『10000Hit記念SS』   

− 暑い日には・・・ ー   

 

 

 

時刻は、午後

もうしばらくで夕刻という時刻

いつもの様に学校裏の神社では部活に勤しむ2人の姿があった・・・

 

 

ズバァーン!!

バシッー! ズバァーン!!

「よ〜し、そこまで! 葵ちゃん、ちょっと休憩だ〜」

「はいっ、はぁ、ふぅ・・・・・」

葵ちゃんの頭にタオルを被せ、

「おつかれ、そこの木陰で休もうぜ」

「はい」

俺達は、木陰に座り込んだ。

 

今は7月

初夏、と言うよりもう、夏真っ盛りと言う表現がぴったりくる暑さだ。

うねるような暑さの中、俺と葵ちゃんは毎日練習に励んでいた。

正直この暑さだ、練習はキツイが、それでもせっかくの夏休みだ、

葵ちゃんと一緒にいられるだけで、俺は結構楽しかった。

 

 

チラッ

さっきから葵ちゃんは、しきりに神社の入口を気にしている。

もうそんな時間かぁ〜

最近、いつもこの時間になるとやってくる人物がいたんだが・・・

「今日は、まだこないみたいだなぁ」

葵ちゃんの気持ちを察して聞いて見ると、

「そうですねぇ、今日はちょっと特別暑いですから、こないかもしれませんね」

そう言うと、空を見上げて陽射しを仰ぐ。

確かに今日は、特別暑い・・・でも、

「この位の暑さに参る様なガラじゃないだろ? あいつは」

クスッ

葵ちゃんの口から思わず笑み漏れる。

「せんぱいって、綾香さんには冷たいんですね?」

何かからかう様な響きがある。

「そ、そうじゃねえよ、これが俺と綾香の普通なんだ・・・別に冷たくしてる訳じゃないぞ」

俺が、決まり悪げにそう言うと、

クスクス

「分ってますよ、ちょっと言って見ただけですから」

くぅ〜、葵ちゃんにからかわれるとは・・・成長したなぁ。

でも、まだまだ甘いな、

俺が最近覚えたこの技で、

「ひ、ひどいぜ、葵ちゃん、俺をからかうなんて・・・・うるうる(瞳に涙を貯めて訴える)」

この攻撃なら葵ちゃんに有効なはずだ。

「せ、せんぱい、あ、あの、ごめんなさい、私・・・」

思った通り、おろおろとする葵ちゃん。

 

その時、

バシッ〜!

「何、気持ち悪い事してんのよ〜」

うっ!

突然のつっこみ。

この絶妙な間合は、

「綾香ぁ〜、いきなり殴る事はないだろ〜」

振り返ると予想通り綾香がいた。

・・・・・それと、もう1人。

「あれっ? 今日は、せんぱいも一緒なのか?」

コク

「めずらしいな? せんぱいがここに来るなんて・・・まぁ、どうせ綾香に

無理やり連れてこられたんだろうけど」

ふるふる

せんぱいは違うと言いたいらしい、

が、それには気付かない振りをして、

「まぁ、シスコンの妹を持った事を不運と思ってあきらめるしかないな、かわいそうだけど

頑張れよ、影ながら応援するぜ」

ふるふる

困った顔で首を振り続けるせんぱい。

綾香はその肩に手を置き、やれやれと言う風に、

「姉さん、浩之の言う事を全部真に受けちゃあダメって、いつも言ってるでしょ〜」

ぼそぼそ

「えっ? 浩之さんが間違った事を言う訳が無いです、って?」

コクコク、とせんぱいが頷く。

綾香は、俺をジロ〜っと睨み。

「だそうよ、浩之・・・・よかったわねぇ、ふんっ!」

あぁ〜、綾香が拗ねてしまった。

こいつに拗ねられると後々うるさいからな。

仕方ない、謝っとくか。

「悪かったな、綾香。 機嫌直してくれよ〜」

手を合わせ拝み倒す俺に、

「ヤックのバリュ〜、・・・・・・それで許してあげるわ」

勝ち誇った様な顔。

もしかして拗ねて見せたのは芝居だったんじゃねえのか?

しかし、下手につっこんで、やぶ蛇になるのもなんだから、ここは仕方ない。

「分った。奢ってやるから、機嫌直せよ」

「オッケ〜〜〜〜〜♪」

ニッコニコの笑顔。

くぅ〜〜、何かくやしいぜ!

 

 

 

 

 

 

 

「所で、綾香さん? 今日はどうしたんですか? 芹香さんも一緒だなんて・・・」

いつの間にか立ち直っていた、葵ちゃんが聞いてくる。

「あぁ、今日は、私、姉さんのお供よ、詳しい事は姉さんに聞いて?」

みんなの視線がせんぱいに集まる。

 

ここでせんぱいが、

 『そんなに、見つめちゃイヤですぅ〜』

なんて言ってくれたら、面白いんだけどなぁ・・・

 

俺がそんな馬鹿な事を考えていると、

ジ〜〜〜と、せんぱいが非難の視線を寄せてくる。

ま、まさか、せんぱい!! 俺の心が読めるのか!?

俺が焦っていると、

綾香が、ボソっと呟く。

「浩之、・・・声に出てたわよ」

ふと見ると、葵ちゃんまでが呆れ顔で俺を見ている。

は、はは・・・・・

俺の乾いた笑い声が響く。

 

 

「え〜と、と、ところで、せんぱい、今日はどうしたんだい?」

誤魔化す様に、せんぱいに尋ねると、

今日は、降霊会にお誘いしようと思いましたので・・・

「こうれいかい〜?」

俺達は互いに顔を見合わせる。

はい、以前お話した降霊会に適した日が今日なんです・・・

確かに俺は、前に1度、降霊会に参加した事があった。

その時は失敗したんだけど・・・そういえば、あの時、夏頃に降霊に適した日があるって言ってたっけ。

「そうだなぁ、・・・・・・・・・よし、行かせてもらうよ、 で、いつなんだ?」

ボソボソ、と呟く。

「えっ! 今から、だって?」

コク

ご都合が悪いですか?

悲しそうな顔をする。

「う〜ん、そうだなぁ」

俺は、構わないんだけどなぁ・・・・

チラッ、と葵ちゃんを見ると、なぜか突然慌てて、

「わ、私の事は気にせずに、どうぞ行って来て下さい」

ん? 何か様子がおかしいなぁ。

その時、せんぱいが、ススッ〜と葵ちゃんに近づき、

ボソボソ

「えっ! 葵さんもご一緒にどうぞ、って・・・私は、その・・・・・・・」

葵ちゃんは困った顔をして、俺に助けを求めてくる。

「葵ちゃん、一緒に行こう! きっと、楽しいぜ」

「でも・・・・そ、そうだ、私みたいな素人がおじゃましちゃ〜、邪魔になっちゃいますよね

 と、言う訳で、今回はご遠慮・・・」

ボソボソ

「えっ! 妹も浩之さんも、いますから平気です、って・・・は、ははっ・・・・・・・・・わかりました・・・」

ガクッ、とうなだれる葵ちゃん。

ごめんな、葵ちゃん。この埋め合わせはいつかさせてもらうよ。

でもまあ、なんとかこの場はまとまったかな、と思った時、

 

「ちょっと待ってよ〜、いつ私が参加するって言ったのよ〜」

突然、綾香がゴネ出した。

どうやらここに、何しに来たのかまでは、知らなかった様だ。

「・・・・」

せんぱいが悲しそうな顔を、綾香に向ける。

「うっ! そ、そんな顔しても、嫌なものはいやな・・・」

「怖いのかな? 綾香ちゃ〜ん」

俺がからかう様な口調で遮ると、

「な、何言ってるの〜浩之、 こ、怖くなんかないわよ、あぁ〜楽しみだなぁ〜、は、はははっ・・・・・・(T_T)」

その目には、うっすらと涙が浮かんでいる。

・・・・・本当に単純な奴だなぁ。

 

まあ、こうしてみんなで降霊会に参加する事になった訳だ。

旅は道ずれって言うからな、よかったよかった・・・・・・・

そう言う訳で俺達は、オカルト同好会の部室に向かった。

部室に着くまでの間、綾香から殺気がひしひしと伝わってくるが・・・・・・・とりあえず無視しとくのが無難だな・・・

 

 

 

 

 

オカルト同好会部室

窓には分厚いカーテンが引かれている。

室内の蛍光灯は消され、何本かのロウソクの灯りだけが、部屋を照らしていた。

では、始めます

せんぱいの合図で、降霊会が始まろうとしていた。

「せんぱい、何か手伝おうか」

ふるふる

「えっ! もう手は足りてるって? ・・・・・なあ、せんぱい? もしかして、他の部員さん達って・・・・」

コク

はい、手伝ってもらっています

「・・・・・・・・・・・」

やっぱりか・・・

そう思い、無言になる俺、そこに綾香がボソボソっと、

「ねぇ〜、浩之ぃ〜、その・・・・・他の部員って、どこに居るのよ〜」

不安げな表情を浮かべ、俺に聞いてくる。

いつもと違う綾香の反応を見て、俺は、

「なぁ、綾香、知らない方が良い事って、世の中にはあるよなぁ〜」

俺の言葉に、綾香は顔を引きつらせて、

「・・・・ど、どう言う意味」

う〜ん、こいつにこんな可愛いとこがあるとはなぁ〜

ここは、もう少しサービスをしてやらねば・・・・・と不埒な事を考えていると、

クイクイ、と袖を引っ張られる。

ん? 振り向くと、

「せ、先輩〜〜〜ぃ」

しまった、綾香を怖がらせるつもりが、葵ちゃんまで怖がらせてしまった。

今にも泣きだきそうな顔で、ぎゅっ、と俺の腕を掴んでくる。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・これはこれで、良いような気が・・・・って、葵ちゃんを怖がらせちゃいけないだろ!

 

「あ、葵ちゃん、せんぱいの他の部員さん達は、え〜と、その〜・・・そう、今、自宅で呪文を

唱えているんだ。何せ、幽霊部員だから、部室には来にくいらしくてな・・・・」

俺の苦しい説明に、

「そ、そうなんですか・・・・・・・? 私、てっきり、この場に部員さんがいるんだと思っていました」

ギクッ、す、鋭いなぁ、葵ちゃん。

 

と、その時、

タッタッタッタッタッ・・・・・・(廊下を誰かが走りさる音)

ガタガタガタガタガタ・・・・(部室の壁が揺れる音)

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

一瞬の沈黙の後、

「せ、せんぱい? あ、あの・・・今のって・・・」

俺も実際混乱しているが、葵ちゃんの手前、冷静を装って、

「だ、誰かが、廊下を走ってるだけだろ」

その説明に不満なのか、今度は綾香が、

「壁が揺れたのはどう説明するつもりよ!」

「じ、地震だろ・・・最近多いからなぁ」

ちょっと苦しい言い訳。

「そ、そうですよね、は、はは・・・・、最近多いですもんね・・・・・・・・」

葵ちゃんはそう言いつつも、俺の腕を掴む力が増した。

納得してくれた・・・って言うより無理に納得しようとしている様だ。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

綾香はまだ、憮然としている。

 

 

 

そうこうしている内にも、降霊会は始まった。

今回も、前回と同じく、俺が以前飼っていた犬(ボス)の霊を呼び出そうと言う事になった。

ここでの俺の役割は、ただ、ひたすらボスの事を考えている事だそうだ。

どうやら、俺がボスを思う力を魔法で増幅して霊を呼ぼうとする仕組みらしい。

せんぱいは、マントにとんがり帽子と言ういつも魔法使いな姿で、魔道書らしき本を片手に持ち、呪文を唱えている。

その傍らには、俺と綾香、それに俺の腕をぎゅっ、と掴んで離さない葵ちゃんの姿があった。

う〜〜〜ん、こんな時でも、葵ちゃんは可愛いなぁ〜

おっと、いけない、降霊に集中しなくては、頑張ってくれているせんぱいに悪いからなぁ。

俺は、再びボスの事を頭に思い浮かべる。

     ・

     ・

     ・

     ・

降霊会が始まってから、かなりの時間がたった。

部屋の中には、不可思議な雰囲気が漂っている。

いまだ途切れる事無く続く、せんぱいの呪文の詠唱・・・・

今、まさに最高潮を迎えようとしているその時、

「浩之ぃ〜、変な気配がしてるぅ〜〜何か感じない?」

話し掛けられた俺の脳裏に、一瞬、綾香の顔が思い浮かぶ。

不意に、呪文が止んだ。

「おっ! 終わったようだぜ。 せんぱい、今回はどうだった?」

ボソボソ

「えっ!? 浩之さんを慕っている、犬の霊をこの部屋に呼び寄せました、・・・って?」

キョロキョロ

辺りを見渡すがどこにもボスの姿は見えない。

「せんぱい、どこにいるんだ? 俺、早く合いたいぜ」

「ワン」

鳴き声が聞こえた。

「ボスか?」

振り向いた先に居た者は、・・・・・・・・・・・・・綾香??

何故か急に、嫌な予感がした。

チラッ、と葵ちゃんを見ると、目線が合う。

「は、ははっ・・・・・・・・・・まさか・・な・・・」

2人の顔には一筋の汗が・・・・

俺達は、空耳・空耳と、自分に言い聞かせて、

「え〜っと、・・・・ボスはどこかなぁ?」

綾香を意識的に無視して、再びボスを探し始めると、

「ワンワン」

再び、鳴き声が聞こえた。

恐る恐る、ゆっくり振返ると、

そこには、四つん這いになり、舌を出して、俺を見て嬉しそうにしている綾香の姿があった。

俺は、事実を確かめる事にした。

「おい、綾香?」

「・・・・・」

反応しない・・・・・次は、

「ボス?」

「ワンワン」

尻尾を振って喜ぶボス・・・・・・じゃなくて綾香?

ん? あれ、尻尾!?

良く見ると綾香に尻尾が生えていた。

俺は、せんぱいを見つめ、

「せんぱい! もしかして、これって」

コク

静かに頷く。

犬さんの霊が憑依しています

「あ、綾香さん、なんて、姿に・・・・・・」

葵ちゃんが同情の眼差しを送る。

「せんぱい、綾香を元に戻せないのか?」

心配げに聞く俺に対して、せんぱいは、

ボソボソ

「えっ! 10分もすれば元に戻りますって?・・・・・・・・・・・・・なんだ、じゃ、ぜんぜん心配いらねえな」

安心した俺は、そう言う事なら、と手を前に出して、

「ほ〜れ、ほれ、ボス、お手だ」

ボス(綾香)は喜んで近づき、ポン、と俺の手の上に手を乗せる。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

ふっ ふふふ・・・・、俺は、遂に手に入れた。

あかりを超える、究極の犬チック娘を・・・・・・・・・・・・・

 

「よ〜しよし、今度は、これだっ!」

ポ〜ンっと、そばにあった、藁人形を放り投げる。

ボス(綾香)は喜んで駆けて行き、藁人形を口に咥えて戻って来る。

「よ〜し、えらいぞ」

俺は、頭を撫でてやると、ボス(綾香)は、俺の脚に近づき、すりすりしてくる。

う〜〜ん、可愛い奴だ。

そんな俺を見て、葵ちゃんは、

「せんぱい、それは、ちょっと、綾香さんが可愛そうですよぉ〜」

と、抗議してくる。

「まあまあ葵ちゃん、こいつは今、綾香じゃないんだ、ボスなんだぜ」

「それは、そうですけど・・・・・」

全然、納得してないようだ・・・・ここはひとつ、

「葵ちゃんもやってみないか?」

「えっ!? そ、そんな事、出来ません!」

「まあ、ちょっとだけ、ほら、こうしてごらん、気持ちよさそうだろう?」

俺は、ボス(綾香)のアゴを撫でる。

クゥーン

ボス(綾香)は気持ちよさそうな声を上げる。

とっても、可愛い♪ この魅力に葵ちゃんは勝てるか?

「ほら、やってみな」

葵ちゃんは、少し戸惑っていたが、やがて意を決して、

「・・・・・・・・はい、それじゃぁ、・・・ちょっとだけ」

恐る恐るゆっくりと手を差し出す。

すると、お手と勘違いしたボス(綾香)は、

ポン、とお手をする。

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・」

自分の手に『お手』をするボス(綾香)をジ〜〜っと見つめる葵ちゃん。

「どうだ、葵ちゃん。 犬もいいもんだろう?」

「はい、可愛いですね♪」

ふふふ、これで、葵ちゃんも犬チック仲間だな・・・・・・・

「よ〜し、じゃぁ次は、この芸だ・・・・・・」

調子に乗った俺と葵ちゃんは時間の経つのも忘れて、ボス(綾香)と遊んだ。

 

     ・

     ・

     ・

     ・

     ・

しばらくして、

時間にして10分は経っただろう。・・・・・・ん? 10分?

 

 

「じゃあさ、次は何させようか?」

「そうですねぇ、次は・・・」

俺達が次にやらせる芸を相談していると、

ブワァッ!!

突然の殺気!

「ひ〜〜〜〜〜、〜〜〜〜〜

怒気を孕んだ恐ろしい声がした。

俺達2人は、ゆっくりと振り向くと、

正気に戻ったボス、じゃなくて綾香が近づいて来る。

よ・く・も あんな恥ずかしい目に合わせてくれたわねぇ〜(怒)」

「ま、待て、これには、ふか〜〜い訳が」

「そ、そうですよ、綾香さん、ふか〜〜い訳が・・・」

聞く耳持たず、と言う風に近づいてくる綾香。

俺達は、顔を見合わせ、

「逃げろ〜〜〜!」

タッタッタッタッタッ・・・・・・・・・・・・

「待ちなさい! 2人共〜〜〜〜〜〜〜!!」

 

 

「待てと言われて待つ馬鹿がどこにいる!」 By 浩之

「す、すいません綾香さん、出来心だったんですぅ・・・」 By 葵ちゃん

「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(クスッ)」 By 芹香

 

 

 

 

逃げ惑う2人と追いかける綾香、そして見守るせんぱい

こんな状況でも不思議とみんなの顔は、いきいきとしている。

やっぱり、俺達は、こうでなくちゃな。

妙に納得している、俺の顔面に、綾香のハイキックが炸裂した。

うぐぅ・・・本気で蹴るなんて・・・ひどいぜ、綾香・・・・・・・

うすれゆく意識の中、最高の笑みを浮かべる綾香の顔が浮かんだ。

 

 

 

 

 

 

 

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『あとがき』

なんとか10000記念SSを公開する事が出来ました。

HPを公開し始めた頃は、いつかはこんな日も来るんだろうなぁ、と漠然と思っていたものです。

その日が、こんなにも早く訪れたのは、もう全てみなさんのおかげです。m(_ _)m

この調子で、20000、30000と続けていける様に、頑張らせていただきますね♪

 

さて、今回のSS『暑い日には・・・』いかがだったでしょうか?

初心にかえる意味でもと思い、葵ちゃん’Sのお話にしましたが、少しは、進歩してるんでしょうかねぇ?

あいかわらずの、妄想SSですが、気に入っていただけた方は、よかったら、ご意見・感想を下さいね♪

 

それではっ〜!