毛勝山(大明神山北西尾根) 

毛勝は通常残雪期に毛勝谷を詰めて行くコースが普通だが大明神山北西尾根から長大なコースを3月に往復してみた

【山域】 毛勝(大明神北西尾根)
【場所】富山
【日時】20013年3月27日(水)
【コース】片貝第二発電所—片貝第四発電所—大明神北西尾根—大明神—毛勝南峰—毛勝往復
【メンバー】単独
【装備】 アトミックアルティメット 164cm,TLT,ディナフイット5マウンテン(僕)
【天気】晴れ後曇り

3月3日仲間四人と同じコースで毛勝を目指したが大明神-毛勝鞍部までで敗退したので今日は単独でリベンジした。

2.30 290m 片貝第二発電所ゲート発
3.42 470m 片貝第四発電所(大明神北西尾根取付)
4.19 680m 北西尾根上取水施設
5.37 1149m 地図上1149
7.21 1525m 地図上1525巻き
8.51 1793m 地図上1793
9.46 2082m 大明神山山頂
10.07 1984m 大明神-毛勝鞍部
12.03 2400m 毛勝南峰
12.19 2414m 毛勝山頂着
12.35 2414m 毛勝山頂発
13.31 1984m 大明神-毛勝鞍部
13.55 2082m 大明神山山頂
14.42 1525m 地図上1525巻き
15.36 1149m 地図上1149
16.03 470m 片貝第四発電所(大明神北西尾根取付)
16.40 250m 片貝第二発電所手前橋

前夜仕事を終えて魚津まで車を走らせる。 片貝第二発電所ゲート前で車を止めてゲート先を見ると何と除雪されてない、
第四発電所まで4.5kmほどチャリが使えると読んでいたが早くも裏切られた。チャリを外に出して車中泊。

朝2時起床、満月で周囲は明るい。パンを食べいざ出発

2.30 290m 片貝第二発電所ゲート発 黙々と林道を歩く雪は繋がっていたが、もう数日で切れる箇所も出て来るだろう。
前回の反省から尾根にすぐ取り付かず第四発電所前から北面の急斜面を登り上げる作戦だ。

3.42 470m 片貝第四発電所(大明神北西尾根取付)ここから尾根の取水施設まで登り上げ尾根に上がる。ガシガシ登り
最初の難所(アップダウン)の先に出ることができた。

4.19 680m 北西尾根上取水施設 ここからはしばらく杉林を快適に歩く、雪は多く全く問題ない。

5.37 1149m 地図上1149 前回難儀した細尾根はやはり今回も雪は付いていなく板を担いで30m程歩いた。少し歩くと
また雪は豊富になって快適に歩ける。前日の新雪のため板は潜り日当り加減で目まぐるしく雪質は変わり帰りも難儀しそう。

7.21 1525m 地図上1525巻き ここも前回難儀した場所で右から巻いたが今回途中で薮が出て来て仕方無く尾根に這い上がる。
標高1600m辺りからずっと大明神を見ながらの快適な登り雪庇の張り出しが見事である。雪庇に気を付けながら歩いていたが
突然隠れたクレバスに片足が落ちてしまいビックリ、のぞくと5m位の穴になっていた。ヤバかった。

8.51 1793m 地図上1793 1850mからは尾根を外れて谷に入り大明神まで一直線。さあもうすぐだ。山頂手前で20cmほどの
新雪が足元から崩れて雪崩れた。ヤバイヤバイ、雪崩も要注意だ。さあ山頂が見えた。

9.46 2082m 大明神山山頂 山頂からの毛勝は見事だ。劔も見える。空は曇って来たが展望は良好,風は強いが寒くはない。
ここでシールを剥いで鞍部まで滑り込む。

10.07 1984m 大明神-毛勝鞍部 ここでシールを付け急登をガンガン上がる,場所によってはラッセルになる。行くしか無い。
急登をこなすと目の前に南峰がドーン、さあもうすぐだ。

12.03 2400m 毛勝南峰 着きました。しかし本峰はまた下って登らなければ,本当に難儀な行程である。一部凍った斜面を
慎重に下り鞍部から最後登り返してピークに着いた。

12.19 2414m 毛勝山頂着 長かった出発して10時間弱、360度素晴らしい展望、富山湾から能登半島まで見える。来て良かった。
山頂から毛勝谷を下れば登り返しも無く楽だが3月の毛勝谷はやはりリスクが大きい、単独だし大変だが来た道を戻る。

12.35 2414m 毛勝山頂発 氷化斜面を慎重に下り少し南峰を登り返して途中で巻いて鞍部を目指す。雪はもうモナカと化し
全く手強い、滑りを楽しむと言う訳にはいかない。慎重に鞍部まで滑走。

13.31 1984m 大明神-毛勝鞍部 ここからはまた登り返し、先を行くカモシカが何度も振り返っている。

13.55 2082m 大明神山山頂 着きました。もう登り返しはご免です。後は北西尾根を快適に滑って行く。

14.42 1525m 地図上1525巻き 氷化した巻きの急斜面でエッジが外れ落ちたが木に引っかかって事無きを得る。50m登り返し。

15.36 1149m 地図上1149  ここはまた板を担いで痩せ尾根を慎重に下る。さあ後は林道まで滑るだけ。
取水施設から一気に第四発電所までの急斜面を快適に滑り降りる。ここが一番楽しかった。

16.03 470m 片貝第四発電所(大明神北西尾根取付)無事林道着です。後は車へ急ぐのみ。必至に手漕ぎしてアルハイが見えた。

16.40 250m 片貝第二発電所手前橋 無事到着、終わってみれば14時間超行動,今日も完全燃焼。生きてて良かったが生きる事も辛い。
3月の毛勝は遠かった。単独ゆえかなり慎重に行動したので時間は余計にかかった。

コース

片貝第二発電所から4.5kmの林道をスキーで歩いて片貝第四発電所尾根取り付きへ

片貝第二発電所前導水管

導水管の右の斜面を登り上げ取水施設へ達する。帰りは導水管左の谷を一気に滑った。

大明神北西尾根

尾根はアップダウンもあるがうまく巻けばそれほど帰りは難儀しない。

僧ヶ岳と駒ヶ岳

大明神北西尾根からは僧ヶ岳や駒ヶ岳がよく見える。

北西尾根は雪庇が発達

雪庇や隠れクレバスは要注意

大明神直下の谷

ラスト谷を詰め上げてピークに達する

大明神からの毛勝

大明神からコルに滑って南峰、本峰へと続く

剣岳

大明神から尾根越しに劔が

コルから大明神を振り返る

コルから

毛勝南峰から大明神を見る

大明神の肩越しに富山湾が見えた

毛勝南峰

南峰からまた下りがある

南峰から見る劔

劔北方稜線が続く

毛勝本峰

南峰から下って登り返せば山頂だ

ゴール

360度遮るものの無い展望が迎えてくれた

もちろん劔の展望も素敵でした、さあ帰りも難儀ですが頑張るのみ

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