旭岳(2867m)北面と東面
旭岳,白馬岳の西に位置する不遇の山である。春でも多くの人が集まる白馬岳,
それに比し旭岳は縦走路から外れるため最盛期の夏でもほとんど登山者が登らない。
この山の北に素晴らしい斜面があることを知る人は少ない。以前柳又源頭を滑り
長池に向かう途中振り返ると旭岳の素晴らしい勇姿とダイナミックな北斜面に目を奪われた。
いつか山頂から北面を滑ろうと心に誓った。
大雪渓上部からの眺め
旭岳の入山口は白馬と同じく猿倉である。まずは大雪渓を登る。標高差約1500m
のアルバイトである。テントを担いでの大雪渓はきついが,有り余る感動がある。
大雪渓上部はスキーに最適だが,下部はデブリや石コロが多く今一である。
小雪渓からの眺め
大雪渓を登り切り,小雪渓に入ると左手に先鋒を目にする。槍のように尖った
先鋒に思わず心が揺れる。さあ稜線までもう一息だ。ここからがつらい。
柳又源頭からの白馬岳
標高2840mの白馬山荘に着いたら,一息つこう。白馬山頂まで往復20分もあれば
十分だ。さあ山荘横から柳又源頭に滑り込もう。柳又は静かな別天地である。
雪倉方面に抜ける好ルートでもある。快適な斜面が待っている。
柳又源頭からの旭岳
柳又源頭から眺める旭岳は堂々としている。これが源頭下部から眺めるとまるで違った
景観になるから不思議である。ここから北面は見えない。標高は2867m,自己主張の強い山だ。
長池手前からの旭岳
源頭から標高差にして450mを快適に滑り降り,長池近く平坦地まで滑り込む。
旭岳がよく見える地点でテントを設営することにする。ここから眺める旭岳は鋭く
マッターホルンのようである。写真右手の北面を山頂から一気に標高差500m滑り降りる。
旭岳山頂からの白馬
柳又を横切りまず旭岳から北北東にのびる尾根に取り付く。振り返ると鉢ガ岳,朝日岳が美しい。
続いて旭岳から北北西にのびる尾根に移る。頂上直下の斜面は急であるが,踏ん張ってスキーで
登り切る。山頂からの白馬は圧巻である。360度の展望を楽しもう。
山頂からのシュプール
展望を楽しんだらいよいよ滑降である。誰のシュプールもない真っ新の斜面に自分だけのシュプールを
刻む。凹凸もデブリも何もない最高の斜面である。標高差は500mであるが,感動は深い。
ワンターン,ワンターンをかみしめながら滑ろう。
旭岳東面滑走
北面よりエクストリームだが東面も滑れないことはない。
東面コース
東面アップ
山行記録1999年5月8日(土)-9日(日)
時刻-標高-気温-場所
5.8(土)
4.24 1250m 9.7 猿倉発
5.18 1395m 6 大雪渓取り付き
8.21 2345m 11 岩室
9.17 2630m 6.8 村営小屋
9.37 2840m 5.7 白馬山荘
10.14 2840m 4.8 白馬山荘発
10.52 2390m 7.8 長池近く平坦地
12.06 2390m 7.8 長池近く平坦地発
1.16 2867m 7 旭岳山頂
1.45 2867m 7 旭岳山頂発
2.02 2390m 7.8 長池近く平坦地
5.9(日)
4.44 2390m 1.8 長池近く平坦地発
6.05 2780m -0.3 稜線
6.33 2780m 0.2 稜線発
7.42 1250m 18.6 猿倉着