駅弁の包装紙

 鉄道旅絡みのものは何でも収集するようになり、駅弁の包装紙もその対象に。泊りがけの旅行では2日に1食は駅弁を食べていただろうか。有名な弁当は最初にターゲットになるが、それがない場合は中身や大きさとともに包み紙の有無が選択のポイントになる。近年は包装紙が省略され、フタと一体化されたものが多いがそういうものにはあまり魅力を感じない(それでも時々切り取って記念に残しているが)。
 ここではこれまでの旅行で集めた包装紙の一部を紹介したい。旅の思い出と絡んで、あるいは個人的な思い入れで選んでおり、無名なだけでなく中身すら覚えていないもの、さらには大型スーパーの駅弁大会でやっとのこと入手したものも含まれています。
 別のページのコレクションは北から順になっているので、ここは南からスタートします。

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 かしわめし
(西都城)

かしわ肉の弁当。隣に都城という市の代表駅がありながらこの駅も立派な高架駅。訪ねたとき廃止前の志布志線が分岐しており、弁当を食べながら凡庸な車窓を眺めていた。
 NOBEOKAお弁当
(延岡)

今は無き高千穂線に乗り換えのため夜行列車を降り早朝のこの駅で買った弁当。幕の内弁当に違いないが、朝の時間帯に販売される弁当は幕の内が多いのかな。
 特製御弁当
(佐伯)

販売駅は佐伯になっているが弁当を買ったのは早朝の寝台列車内。食堂車もなく昼前まで走る寝台列車の場合、車内で弁当の需要はあるのだ。
 特製幕の内弁当
(阿波池田)

徳島本線から土讃本線へ乗り換えの際買ったもの。包み紙には地元の観光地や名産品が描かれていることが多く、じっくり観察したい。時刻表によればこの駅も駅弁販売はなくなっている。
 お弁当
(備後落合)

安いだけあっておかずは漬物を含めて2,3種しかなかく実に質素だった。しかし山奥の小さな駅で、わずか300円で給食しようという心意気に感心してしまう。本来は三次駅の駅弁。
 特別幕の内弁当
(出雲市)

購入当時大社線が分岐する主要駅だったがこの駅の弁当には重要な意味があった。京都行きの夜行・普通列車の発駅であり食料確保する必要があったからだ。その夜行列車はほどなく廃止された。
 志ぐれ茶漬弁当
(亀山)

珍しいお茶漬け型の駅弁。桑名産アサリの時雨煮。旅の数日前、偶然にもテレビ番組で紹介されていたのを見て購入。現在駅頭販売はやっていないが、予約で購入可能。
 特撰幕の内弁当
(金沢)

最も廉価でスタンダードな幕の内。僅かだが治部煮が付いていた。新幹線開業による高級志向のせいで?姿を消した。この他消滅したものに「どじょうのかば焼き弁当」がある(消滅時期は不明)。
 ありがとう富山港線
(富山)

2006年3月の廃止・転換直前の企画弁当。幕の内。立ち売り販売員も現れたがこれが完全な演出。さて富山というと有名なのが「ますずし」だが、これがまたレモン炭酸飲料とよく合うのだ。
 特製幕の内弁当
(糸魚川)

弁当販売所で直感的にこれを選んだのかもしれない。包み紙全体が写真(北アルプス)になっているのもあまりないのでは。駅弁の種類が豊富だったが、駅弁業者「たかせ」は2013年に店を閉じた。
 元気甲斐
(小淵沢)

テレビ番組の企画で誕生したのが1985年、すっかりこの駅の顔になった。2段重ねのお重に東西二大料亭の味が凝縮されている。現地で買うチャンスはなかったが、確か東京駅で買ったような。
 ちらし風磯弁
(館山)

小ぶりな駅弁ながら磯の香りが漂う。訪ねた頃胃を壊して長く食欲不振を患っており、一時それを忘れさせてくれる清涼剤になった。残念なことにもう駅弁販売はやっていない。
 とんかつ弁当
(成田)

ご飯の上にとんかつが載っているというシンプルな弁当。名物駅弁だったのにこれも過去のものになってしまった。
 峠の釜めし
(横川)

駅弁大会でもお馴染みの、最も有名な駅弁の一つ。早朝この駅に立ち寄ったことがあり、食事をとろうと目に付いたのが線路に並行する国道のドライブイン「おぎのや」。小ぎれいな場所で食べた。
 雪だるま弁当
(新津)

珍しく気に入った容器型の駅弁。通常駅頭で販売されているのは白色だが、予約すれば白のほか容器を黒、水色、緑、橙色、ピンクのカラーから選べるのだ。高崎駅のだるま弁当同様、貯金箱になる。
 とりめし
(日出谷)

時刻表に磐越西線の小駅に弁マークが付いていて興味があった。停車時間も短いしテキパキ買わないと。列車が停車して販売員と目が合うと、後は阿吽の呼吸で売買成立。中身はそぼろなど鳥尽くし。
こだわり弁当各驛停車
(仙台)

確か駅弁ライターの方が雑誌の企画で誕生させただけあって実力派の弁当。中身のバランスが非常に良い。「まいたけの吉野揚げ」だけは覚えている。
 峠の力餅
(峠)

弁当ではないが駅頭販売している餅菓子として度々紹介されている。訪れたときはスイッチバックの駅だった。解消された現在もちゃんと販売されている。どちらにしても停車時間に大差ないかも。
 特製みちのくの香おべんとう(十和田南)
「茶めし弁当」だったか「錦木おこわ」狙いで現地へ行ったが、置かれていたのはこの弁当だけ。後年テレビで紹介されたとき食材の山菜が採れないと弁当に出せなかったというようなことをいっていた。
 いかめし
(森)

ご存じ駅弁大会の定番。ぜひ直接駅で食べてみようと、わざわざ下車して買った。だがそれ以上特別なものはないことに気づいた。無理せず駅弁大会で味わおう。
 サーモン寿司
(苫小牧)

その名の通り、寿司ネタがサーモンになっている。ローカル線の列車に乗り発車待ちしていると、外から売り子のばあさんが窓を叩いて駅弁を”押し売り”。元から買うつもりだったからよかったが。
 ライラックお弁当
(札幌)

特急列車の名前を冠した駅弁。幕の内弁当。現在「ライラック」は「スーパーカムイ」に取って代わられている。ライラックに初めて乗ったとき我が北陸本線の特急よりきれいなのは地味にショックだった
 十勝牛ワイン漬けステーキ弁当(池田)
包み紙はないが特筆すべき弁当なので蓋を切り取り持ち帰った。要予約。ステーキ肉がジューシーで柔らかい。駅裏のワイン城を訪ねた帰りは駅前レストラン「よねくら」で弁当を受け取ろう。
 おたのしみ辨当
(釧路)

夜行列車を降り早朝の釧路駅で買ったのがこの弁当。作って間もない生暖かい弁当を食べながら、乗り換えた釧網本線の釧路湿原の車窓を眺めるという贅沢を味わえた。
 かきめし
(厚岸)

購入を狙って根室本線の列車に乗ったが、フォームに販売員は現れず買いそびれたことがあった。後年近所の駅弁大会でやっと入手。炊き込みご飯と牡蠣がマッチしている。
 特製オホーツク弁当
(網走)

特急「オホーツク」で長距離移動するときは弁当は必要。たぶん幕の内だったが、きっとオホーツク海の海の幸が入っていたのだろう。名寄本線(一部)と湧網線の線路図が描かれている。
 お好み御弁当
(稚内)

急行「天北」が正午前に発車していたため弁当は必須。中身は幕の内。しかし包み紙の線路地図に天北線と興浜北線が描かれているのがうれしかった。