双六岳周辺谷巡り
双六岳周辺には山スキーに適したなだらかな谷が続いている。今回新穂高を起点に双六岳を巡る
周回コースに挑戦した。あまり報告のない左俣谷の詳細もこの目で確かめて来た。
コースマップは赤,新穂高から小池新道までは長い林道 累積標高差は2460m
双六谷2400mで左折した谷
双六方面へ行く場合とにかく大ノマ乗越経由で行くのがもっとも楽で早い。弓折経由だと時間はかかる。
双六谷へ降りて標高2400mで左折すればあとは双六岳まで一直線。
槍が
左折した谷を登り詰めると槍の尖った姿が突然現われる。異様な威圧感が。
双六岳手前にて
双六岳も近くなると槍穂連山が一望できる。
双六岳にて
今日も無事山頂に到着。山頂はなだらかで風は強い。背後に黒部五郎と薬師岳が見える。
北鎌尾根
双六山頂から見る北鎌尾根は中々の迫力である。
いざモミ沢へ
双六山頂から少しなだらかな稜線に進み一気にモミ沢に飛び込んでみる。
広いモミ沢
モミ沢上部は広い大ゲレンデだ。正面の尾根の下の沢を登り返す。
モミ沢下部
モミ沢は徐々に狭まって行く。標高2250mの二股で登り返す。
手前の沢で登り返すと樅沢岳の手前に登ってしまうから注意しよう。
登り返し
登り返しは樅沢岳を過ぎた鞍部である。問題なくシールで上がれる。進行方向左手の尾根からの
雪崩には十分警戒したい。
飛行機雲
広い沢を登り返す。上空にはジェット機が飛んで行った。
鞍部にて
標高2670mの鞍部に着くと西鎌尾根から槍への稜線が一望できる。
左俣谷
さあ広く快適な左俣谷に稜線から飛び込んでみよう。
左俣谷上部
槍を眺めながら豪快な滑りを楽しもう。
左俣谷2300m
この谷も標高2100mぐらいまで広くて快適だった。
シュプールは無くまっさらだった。
左俣谷2100m
この時期小池新道よりは楽しめそうだ。人気も無く静かな谷だった。
左俣谷2000m
左俣谷は標高2000mから狭まって行く。左岸の尾根から落ちて来る雪崩には警戒しよう。
標高1700m水鉛谷
標高1700まで下ると左から水鉛谷が合流する。まだブリッジがあり問題なく渉れた。
ブリッジが無くても水流はさほどでも無いから渉れる。
林道の橋に合流
標高1670m辺りで左岸から橋を渡り右岸へ行く。しばらく林道を進むとまた左岸に渡り
あとは林道沿いに小池新道出合へ行く。
小池新道が見えた。
ようやく正面に広い小池新道が見えた。
小池新道出合
出合は猛烈なデブリ背後に小池新道が見える。
山行記録2008年4月30日(水)
【山域】双六岳周辺谷巡り
【場所】岐阜県
【日時】2008年4月30日(水)
【コース】新穂高―小池新道―大ノマ乗越―双六谷―双六岳―モミ沢右俣滑降―モミ
沢左俣登り返し―樅沢岳過ぎた鞍部―左俣谷―新穂高
【メンバー】僕、名人
【装備】フォルクル・マウンテン 156cm,TLT,ガルモントメガライド(僕)
バース7 140cm,ディアミール,ガルモントメガライド(名人)
【天気】晴れ
2.00 1030m 新穂高出発
3.11 1430m ワサビ平小屋
3.44 1510m 林道終点橋(小池新道入り口)
6.22 2440m 大ノマ乗越
6.37 2200m 双六谷
8.34 2860m 双六岳
8.47 2860m 双六岳発
9.25 2250m モミ沢二俣
10.27 2670m 樅沢岳過ぎた鞍部
10.40 2670m 樅沢岳過ぎた鞍部から左俣谷
11.42 1510m 小池新道入り口
12.26 1030m 新穂高着
奥穂から戻って平湯の森でゆっくり汗を流した後、前回悪天候で敗退した双六周辺谷
巡りを楽しもうと再び僕たちは新穂に舞い戻った。夜7時には熟睡して深夜1時起床
とした。6時間も寝れば十分だろう。
僕の体内時計は深夜12時半に自然に起こしてくれた。さあ準備だ。たっぷり栄養を取
る。今日は長旅になる。
2.00 1030m 新穂高出発 林道を歩いて700m程で雪は出て、快適なシール歩行と
なる。ガンガン飛ばす。
3.11 1430m ワサビ平小屋
3.44 1510m 林道終点橋(小池新道入り口)デブリもかなり融け歩きやすくなっ
ている。大ノマ目指して一気に高度を上げよう。
6.22 2440m 大ノマ乗越 無事到着。この時間雪面は凍っており快適にここまで
来る事ができた。双六谷への下りはカチカチだったがエッジを効かして快適に下った。
6.37 2200m 双六谷 この谷もデブリは少なく、歩きやすい。山頂まで660mの登り
返し。日が上がると暑すぎるくらいだ。槍穂をバックに山頂まで緩んだ雪を登り上げ
た。
8.34 2860m 双六岳 新穂から6時間半とまずまずのペースだった。この山も雪は
多く這い松や石もほとんど出ていなかった。記念写真を撮ったら行きますか。
8.47 2860m 双六岳発 山頂からモミ沢右俣に豪快に飛び込んだ。雪質もまずま
ずで大ゲレンデを自在にクルージングする。標高差600mの快楽だった。
9.25 2250m モミ沢二股 ここまで滑り込んで次は左俣を標高差で400m登り返す。
最後のガンバである。谷は広く上部の鞍部目指してガンガン登る。
10.27 2670m 樅沢岳過ぎた鞍部 フーッ着きました。西鎌の稜線が見事です。さ
あここから初めての左俣谷にエントリーです。左俣谷は上部は広くスベスベで超お勧
めだった。この時期小池新道より楽しいかも。
二人ザラメのシュプールをどこまでも刻み込んでいく。標高1700m辺りから谷は割れ
てきたが左岸沿いに問題なく進めた。後は林道に合流して小池新道出合いまで問題な
く戻ってくる事ができた。
11.42 1510m 小池新道入り口 さあ後は新穂まで消化試合だ。一気に下る。
12.26 1030m 新穂高着 思ったより早い時間に帰ってくる事ができた。
この周回コースもお勧めだと思います。GWまでなら問題ないでしょう。