厳冬期白山(2702m)ワンディ 石川県

厳冬期の白山は白峰でゲートが閉りここから先は深い雪に閉ざされる。白峰から白山山頂まで

長い長い林道を経て別当出合いに辿り着く。山頂まで片道約25km,全て自分の足のみが

頼りである。厳冬期ワンディ15時間半に及ぶ試練であった。

0.01 510m 白峰ゲート発
1.43 640m 百万貫岩
2.47 830m 市ノ瀬
5.13 1240m 別当出合
7.48 1970m 甚ノ助ヒュッテ付近
9.15 2320m 弥陀ケ原
10.10 2450m 室堂
11.10 2702m 白山山頂
11.33 2702m 白山山頂発
11.57 2450m 室堂
12.58 1240m 別当出合
1.20 830m 市ノ瀬
2.29 640m 百万貫岩
3.28 510m ゴール 白峰ゲート着

コース

暗闇の別当出合い

白峰から黙々チビラッセルに耐え5時間のハイペースで到着。

ようやく大休止で朝食時間。雪に埋もれた休憩室で凍えながらの朝食。

砂防新道甚ノ助小屋付近

標高2000mにあるはずの小屋は完全に雪に埋もれて跡形も無い。暖冬でもやはり豪雪地帯だ。

砂防新道は白い台地状態だ。

大長山と赤兎山

ようやく日が上がり背景に大長(右)と赤兎(左)が輝く。

稜線目指し

標高2000mから上はクラスト急斜面でアイゼンで行く。

稜線手前

名人の背中側が砂防新道,右側が観光新道大斜面

ようやく稜線に

稜線に出ると別山の展望が素晴らしい。

稜線から

稜線に出てようやく御前峰が見える。徐々に風は強くなる。

弥陀ケ原

弥陀ケ原を進む僕。強風がシュカブラを造り出す。

白山目指し

室堂経由でいざ白山ヘ。

室堂にて

室堂も深い雪で鳥居が半分以上雪に埋まっている。

室堂を背景に

雪に埋もれた室堂を背に最後の登り。

白山中腹

山頂付近は雪炎が舞う。

山頂に到着

強風に耐えかねて社裏で休憩した。

記念写真

山頂まで11時間を越す試練だった。ようやく念願が叶う。

山頂から

凍り付いた山頂から慎重にダウン。スキーを履けばもうどんな斜面もこっちのものだ。

ガオ−

あっという間にガスに巻かれた山頂を背に久しぶりに名人が吠えた。ベィビーやったぜ。

観光新道

弥陀ケ原から観光新道大斜面を滑る。どこでもOK,この時期雪は豊富。

別山を横目に

観光新道は別山の展望が最高。

別当出合い到着

スキーがあれば山頂からあっという間だ。さあ白峰目指しもう一頑張り。

山行記録2007年2月21日(水)

念願だった厳冬期の白山ワンディ、往復約50km、標高差2200m、15時間半の試練でし
た。

【山域】白山 2702m
【場所】石川県
【日時】本日 2007年 2月21日(水)
【コース】白峰−市ノ瀬−別当出合−砂防新道−白山−観光新道−市ノ瀬−白峰
【メンバー】僕・名人
【装備】 フォルクル・マウンテン 153cm,ディアミール3,ガルモント(僕)  
   ポケロケ 175cm,ディアミール,ガルモント(名人)
【天気】快晴後ガス、強風

山スキーヤーにしかできないような厳冬期(1.2月)のワンディ山行をやってみたい。
今シーズンも立山、薬師岳、白山などを狙っていた。立山は敗退したが白山は地元の
意地を掛けて必ず成功させようと名人を誘い挑戦した。

2月20日(火)この日名人は朝10時まで徹夜の仕事があった。仕事を終え寝ないでその
まま金沢に直行する予定だった。夕方6時名人と医院で待ち合わせした。僕のアルハ
イに同乗して白峰を目指した。

食事をしたり準備をしたりして白峰に着いたのは午後9時頃、急いで宴会をして寝る
事にした。約2時間の睡眠で起床は深夜11時半とした。

2月21日(水)深夜11時半起床。僕がすぐ起きて名人を起こす。ここ二日で2時間しか
寝てないと愚痴をこぼす名人だが、それで十分だろうといつものように鬼の態度。さ
あ急いで準備だ。

0.01 510m 白峰ゲート発 ゲートを一歩入ると雪はまずまず。この辺りで道路に
は30cmから50cmの積雪。僕先頭のチビラッセルでどんどん進む。ツボ足トレースはか
なり潜っているようでゲートから1kmほどで皆引き返していた。

1.43 640m 百万貫岩 ようやく約半分、まだまだ先は長い。行くしかない。

2.47 830m 市ノ瀬 かなりハイペースで3時間弱できた。名人はさすがの寝不足
でペースは上がらなかった。この辺りで雪は1m弱程度か。さあガンバである。ここか
らの林道はできるだけカットした。さすがにハイペースがたたり徐々にペースは落ち
る。

5.13 1240m 別当出合 ようやくスタート地点だ。ここまで5時間チョイだった。
ここで大休止。初めての休憩らしい休憩だ。積雪150cmほど、この時期にしては少し
少なめだがスキーには十分だ。一本橋を渡り尾根に取り付く。藪はほとんど問題なし。

林道交差で夜が明けた。大長に朝日が当たる。チビラッセルだから楽勝だ。運動場の
ような台地をどんどん上がっていく。

7.48 1970m 甚ノ助ヒュッテ付近 小屋は完全に雪で埋まり位置は分からなかった。
ここからはクラストしておりスキーを担いでアイゼンを履く。さすがにツボ足だと潜
る事も多く辛いラッセルが続く。交代で高度を上げる。稜線に出ると風が強くかなり
厳しい前進になる。

9.15 2320m 弥陀ケ原 正面に純白の白山が見える。さあこれからが核心だ。

10.10 2450m 室堂 小屋群は7割方埋まっていた。強い風と雪炎が舞う。もう頂上
はすぐだ。最後の高度差50mはアイゼンでスキーを担いだ。カチカチだ。

11.10 2702m 白山山頂 風と雪が吹き荒れる山頂についた。出発から11時間を超す
試練だった。記念写真を撮ったらすぐ下りよう。ガスも出てきた。

11.33 2702m 白山山頂発 厳しいクラスト斜面だがジャンプターンでこなしていく。
シュカブラで快適ではないが、今日は早く下りたい。

11.57 2450m 室堂 記念写真を撮っている間にガスが一面に広がりもう山頂は見え
なくなる。山は気まぐれだ。下りは観光新道の大斜面を下りる事にする。藪もなく超
快適斜面だった。林道まで下りて一気に滑り込む。

12.58 1240m 別当出合 ようやく着いた。このまま休まず市ノ瀬を目指す。

1.20 830m 市ノ瀬 さあ最後の試練だ。気力を振り絞ってまたチビラッセルで帰
る。登りのトレースはすべて融けていた。長い長い林道だ。休まずダッシュする。

3.28 510m 白峰ゲート 無事到着。名人は抜け殻のように疲れ果てていた。
剣ワンディ以来のハード山行だった。無事成し遂げたという達成感だけはしっかり残っ
た。

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