金山(周回)2245m 新潟県
小谷温泉は雨飾山の登山口として有名だが実は忘れてはいけない山の登山口でもある。静寂
の山上楽園。雨飾山を見下す位置にある金山である。山頂からの焼山や火打の展望はすばらしい。
本当はこちらの方が静かで充実したスキーが楽しめるのである。
小谷温泉終点にある栃の樹亭が登山口になる。通常ここまで除雪されているはずだ。横に妙高へ抜ける
林道があるからこちらにシールをつけて歩き出そう。少し下って橋を渡り,崩壊地を過ぎたあたりで
尾根に向かって登りだそう。下山後ここで温泉に入れてもらえる。600円である。
金山南南西尾根
尾根に上がると背後に大渚山がよく見える。ブナ立て尾根は右手に雪庇が張り出すので注意しよう。
まずまず快適な登りが続く。
地図上1741m手前
尾根上雪庇部分。地図上1741m手前の1645mに雪庇があった。ここで雪庇を下りて正面に見える
1741mを西から巻く。2.5万地図をうまく読みこなさないといけない。読図能力が試される。
このあたりブナの原生林が心を和ませてくれる。
快晴の空に岳樺
この日快晴で青空にダケカンバがはえていた。すばらしい自然を独り占めにしながら斜面を登り続ける。
尾根2000m付近
ここまで登ると大渚山も小さく見える。その背後に後立山連峰がそびえ立っていた。
2100m付近天狗山間近
さあやっと正面に天狗山が見えてきた。このあたりからはクラストしておりクトーが必要だった。
やはり右手に張り出す雪庇には注意しよう。
天狗山山頂の景色
ようやく2197mの天狗原山に到着。ここからの妙高,火打,焼山の眺めは圧巻だった。
この景色は一生の想い出になるだろう。
金山の登りからの天狗原山
天狗原山からいったん50mほど下る。コルから再び緩やかな登りが続き金山に至る。
振り返ると天狗原山が美しい。夏はこのあたり山上の楽園になる。
金山山頂にて
やっと2245m金山山頂である。記念写真だ。ずいぶんと疲れた顔をしている。
気は若いのだが僕も歳には勝てない。
金山山頂からの焼山
山頂から稜線づたいに焼山へ向かうこともできる。焼山北面台地も是非一度訪れて欲しい。
焼山の南面にはおいしそうな斜面がごろごろしていた。
山頂付近での雨飾山
金山の西には雨飾の展望がすばらしい。この方向から見ると均整がとれてすばらしい。
大鷲が羽を広げたような独特の景観である。さあこの展望を楽しみながら茂倉尾根を滑ろう。
雪の状態が良ければ大倉沢に飛び込んでも可能である。
茂倉尾根上部での金山
茂倉尾根は広々とした快適な尾根である。振り返ればのびやかな金山が望める。
迫力の雨飾山
雨飾りの展望は実にすばらしい。何度も立ち止まって写真を撮った。
茂倉尾根のシュプール
尾根上に自分だけのシュプールを刻もう。標高1700mあたりから尾根をはずれ大倉沢に向かって
斜面を滑り降りよう。
岳樺と雨飾山
大倉沢合流手前の斜面下部から見上げる雨飾。ここまで下ると雨飾を見上げるようになる。
このあたりも積雪期しか入れない原始のにおいがする場所である。
大倉沢合流付近
大倉沢に合流すると両岸からの雪崩には十分警戒したい。雪が緩むとどこからでも落ちてくる。
やはり登りで使うのは怖い。
大海川下流広地
あとは大海川に沿って平坦な川岸を下る。雪が少ない年だと川が割れて渡渉を余儀なくされる。
この年は雪が多く割れていることはなかった。
あとは釜池林道を栃の樹亭に向かって下るだけである。温泉が待っている。
山行記録2001年4月8日(日)
時刻-標高-場所
4.43 980m 栃の樹亭発
4.53 1010m 林道・小谷−妙高線金山南南西尾根取付
6.42 1520m 夏道合流部平坦地
7.13 1645m 雪庇部分
8.58 2197m 天狗原山着
9.15 2197m 天狗原山発
9.37 2245m 金山山頂着
10.13 2245m 金山山頂発
10.40 1650m 茂倉峰
10.54 1300m 大倉沢
11.27 1085m 大海川下流広地
11.40 1127m 釜池林道
11.53 980m 栃の樹亭着
【山域】金山 2245m
【場所】新潟県・頸城地方
【日時】4月8日(日)前夜発日帰り
【コース】小谷温泉・栃の木亭→金山南南西尾根→天狗原山→金山→茂倉尾根→大倉
沢→大海川→栃の木亭
【メンバー】単独
【装備】アトミックβカーブ160cm,ディアミール,TR12,アイゼン,ピッケル
小谷温泉は雨飾山の登山口として有名だが忘れていけない山の登山口でもある。静寂
の山上楽園。雨飾山を見下す位置にある金山である。本当はこちらの方が静かで充実
したスキーが楽しめるのである。
4月7日(土)夜8時金沢出発。いつものように北陸道を突っ走り糸魚川インターで下
車。最近このパターンにはまってしまった。さあ一路小谷温泉を目指す。国道分岐か
ら雪は多い。4月に入ってもこの雪の多さ,満足満足。山田温泉手前で何やら通行止
めの表示。山田温泉直前で崖崩れの工事をしているようだ。工事道路の横をすり抜け
そのまま車は栃の木亭前まで入ることができた。夜10時半到着。栃の木亭玄関には山
スキーがたくさん並べてあった。雨飾に行ったのだろうか。不思議と車はなかった。
まあいいやとすぐに就寝。朝は早いのである。
4月8日(日)朝4時20分時起床。疲れていたのか目覚ましが鳴っても20分も寝ていた
ようだ。急いで支度をする。
4.43 980m 栃の樹亭発。旅館横の林道小谷・妙高線に入る。少し下って橋を渡る。
初めてのルートで取付に迷うが橋を渡ってしばらくの地図上崩壊地あたりで金山南南
西尾根に取り付くことにする。
4.53 1010m 林道・小谷−妙高線金山南南西尾根取付。崩壊地からのデブリに苦労
する。崩壊地の先まで進んで取り付くべきだった。デブリだらけの急登を何とかしの
いで尾根上にあがる。あとは尾根に従って金山に向かえばよい。前日入山した単独行
のトレースが一つ。やはり通はこの山を知っている。
6.42 1520m 夏道合流部平坦地。さあ何とか夏道合流部にきた。ここからは地形が
複雑だ。うまくルートを選ばないとアップダウンにはまってしまう。読図能力が試さ
れるコースだ。前日の単独行も苦労しているようだ。僕は僕の読図に従ってルートを
選んだ。多少のアップダウンはあるがまずまず快適なコース取りだった。
7.13 1645m 尾根上雪庇部分。地図上1741m手前の1645mに雪庇があった。ここで雪
庇を下りて1741mを西から巻く。次に地図上1949mのガレの頭を巻いた所で正面にのび
やかな天狗原山が見えてきた。振り返れば雨飾や遙か後立山連峰の山並みがすばらし
い。標高2000mあたりからは少しクラストしてきたためクトーをつける。
8.58 2197m 天狗原山着。やった天狗原山だ。ここからの妙高,火打,焼山の眺め
は圧巻だった。写真を撮りまくる。静寂の山上楽園である。雨飾も低く見える。山頂
から荒管沢まで雪がつながっている。雨飾山頂から滑り降りるのもおもしろそうであ
る。すばらしい眺めに酔いしれて小休止。
9.15 2197m 天狗原山発。ここから金山のコルまで滑り降りる。ここから再び緩や
かな登りを行くことしばらくついに山頂に到着した。
9.37 2245m 金山山頂着。やはり圧巻は焼山南面の景色である。山スキーに適した
斜面がごろごろしている。稜線上に焼山に向かうのもおもしろそうである。ここから
は今期滑った昼闇山,駒ヶ岳,明星山などが一望できる。どれも想い出いっぱいであ
る。さあ下りは茂倉尾根から大倉沢に飛び込もう。周回コースを選ぶことにする。
10.13 2245m 金山山頂発。シールをはずす。準備万端である。山頂には大倉沢を
を突き上げてきた昨日の単独行のトレースが一つ。下りも大倉沢源頭から滑り込んで
いる。この人も怖いもの知らずだ。登りに大倉沢を使うとは僕は怖くてできない。さ
あ思いっきり楽しませてもらおう。樹林やシュプールのまるでない快適な茂倉尾根を
思いのままターンを繰り返す。雨飾を眺めながらのスキーは最高である。
10.40 1750m 茂倉尾根。このあたりで大倉沢に向かって滑り降りることにする。
稜線でワンターンいきなり足下から雪崩が起きる。クワバラ・クワバラ下りだから逃
げるのは容易である。気を引き締めなおして再び一気に滑り降りる。
10.54 1300m 大倉沢合流。大倉沢の下部は狭く両岸からの雪崩には要注意である。
ここから雪崩に警戒しながら休むことなく一気に大海川を下る。雪は多く割れている
箇所はまるでなかった。
11.27 1085m 大海川下流広地。ここから少し上り返す。雨飾に向かった人たちの
トレースが多い。
11.40 1127m 釜池林道。
11.53 980m 栃の樹亭着。
充実したコースだった。今日は誰にも会うことがなかった。やはり静寂のルートは楽
しい。車に帰って小谷温泉を下ると山田旅館の上で錠がしてあった。まずい,昨日は
鎖なんて無かったのに栃の木亭に引き返し鍵を開けてもらうことにする。ついでに温
泉に入れていただき,ご主人に同伴してもらい鍵を開けてもらった。当分の間山田旅
館の手前までしか車は入らないようである。全線開通は当分先のようです。ご注意を。