赤谷山2270m(ブナクラ谷経由)
剣岳の最高の展望台として知られる赤谷山。山頂に到着して初めて剣岳に出会う事ができる。
4月から5月上旬まで山スキーが楽しめる。山頂からの滑走はちょっと勇気がいるかも。
馬場島にて
馬場島まで開通前なら劔センター前ゲートから自転車を使おう。6kmの距離がある。
この年は雪が多く馬場島で2mの積雪だった。ここから山頂2270mまで標高差で約1500mだ。
馬場島は剣岳の登山基地でも有名。正面に剣岳が見える。単調な林道をしばらく行くと
標高887mで白萩川に架かる橋を渡る。しばらくで取水口に到着,雪が多ければ埋まっている。
大ブナクラ谷にて
取水口からわずかで標高1020m大ブナクラ谷に到着。すざまじいデブリ跡。
ここからしばらくの間ブナクラ谷を行くのは危険なため一端,右岸の河岸段丘に登ることとする。
河岸段丘の終点でブナクラ谷に降りる。
ブナクラ谷
河岸段丘を下りるとそこは開放感にあふれたブナクラ谷,緩斜面だが徐々に傾斜は増す。
谷の左右からの雪崩には十分気を付けよう。
朝もやの赤谷山
標高1300m辺りの谷から朝靄の幻想的な赤谷山が見えた。この谷を山頂直下から下りることも出来る。
ブナクラ谷上部二股
標高1450mで谷は分かれるが左のブナクラ峠には行かず,右又に入って稜線を目指そう。
ブナクラ谷を振り返る
二股付近から谷を見下ろす。一本のラッセルトレースが見えるだろう。かなりきっかった。
右又登りにて
対岸にコット谷と左の稜線の先大日岳が見える。
稜線到着
標高1840m稜線に到着すれば左手方向に写真猫又山2378mが見える。ここから山頂まで
残り標高差400m気合いを入れていこう。
標高2000m
この辺りから山頂まではクラストとシュカブラ斜面に悩まされる。自信がなければスキーを担ぐか
デポしてアイゼンで登ろう。残り200mちょい。
赤谷山山頂にて
山頂からはなんと言っても劔の展望が素晴らしい。最高の展望台である。
劔北方稜線
赤谷山からは劔まで北方稜線が続く。エキスパートの世界である。
劔アップ
望遠でもやはり素晴らしいです。
山頂からダイブ
山頂からクラストした斜面をこなすとパウダーの世界が待っていた。
劔センターにて
今日も厳しい山行を終え終着点で振り返ると劔が優しく見送ってくれた。
夕映えの晩秋の劔
以前赤谷山頂でテントを張り暮れゆく劔を撮影しました。
山行記録2003年4月6日(日)
例年より早めですが折角のパウダー見過ごすのももったいないので頑張ってラッセル
漕いでパウダー楽しんできました。山頂からの劔の展望は絶景でした。
【山域】赤谷山 2270m
【場所】富山県
【日時】本日 4月6日(日)
【コース】伊折劔センター前ゲート−馬場島−ブナクラ谷−赤谷山往復
【メンバー】単独
【装備】アトミックβライド9.22 160cm,ディアミール,TR12
【天気】曇り後晴れ
今年は雪が多い,劔の最高の展望台として知られるこの山はいつ訪れても期待を裏切
らない。行かれる方雪崩れに十分警戒してください。
4月5日(土)いつものように仕事が終わって金沢を出たのは夜7時過ぎ,白山周辺・
槍穂高周辺,劔周辺と悩んだあげく赤谷山パウダー狙いとして一路富山へ。まずはと
ろ一へ,雨降る高速を憂鬱になって飛ばした。とろ一到着。先日白馬から真っ黒な顔
をした山屋さんが先生のHPを見てお店にきましたよとマスターが言う。話を聞いてい
るとソウさんのようだ。正解でしょう。なかなか美味しい店だったでしょう。
はちきれんほど食べて上市を目指す。馬場島の6km手前劔センター前ゲートで案の定
通行止め,事前の情報で馬場島まで除雪は終了していることは知っていた。此処で積
雪1m弱である。雨は相変わらず降り続き,ほんまに明日は大丈夫か不安になる。まあ
いいやと眠りにつく。
4月6日(日)朝4時起床。何となくすっきりしない天気だ。小雨少し,益々憂鬱。こ
こから標高差1800mラッセルも当然あるだろうから気合い入れまくりしかないだろう。
当然の如くマウンテンバイクは用意してある。時は金なりである。
5.00 490m 伊折・劔センター前ゲート発。スキーを担ぎ薄明るくなった林道を馬場
島まで漕いでいく。路肩の雪はたんまりで嬉しくなってしまう。
5.29 625m 小俣橋。コット谷方面もたんまりの雪。来るなら4月中旬だなと納得。
ここから少し坂は急になり路面にはうっすら雪がのっている。根性で何とか馬場島到
着。
5.58 765m 馬場島着。過去最高の積雪だ。2m弱はありそう。今年は車の乗り入れも
遅れそうである。ここで自転車をデポしていよいよスキー歩行開始。小窓方面の林道
を進む。2日前からの積雪でこの辺りでも少しもぐる。
6.52 890m 白萩川橋。トレースはもちろん皆無。今日は多分貸しきりだろう。こん
な日に来るのはよほどの物好きだろう。ここから谷はほとんど埋まっており快調に歩
ける。
8.10 1020m 大ブナクラ谷出合。此処ですざまじいデブリに驚愕。クワバラクワバ
ラ。この辺りから靴程度のラッセルが始まる。今日はきつくなりそうである。雪崩を
避けるためブナクラ谷右岸の河岸段丘に上がり谷を目指す。今日は雪崩には十分警戒
が必要である。
8.30 1095m ブナクラ谷下部。まだ曇り空で少しガスっていたが少しずつ青空もで
始めた。ラッセルは徐々にきつくなり靴上となる。スキーは潜水艦のように潜ったま
まなのでかなりきつい。帰りのパウダーだけを楽しみに頑張るしかなかった。
9.38 1470m ブナクラ谷上部二股。ここでブナクラ峠を目指さず右又に入って稜線
を目指す。デブリも見られ危険な登りである。安全第一で五感をとぎすまし万一雪崩
れても安全と思われるコース取りをする。ここから稜線までが最もきつかった。休ま
ず一気に行く。
10.55 1840m 稜線。此処からは猫又や後立山の景観が素晴らしかった。ここから残
り標高差400m,更に斜度は増しクラストとシュカブラ斜面に緊張を強いられる。空は
晴れ上がるが風は強かった。頑張ってクトーで高度を上げるが最後の100mは完全にク
ラストしスキーを担いでアイゼンピッケルで登り上がる。
12.34 2270m 赤谷山山頂。ようやく到着。伊折を出て7時間半,今日も自分との闘
いであった。山頂では剣岳の景観が圧巻であった。なんて素晴らしい眺めだろう。降
雪直後の劔の景色は素晴らしかった。写真を撮りまくりいよいよ山頂からの滑走であ
る。
1.01 2270m 山頂発。しばらくはガチガチのアイスバーン転倒すれば死ぬしかない。
スピードを殺し慎重に行くしかない。高度200mも下ればパウダーの素晴らしい滑りが
満喫できた。やっぱスキーしかないでしょう。自己陶酔に浸りながら稜線分岐まで下
る。
1.20 1850m 稜線分岐。安全地帯に到着。此処で小休止。ここから右又をブナクラ
本谷目指し滑走する。二股までの標高差400mもパウダーランを楽しむことが出来た。
気温は上がり至る所で雪崩が発生している。長居は無用である。
ブナクラ谷に出てからは雪は腐り滑らない板を直滑降で一気に行くしかなかった。
2.08 1020m 大ブナクラ谷出合。ふーうやっと此処まで来た。もう雪崩の心配はな
さそうだ。
2.20 890m 白萩川橋。滑りは悪いが雪があるだけで満足だ。
2.44 765m 馬場島着。ここから再び自転車のまたがり一気に伊折を目指す。ヤッパ
自転車でしょう。コット谷にもスキーのトレースがあった。
2.59 490m 伊折・劔センター前ゲート着。貸し切りの赤谷山で時期はずれのパウダー
が頂け今日も大満足であった。