厳冬期芦別岳山頂滑降
以前厳冬期に名人と挑戦した時はホワイトアウトに阻まれ敗退となった。厳冬期二度目の今回は長男と是非
ピークを踏んで滑降したかった。晴天に恵まれ会心の山行を楽しむことができた。
いよいよ今回の目玉、今年を締めくくるビック山行である。以前名人とやはりこの時
期挑戦したが標高1400mでホワイトアウト敗退となった因縁の山である。あの時と違い
今はGPSがある。今日は這ってでもピークを踏む覚悟である。
三段山から下りて白銀荘で再び汗を流してから芦別岳の登山口の山部自然公園に移動
し車中泊、明日は天候は好転し晴れてくる予報である。
【山域】芦別岳 1770m
【場所】北海道
【日時】20011年12月31日(土)
【コース】山部自然公園(新道登山口)発-半面山-霊峰山-芦別岳-南東沢滑降-半面山登
り返し-新道
【メンバー】僕、あんちゃん
【装備】ヘルベント179cm,TLT,スカルパマエストラーレ(僕)
ヘルベント179cm,TLT,ガルモント(あんちゃん)
3.00 320m 山部自然公園(新道登山口)発
5.46 895m 見晴台
6.36 1140m 覚太郎分岐
8.32 1420m 半面山
9.08 1615m 霊峰山アイゼン歩行開始
9.42 1770m 芦別山頂着
10.00 1775m 芦別山頂発
10.14 1200m 芦別南東沢ボトム
11.02 1420m 半面山登り返し
11.44 320m 山部自然公園
3.00 320m 山部自然公園(新道登山口)発 さあ今日も気合い入れまくりである。
予想通り今日も全くトレースはなく入山者はいない。今日も深夜の暗闇ラッセルであ
る。この山も雪は豊富で黙々靴ラッセルが続く。今日もあんちゃん絶好調である。
雪は降ってはいないが風が強くゴーゴーすごい音がする。なるべく風を避けるように
尾根の南側を主に進む。以前挑戦した時もラッセルがきつく随分しんどかったが今日
も同じ状況である。
5.46 895m 見晴台 交代で1時間ラッセルしてようやく標高差で200m稼ぐくらいの
ペースであった。相変わらず風が収まる気配はない。上部はさらに厳しくなりそうだ。
8.32 1420m 半面山 この山は右から巻いて過ぎた鞍部に出た。ここは広い雪原に
なっている。以前ここでホワイトアウト敗退になった場所である。今日は青空も見え
ている。絶好のアタック日和である。まだ本峰はこの位置からは見えない。正面の霊
峰山を超えてからだ。
正面の霊峰山を左から巻くといよいよ眼前に芦別岳本峰が見えた。素晴らしい景色で
ある。モチベーションは沸騰する。ここからは傾斜が急になりクラストしているので
板を担いでアイゼンで歩行することにした。
9.08 1615m 霊峰山-芦別岳鞍部アイゼン歩行開始 さあ残り150m、ピークを目指し
てガシガシ登っていく。北尾根の景色も素晴らしい、さあラストひと頑張りだ。ピー
クが見えた。
9.42 1770m 芦別岳山頂着 無事ピークに着いた。幸い風はさほどではなく快晴の
下360度の大展望を楽しむことができた。ようやく念願が叶い感無量であった。記念写
真を撮り合いさあスリリングなピーク滑降に挑戦である。
10.00 1775m 芦別岳山頂発 山頂直下の雪壁を慎重に滑降していよいよ南東の沢に
滑り込む。この沢は吹きだまりになっており素晴らしい滑りを楽しむことができた。
沢をドンドン快適に滑り込んで行きメインデッシュは終了。山頂から標高差で600m弱
楽しめた。
10.14 1200m 芦別南東沢ボトム ここから標高差で200m程登り返して半面山ピーク
を目指す。
11.02 1420m 半面山 わずかな登りで新道に戻れるお勧めのコースであった。さあ
ここからは直射日光で雪質が悪くなっているがなるべく北側の良い斜面を選んでドン
ドン滑り降りて行く。
11.44 320m 山部自然公園 あっという間に滑り降りた。厳冬期芦別岳ワンディつ
いに念願が叶いました。大満足の一日になった。
コースガイド 登り赤 下り青
いざ出発
今日も朝3時出発、日の出まで3時間半は暗闇の中の登りになる。暗闇の中ゴーゴーと言う激しい風の音に
ビビりながら交代でラッセルを続ける。
ようやく夜が明けた
ようやく夜が明けて気持ちも明るくなりラッセルも苦にならなくなって来た。
素晴らしき夜明け
金色に輝く樹氷に自然の神秘を感じた。やはり深夜スタートの方が素晴らしき景色に出会える。
シュカブラの尾根
標高が1200mを超えると雪面も固くなり厳しいラッセルから開放された。
半面山を巻いた平坦地
半面山を右から巻いて過ぎた平坦地に出た。前回はここで敗退。正面霊峰山を超えると芦別全貌が姿を現す。
霊峰山を巻いて
霊峰山を左から巻くと正面に芦別岳が初めて姿を現した。
輝く芦別岳
正面の芦別岳を眼前にしてモチベーションが沸騰した。
芦別をバックに
芦別と記念写真
アイゼン歩行で
残り160m、もうスキーは限界アイゼンで山頂を目指す。
見下ろせば
遥か里を見下ろしながら最後の頑張り
ピークに
出発から7時間弱ついにピークに立った。
ピークから
山頂直下の雪壁は慎重に滑り降りる。
快適な南東沢へ
南東に落ちる沢は吹きだまりになっていて超快適な滑りが楽しめた。
あんちゃん
北大山スキー部の滑り ヘルベントで快適
どこまでも落ちていく
快適過ぎて雄叫びを上げてました。
標高1200mまで
山頂から標高差で600m近く滑り込んだ。
半面山へ
滑り込んで半面山まで200m程登り返した。
さらば芦別
半面山まで登り返して芦別に別れを告げる
さて一気に行くぜ
半面山からも快適な雪を求めて里へと落ちていく。山頂から1時間40分で車に帰れた。
芦別全貌
ついさっきまであのピークに立っていた。うーんマンダム、、、