASE(Self Addressed Self Enverope)の原型だったのだ。
それにしてもグッズの中では一番地味なアイテムだが、オークションに出てくるほど残っていたとは思わなかった。
BCL LOG
(ログブック)
1000円
意外にしっかりした表紙。A4サイズで当時のBCL少年たちにとっては持てあます大きさだったかもしれない。Program欄を広めにとってあり機能的だ。不思議なのは、なぜかReport欄にSEAの文字(=船便)があることだった。普通船便で受信レポート送付はありえないのだが。
QSLカードアルバム
(デラックス型)
800円
硬質でその名の通り豪華な造り。68ポケットもある。集めたベリカードをぎっしり詰めれば見栄えはするし、カードともども自慢できる一品。難点は紙質によってはカードがポケットのビニールに貼りつきやすいことだ。
外装の色は赤、青、白、緑が確認できている。
QSLカードアルバム
(スタンダード型)
600円
1970年代の広告に載っていたものは恐らく30ポケットと思われる。外装はたぶん紙製と思われ、さすがにデラックス型より見劣りはするが、当時まだ市販のはがきホルダーが店頭に見当たらず、あれば重宝していたことだろう。1985年購入時のものは60ポケットで表紙はプラスチック製。 
メッセージカード 
400円
はがき型受信報告書のバリエーション。 受信報告書兼、お便りカードで、報告書の主要要件は宛名面に移されている。裏面は感想・お便り欄だが、詳細な受信内容記入欄にもなる。これは両面化したリポート便箋と同じ構成。しかしアド・カラー製の各種受信報告書の欠点は受信地の記入欄がないことだ。
BCLオリジナルセット 
2000円
B5サイズのバインダーにログブック、受信報告書、ベリカードアルバムが詰め合わせになっている。 オークション落札品での確認だが、アルバムは14ポケット。受信報告書(はがき型)が当初どれだけ付いていたかは不明。国内民放と外国の主な放送局の住所が載っており、旅行時に携行して受信報告をする用途としては便利。