荒島岳(1523m) 福井県

福井県唯一の百名山。大野市東南に位置する荒島岳は秀麗な山容が魅力の独立峰

である。山頂の旧無線中継所はじゃまであるが冬季には素晴らしい雪の城に様変

わりをする。勝原スキー場から日帰りでラッセルを漕いで挑戦した。

勝原スキー場

冬は勝原スキー場のリフトが標高700mまで通じている。ただし始発が8時を回るためこの時間

スタートでは日帰りは難しい。特に降雪直後は猛烈なラッセルが待ち受ける。やはり山スキーを

利用した方が楽である。この日スキー場はopen前であり標高差400mほどスキー場を山スキーで登った。

スキー場終点から森に入る。

リフト終点標高700mからいよいよ森に入る。木々は樹氷で覆われ,幻想的な雰囲気にため息をついた。

道は夏道づたいで忠実に尾根を登る。赤布もしっかりついており迷うことはない。1015mの尾根の

ジャンクションを目指して標高を上げる。

1015m尾根のジャンクション

1015m地点の平坦地まで来ると目指す荒島岳の前衛が見える。山頂はこの奥でありまだまだ遠い。

ここから稜線を目指すが1150m地点からトラバースして1170m稜線鞍部シャクナゲ平を目指すのが楽

である。

稜線のモンスター

稜線は吹きさらしのため木々はすべて巨大なモンスターと化す。圧倒的な光景にあらためて自然の

すごさを痛感した。ここから南東に山頂を目指す。出だしは急であり場合によってはスキーを脱がな

ければならない。モンスターに見送られ山頂へ急ごう。

稜線1300m

稜線の中間からは小荒島岳,シャクナゲ平が眼下に見渡せる。稜線東には雪庇も出るため慎重をきす。

稜線ラッセル

稜線も急なところがありスキーを脱いで腰までのラッセルを行う。そのため標高はなかなか上がらない。

 山頂手前        

稜線上部1400m辺りからは木々もまばらになる。山頂は右奥に見える。ここからは精神力である。

山頂直下

やっと山頂直下に到着。電波台,旧無線中継所が見える。最後の力を振り絞り,山頂を目指す。

山頂の雪の城

山頂の旧無線中継所は雪の城と化していた。豪雪地帯の独立峰強烈な北西風が素晴らしい光景を

作り出す。さあスキー場まで思う存分スキーを楽しもう。

                         

山行記録2001年2月18日(日)

【山域】荒島岳 1523m
【場所】福井県
【日付】2月18日(日) 前夜発日帰り
【行程】勝原スキー場-シャクナゲ平-山頂往復
【2.5万地図】荒島岳
【メンバー】単独

2月17日(土)朝から大勢の風邪の人たちに接したせいか,午後から風邪気味になって
きた。風邪を治すには薬よりも新鮮な空気を吸って思いっきり汗をかくのが一番と仕
事が終わって夜7時過ぎ1年ぶりに荒島岳に行くことにした。白峰経由で大野市に入る
と雪は1月よりもかなり減っていたがまずまずの量だ。夜9時過ぎ車中携帯が鳴る。不
吉な予感,予感はあたり18日午後仕事が入ってしまう。荒島岳を午前中に切り上げな
ければならなくなった。何とかなるだろうとそのまま勝原スキー場に向かう。スキー
場に着くとナイター営業だった。うるさい音楽が鳴る駐車場で耳栓をして早々に寝て
しまう。

2月18日(日)朝4時半起床。10時までには下山しなければならないのでリフトは使わず
早朝からライトを付けて歩き出すことにする。

5.09 320m 勝原スキー場駐車場発。暗闇のスキー場をライトを付けて黙々とシール
で歩く。圧雪されているので歩きやすい。ぬかるみを車で走るようなラッセルに比べ
れば高速道路を車で飛ばしているような感じだ。ほとんど直登で進む。

5.44 670m スキー場リフト終点着。35分で標高差350mを稼げた。体調もまあまあだ
。風邪も治ったみたいだ。ここからブナ林しげる森に入る。前日に入山したツボ足ト
レースもあり,時々使用させてもらうので足はぐんぐん進む。

6.39 1015m 尾根合流点付近平坦地。この辺りでようやく明るくなってきたのでラ
イトを外す。ここから見える稜線上部はガスがかかっていた。空も曇っている。気持
ちも暗い。

7.04 1170m 稜線鞍部(シャクナゲ平)。稜線にでると独立峰ゆえ風も強く雪面も氷
化しておりカリカリだ。ここからが冬の荒島岳の核心部である。最初は急登,クトー
を付け何とか登り切る。ノーマルスキーならスキーを外さないと登れないだろう。標
高1300m辺りから完全にホワイトアウトになってしまう。数m先しか見えない。引き返
すかどうか悩んだが,過去の山行で頭に地形が入っているのでコンパスとかすかな昨
日のトレースを頼りに先を進む。ようやく斜度が落ちてきたと思ったらいきなり大き
な電波塔が見えた。

8.06 1523m 荒島岳山頂着。山頂にある電波塔の陰にはいり風を防ぐ。昨年まであ
った雪の城(無線中継所)は跡形もなく撤去されていた。相変わらずホワイトアウトで
視界はきかない足元しか見えなくなった。コンパスで慎重にルーとをあわせることに
したがどういう訳かコンパスが正しく北を示さない。電波塔の影響だろうか。仕方な
く登りでつけた自分のかすかなトレースを頼りに下ることにする。

8.22 1523m 荒島岳山頂発。天気が良ければ最高だろうにこの視界だからあぶなか
しくてボーゲンで下りるしかなかった。雪面もカリカリに氷化しているためエッジだ
けが頼りだ。標高1300mまでなんとか下りてようやくガスから逃れられた。さあここ
からスキーを楽しませてもらおう。

8.42 1170m 稜線鞍部(シャクナゲ平)。ここから疎林の中を快適に滑り降りる。標
高800m付近でリフトを利用して登ってきた集団とすれ違う。山スキーの集団もいる。
山頂までは厳しいだろうと思いながら先を急ぐ。

9.05 670m スキー場リフト終点着。

9.11 320m 勝原スキー場駐車場着。

無事到着いつもより気合いが入ったので予想以上に早く下山できた。帰りに勝山温泉
センター水芭蕉で風呂に入って12時金沢に到着。そのまま仕事に向かった。

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