オオタヌキモ

 石川県加賀市の溜池に巨大なタヌキモ(広義)が自生していました。あまりにも巨大(長さ232cm、太さ17cmにもなる)なのでオオタヌキモではないかと食虫植物研究会会長の小宮定志先生に標本を送り同定を依頼していました。先生からは「ぜひ花冠の形態を確認願いたいものです。イヌタヌキモと同じ形態であれば狭義のタヌキモ、花冠の側片が垂れ下がって距が細長ければオオタヌキモと判断できます。」とのアドバイスを頂いていたのですが、なにしろ開花しません。栽培すること16年、今年ついに1花茎だけですが開花したので結論がでました。「オオタヌキモ」でした。感激!感激!感激!
 なにしろ国内での分布域が北海道、青森県、秋田県、岩手県、新潟県(私信)という北方系の種類ですから、一気に分布域が南下したことになります。
私のHPのブログ「mizuaoi.photo-web.cc/361ootanukimo.htm」で過去(2017年)に「361 オオタヌキモ?」として公開したものですが、このたびの花の写真を加えて改訂版を作成しました。ご覧頂ければ幸いです。


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 オウレンの性型については、植物図鑑では、雌雄異株とか、両性花と雄花とがあるなど、様々な記述があるが、実際の所は「両性花の株、雄株、雌株(希)、両性花と雄花の混ざった株、両性花と雌花の混ざった株(希)」が見られる
 植物図鑑の記述を鵜呑みにするのではなく観察が重要である。
 オウレンの性型についても8ページにわたって詳しく解説。右の画像はオウレンの雌株。
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