毛勝山・直登ルンゼ(2414m)
写真は03.5.21と04.5.9の合作
深澤君の滑走写真は04.5.9です。その他は03.5.21です。
標高差1500mの急峻な谷で有名な毛勝谷,その中でも山頂から直に落ちる直登ルンゼは最も急峻な斜面である。
日が差す時間帯も最も遅く10時前ならまずカチカチ斜面となっているので時間帯を考えて滑ろう。
最終堰堤過ぎて
最終堰堤を過ぎてすぐ板菱で通常雪渓が割れる。ここからは雪渓は割れることなく山頂まで雪は続いているはずだ。
大明神沢出合
板菱を過ぎると汚いデブリの嵐である。正面奥が大明神沢出合標高1250mである。
三の又過ぎてすぐ
標高1600m三の又を過ぎると直登ルンゼ全景が見渡せる。標高2000mで二股となる。
登りは右を行き,下りは左から下りることになる。
稜線にて
標高2370m稜線(南峰と本峰のコル)に出ると劔の展望が圧巻である。
直登ルンゼ
山頂までの稜線から直登ルンゼの状況が見える。最狭部は1mほどの急峻なルンゼである。
山頂からエントリー
いよいよ山頂からエントリーである。直下は狭い急斜面,小刻みなジャンプターンしかできない。
ルンゼ上部急斜面滑走
上部は40〜50度の急斜面の連続。適度のジャンプターンを織り交ぜる。
壁もあった
山頂から少し下ると急な壁が待ち受けていた。
ルンゼ全景
深澤君の直上に全景が見える。シュプールもかすかに。
急場過ぎの広い斜面手前
核心部の標高差150mをこなすと広い急斜面に出る。此処で一息する。
核心部の見上げ
見上げてびっくり,よくまああんなとこ滑ったモンだ。
見上げ
大斜面に合流してからは快適な急斜面。
標高2200m
広い斜面に出れば後は高度感のある急な斜面を快適に滑るだけ。
滑りのアップ
きれいに板を揃えて滑ってますね。
ドンドン下ると狭くなり標高2000mで本谷と合流する。
本谷と合流
合流点で登山者が苦労して登っていた。此処まで来たらもう安心である。
標高2000m合流点
二股の左を滑り降りてきた。
標高1900m
登山者とも随分離れてきた。後は一気に下るのみ。
大明神出合の下
大明神出合から最終堰堤はご覧のデブリで厳しい滑りとなる。第2の核心部である。
山行記録2003年5月21日(水)
シーズン終盤,昨年雪が切れて敗退した毛勝直登ルンゼ,山頂から直に落ちる急峻な
ルンゼである。快晴の今日昨年のリベンジを果たしてきました。もう病気である。
【山域】毛勝山
【場所】富山県
【日時】本日 5月21日(水)
【コース】阿部木谷〜毛勝谷〜山頂〜直登ルンゼ滑走
【メンバー】単独
【装備】アトミックβライド9.22160cm,ディアミール,TR12,アイゼン
【天気】晴れ
毛勝谷は標高差1500mの急峻な谷で有名だがスキー滑走はほとんどの場合本峰南峰間
のコルから滑り降りる。以前から山頂から直に滑りたいと考えていた。今日も残念な
がらカチカチ斜面を滑る羽目になってしまった。毛勝谷は雪が例年より多くまだま
だ6月でも可能なようです。ただし雪面は上部以外は荒れています。
5月20日(火)いつものように仕事を終え高速を飛ばし今日は魚津インターで下りる。
今日は新たな店の開拓も兼ねる。あるHPで紹介されていた居酒屋に入る。ボタンエビ,
ホタルイカ,白エビなどの刺身やバイガイ,モツ煮,混ぜご飯など頂く。なかなか美
味しい店だった。ノンアルコールビール2本も飲んで問題は値段である。会計で6100
円ガーン予想以上に高かった。高くても値段にあった価値があれば全然文句はないの
だが今日はせいぜい4000円程度の満足度である。やっぱとろ一にはかなわないとあら
ためて思った。残念だがHPに紹介するのは止めようと店を後にした。折角デジカメで
写真をバシバシ撮ったのに。
店から出て山道を進む。片貝山荘は電気が灯り大阪ナンバーの車が一台止まっていた。
ここから林道を更に進み,宗次郎谷を過ぎた橋を渡った広場で車を止めた。気分直し
にスーパーで買ったつまみでビールをグビグビ飲んでおやすみなさいであった。
5月21日(水)朝3時半起床。今日も気合いを入れて出発だ。
3.50 870m 林道終点阿部木谷仮設橋発。ここからスキーを手に持ち歩き出す。路
肩には雪もあるが汚れすぎでスキーを使う気にならない。
4.20 950m 阿部木谷最終堰堤。ここからいよいよ雪渓歩きである。しばらくで川
が出ていたが通過には全然支障はなかった。当分大丈夫だろう。スキーは土砂を含ん
だデブリで早くも泥だらけであるが気にせず進む。今年は例年よりデブリがすごい。
4.53 1250m 大明神沢出合。ここから少しデブリは収まるが雪面は汚れていた。気
にせずドンドン高度を上げる。今日は体調がすこぶる良い。
5.33 1600m 三の又。ここで大休止。トイレをしてお菓子を食べてスキーを拭いて
此処でスキーを担いでアイゼン歩行だ。雪は堅く今日は誰かさんの真似をして直登で
ガンガン進む。1時間で500mを越えるペースであった。
6.54 2000m 毛勝谷上部二股。下を見下ろすと一人遥か下に登山者が見えた。直登
ルンゼを滑ればこの二股で合流する。雪は十分あり問題はなさそうだ。
7.33 2360m 稜線着。今日も剣がよく見える。しかしながらかすんでおり写真はだ
めだ。この時期もう良い写真は撮れない。稜線から直登ルンゼを観察する。雪はほぼ
山頂直下から切れずにある。ただし最狭部は1mほどの幅である。
7.40 2414m 毛勝山山頂着。無事到着。出発から3時間50分であった。まずまずの
タイムであった。さて直登ルンゼはまだ日が差さないため山頂でツェルトをかぶって
寝ることにする。風はなく穏やかな昼寝を楽しんだ。時計を見ると既に1時間経過。
そろそろ行くか。
8.38 2414m 毛勝山山頂発 山頂裏から少し藪を下りれば直登ルンゼに出た。悲し
いかな雪面は波の上カチカチだった。やばいなと内心思うも自信はあった。もう行く
しかないでしょう。下がよく見えないくらい急だったが慎重に滑った。所々立ち止ま
りながら写真を撮る。約100mの狭い急斜面を下りればようやく広い斜面に出た。感動
的な急斜面が本谷まで続いており,高度感がすごかった。
ここからも雪面はカチカチだった。滑り自体は緊張の連続でまるで楽しくはなかった。
8.59 2000m 毛勝谷上部二股。ようやく此処で本谷と合流。無事滑り終えることが
できた。雪が緩んでいれば楽しい滑りだったろうに今日もシュプールは付かない厳し
い滑りだった。今日も午後から仕事があるのでこの時間に滑る以外に選択肢はなかっ
た。
ツボ足登山者一名とすれ違い後はデブリの谷を一気に滑るだけであった。デブリ滑走
はルンゼ滑走以上に難儀であったが堰堤まで根性で板を脱ぐことはなかった。
9.25 950m 最終堰堤。此処でスキーを洗い後は一気に下った。
9.44 870m 林道終点阿部木谷仮設橋。無事到着。今日も楽しい滑りとはほど遠く
達成感のみに浸る山行であったがこれもまた最近楽しくなってきた。
帰りに山越えして北山鉱泉で汗を流し,高速に乗ったは良かったが下車予定の金沢西
インターをすっ飛ばしてしまい20k先のインターで下りて仕事に向かうという愚かな
顛末であった。人生何があるか分からない。
雪が緩んでいればこのコースもなかなか楽しめるかも知れません。急斜面に自信のあ
る方しかお勧めはしませんが・・・
2004年5月9日(日)
シーズン終盤,雨が降ることは分かっていたが人生長いようで短い,行ける時に行か
ないと後悔してしまう。昨年ガチガチの斜面で楽しめなかった毛勝直登ルンゼ,深澤
君を誘って楽しんできました。斜度的には先日の鑓中央ルンゼと同程度でしょうか。
今日も十分楽しませてもらいました。
【山域】毛勝山
【場所】富山県
【日時】5月9日(日)
【コース】阿部木谷〜毛勝谷〜山頂〜直登ルンゼ滑走
【メンバー】僕・深澤
【装備】サロモン・Verse7 150cm,ディアミール3,ガルモントGライドg-fit(僕)
K2・summit 153cm,ディアミール2,ローバストラクチュラ(深沢)
【天気】曇り時々小雨
毛勝谷は標高差1500mの急峻な谷だがスキー滑走の場合ほとんどのスキーヤは本峰南
峰間のコルから滑り降りる。この辺りで刺激的な斜面と言えば南峰から直に毛勝谷に
落ちる斜面と山頂から直に落ちる直登ルンゼだろう。このルンゼを滑れば標高2000m
で本谷に合流するがこちらの谷は毛勝谷よりデブリは少なく快適な斜面である。ただ
し斜度はかなりきつくなります。滑降系のスキーヤはこちらへどうぞ。
5月8日(土)前日雪の無い南アルプスの塩見岳と悪沢岳をスキーを担いで目指してい
たというお馬鹿さんな深澤君だが一日おいてこっちへおいでなさいと朝また緊急指令
を出してしまった。どうせスキー馬鹿同士,来るしかないでしょう。
仕事が終わった夜7時半,いつもの如く北陸高速をかっ飛ばす。ETCになってから料金
はすべて口座引き落としとなってしまい高速代に関してまるで無頓着になってしまっ
た。いつも下道で来る深澤君には申し訳ないが時は金なりである。
魚津インターから山道を片貝山荘へ向かう。山荘手前2kmで雪のため通行止め。堰堤
工事はもう終わったらしい。いつものようにスーパーで買ったお総菜をパジェロに持
ち込んで宴会三昧。睡眠時間を削ってもこれしかないでしょう。
5月9日(日)朝3時起床。自転車を持ってくるべきだったと悔やんでも後の祭り,今
日はシコシコ歩かざるを得ないだろう。
4.00 515m 片貝山荘手前2km林道発。ここからスキーを担いで歩き出す。午前中に
帰らねば雨にやられるだろう。
5.07 875m 阿部木谷横断橋。例年なら此処まで車で入れるのに今日は1時間以上の
歩きであった。雪はこの辺りから問題なく付いていた。ゆえにシールで行くことにし
た。
5.32 950m 最終堰堤。ここからいよいよ雪渓歩きである。しばらくで川が少し出
ていたが通過には全然支障はなかった。5月一杯は大丈夫だろう。スキーは土砂を含
んだデブリで早くも泥だらけであるが気にせず進む。今年は例年よりデブリが少ない。
6.42 1600m 三の又。ここで大休止。例年に比べ谷は穏やかでデブリは少なかった。
今日は山頂まですべてスキーで登り上げるという意味のない挑戦をしてみることにす
る。昨日のツボ足トレースもしっかりあるが,毎年ここに来て何か新しい挑戦でもし
ないと気合いが入らない。
8.02 2000m 毛勝谷上部二股。下を見下ろすと遥か下に登山者が一人見えた。この
人もかなりのペ−スで登っている。雨が降るのを知っていて物好きな人だ。直登ルン
ゼを滑ればこの二股で合流する。雪は十分あり問題はなさそうだ。
登るにつれ斜度はきつくなりツボ足の方が早いことは分かっていたが僕たちは意地に
なってシールで登り続けた。もう稜線だ。
8.55 2360m 稜線着。やった稜線だ。この谷をすべてスキーで登った人は過去にい
るだろうか。もしかして初かもと意味のない自己満足に浸る僕たち。本当のお馬鹿さ
んである。今日は剣がかすんでおり写真はだめだ。この時期もう良い写真は撮れない。
稜線から直登ルンゼを観察する。雪はほぼ山頂から続くが一部切れていた。最狭部
は2〜3mほどの幅である。
9.10 2414m 毛勝山山頂着。無事到着。標高差1900m,出発から5時間10分であった。
予想より早く小雨も降りだし,記念写真を撮って早々に引き上げるとしますか。
9.33 2414m 毛勝山山頂発直登ルンゼ滑降。 山頂から直に直登ルンゼに出た。雪
はザラメ,かなり急だが恐怖感はない。楽勝である。途中10mほど雪は切れ板を脱い
だが,約100mの狭い急斜面を下りればようやく広い斜面に出た。感動的な急斜面が本
谷まで続いており,高度間がすごかった。僕たちはいつものように交互に先を譲り写
真を取り合った。二人いればこそである。深澤君の写真の腕も以前より上がってきた。
急斜面は適度のジャンプターンを織り交ぜながら超快適ペースで落ちていった。
9.57 2000m 毛勝谷上部二股。ようやく此処で本谷と合流。無事滑り終えることが
できた。ここでツボ足登山者一人とすれ違う。今日の入山者は僕たちを含め4名であっ
た。後はデブリを避けながらを一気に滑るだけであった。
10.32 950m 最終堰堤。此処からもスキーで行けるところまで行くことにする。
11.01 870m 阿部木谷横断橋。此処までスキー滑走可能であった。スキーを洗って
大休止しているとスキーヤが下りてきた。登りで下に見えたスキーヤだった。
ここからスキーを担いで一気に下る。
11.31 515m 片貝山荘手前2km林道着。林道は行きの半分の時間だった。スキーを片
付けていると先ほどのスキーヤが下りてきた。早川さんですかと聞かれ。話をすると
富山の上田さんであった。(HP,山の探求者の著者)どおりでこの人も早いはずであ
る。先日毛勝周回,累積標高差3000mを成し遂げたばかりであった。
彼も細身で無駄な脂肪はなくいかにも山ヤという感じである。此処で皆さんとお別れ
し僕は金沢へ,深澤君はシコシコ山梨へ旅立った。
帰りの高速は大雨の中すっ飛ばして今日も大満足の一日でした。
毛勝直登ルンゼ滑降写真も是非みて下さい。
急斜面に自信のある方は是非挑戦してみてください。自己責任で。