安房山(2219m),アカンダナ(2109m)周回ツアー 岐阜県
平湯温泉を起点に周回して二山を楽しむこのコースは展望コースである。晴れれば遥か白山から,乗鞍,槍穂と手にとるように
次々と素晴らしい景色を目にする事ができる。ただし累積標高差1300mで厳冬期の日帰はかなり体力がいる。またアカンダナ
コースガイド,安房峠からのアカソダナは樹林が密である。
林道にて
安房峠へ行く林道除雪地点から最初に林道をカットして後は林道をひたすら安房平まで進む。
朝のアカソダナ
僕達のアカソダナ滑降コース,沢の上部で雪崩れたため途中から入りなおした。雪が安定しないと危険。
安房平手前
約一時間半で安房平に着く。正面には十石山の稜線が壁のようにそそり立つ。
安房山南西尾根
この尾根,疎林で登りやすい尾根である。高度が上がるとまず大崩,猫岳が見える様になる。
稜線鞍部
標高2070m稜線鞍部に出ると展望は一層良くなる。
白山,輝山が
この鞍部からは白山や輝山の展望も素晴らしい。
樹氷の森を行く
鞍部から残り標高差200m疎林の素晴らしい樹氷を眺めてもうひと頑張り。
安房山山頂
山頂には巨大な電波塔三つと大きな建物があった。
記念写真
穂高をバックに記念写真,シュガーダディは良く浮いてくれた。
安房山頂からの穂高
山頂からの展望は絶景である。
安房峠
安房山からは西に忠実に峠を目指す。円筒の建物の下が峠である。
峠から登り返し
安房峠が標高1790mアカンダナ2109mまではかなり長くて辛い樹林が待ち受ける。
安房山を振り返る
アカンダナの登り返しからは安房山が良く見える。
アカンダナが見えた。
峠から樹林帯は濃い,樹林の間からやっと見えたがまだまだ遠い。
ようやくアカンダナ山頂に
峠からはたっぷり2時間かかった。如何にアップダウンをしないで進むかがカギである。
アカンダナ山頂からダイブ
山頂端から40度を越す急斜面をダイブする。上から見ると落ちて行く感じ。頑固なモナカ雪を如何にこなすかが問題であった。
僕に続いて名人ダイブ
かなり恐いダイブでこの後名人の足元が雪崩れた。雪崩は標高差で約400m地面を削り落ちて行った。
雪崩脇を滑走
右が雪崩れた後,最上部から一気に崩れた。巻き込まれたらアウトだった。
雪崩脇を行く僕
樹林帯は濃すぎて滑れたものではない。雪崩れ脇がまだ安全だろう。
末端のデブリ
雪崩の末端には巨大なデブリが,後は林道に出て温泉に帰るのみ。
山行記録2006年1月15日(日)
【山域】安房山 2219m アカソダナ山 2109m
【場所】岐阜県
【日時】1月15日(日)
【コース】平湯温泉―安房平―安房山南西尾根―安房山―安房峠―アカソダナ―平湯
【メンバー】僕・深澤君
【装備】アトミックシュガーダディ 153cm,ディアミール,ガルモント(僕)
アトミックシュガーダディ 153cm,ディアミール,ガルモント(深沢君)
【天気】文句なし快晴
6.00 1300m 平湯温泉安房峠林道終点発
6.38 1465m 林道カット合流
7.42 1600m 安房平
8.05 1700m 安房山南西尾根取り付き
10.02 2060m 稜線鞍部
10.52 2219m 安房山着
11.15 2219m 安房山発
11.55 1790m 安房峠
2.04 2109m アカソダナ山着
2.29 2109m アカソダナ山発
3.29 1500m 林道
3.37 1300m 平湯温泉安房峠林道終点
厳冬期一度は周回したかったこのコース、静寂に包まれ人にも会わず快適なツアーを
楽しめる。予想通り快晴に恵まれた。
1月14日(土)この日一日中大雨、明日は山に行きたいが天候は今一だ。天候が悪
い時でもそこそこ楽しめるだろうとストックの中からこのコースを引き出した。仕事
が終わった夜7時過ぎ金沢を出た。雨の高速を走り、深沢君が待つ平湯温泉を目指し
た。夜10時前到着。早速パジェロ宴会、明日は楽勝だからゆっくりスタートにした。
1月15日(日)朝5時起床、今日はゆっくりできた。今日は厳しいラッセルもない
だろう。
6.00 1300m 平湯温泉安房峠林道終点発。前日の大雨が夜雪に変わり、新雪が5cm
ほど積もっている。ラッセルはくるぶし程度だ。鼻歌まじりで林道をカットする。
6.38 1465m 林道カット合流。林道に無事合流。ここから安房平を目指す。ガスの
中黙々と行く。本当に晴れてくれるだろうか。
7.42 1600m 安房平。この辺りで空は快晴になった。今日は展望が楽しめそうだ。
アカソダナに日が射し始め帰りのコースを検討する。
8.05 1700m 安房山南西尾根取り付き。さあ一気に稜線を目指す。ラッセルは靴程
度しかし場所によりガチガチ、早くもクトーの登場。高度が上がるにつれ猫や大崩、
遙か彼方に白山が、今日は最高だな。やっぱ来て正解だ。
10.02 2060m 稜線鞍部。ようやく稜線だ。この辺り樹氷が素晴らしい。目指す安房
山は目前だ。静寂そのもの冬季限定のコースだ。
10.52 2219m 安房山着。山頂には立派な建物、アンテナ三基、人の臭いがプンプン
である。山頂からは穂高や槍、焼岳、霞沢、更に白山と贅沢な眺めである。記念写真
を撮りいざいざ。
11.15 2219m 安房山発。標高2000mより上は素晴らしいパウダーだった。シュガー
ダディは良く浮いてくれた。今日は短い板で正解である。あっという間に峠が見えた。
11.55 1790m 安房峠。楽しかったですね。さあ第二ラウンド、ここからが難儀だっ
た。樹林帯は濃かったがルートを選んでアップダウンを繰り返す。なかなかアカソダ
ナは遠い。着きそうで着かない。もうかなり疲れてきた。
ようやく基部に到着。残り標高差70m、最後は靴ラッセルだった。
2.04 2109m アカソダナ山着。万歳、今日も疲れました。この山域、この2山登っ
てこそ価値がある。
2.29 2109m アカソダナ山発。さあ問題は帰りのルートである。山頂からはかなり
急な傾斜である。沢伝いは雪崩れそうだ。樹林をかいくぐり沢の源頭に出た。ここで
深沢君がワンターンしたとたん雪崩れた。やばい、とっさに避けて事なきを得たが、
雪崩れは遙か下まで地面を削りながら落ちていった。巻き込まれなくて良かった。
胸をなで下ろし、急な樹林の頑固なモナカをバリバリターンを決めていった。難しけ
ればまた楽しである。デブリの末端は凄い事になっていた。くわばらくわばら。
途中でまた沢に入り快適に下っていった。
3.29 1500m 林道。もう安全地帯、あとは帰るのみ。
3.37 1300m 平湯温泉安房峠林道終点。今日も楽しかったです。モナカ雪にもシュ
ガーダディは強かったです。
このコースアカソダナの下降がかなり難しいです。かなりの腕がなければ楽しめませ
ん。どちらか一山なら安房山を目指して下さい。