北海道の山登り

毎年夏休みになると僕は北海道の山登りに出かける。医者という仕事の関係で往復の
移動を含めてせいぜい4日間が限度だがそれでも要領よく旅をすることで約1週間分く
らいは十分楽しむことは出来る。北海道の山は本州以上に天候は変わりやすく気候条
件が厳しいため天候次第では登れない山も多いので,その前日にならないとなかなか
登る山を最終的には決められない。そうした理由で宿はもちろん行き先も事前に決め
ているわけではない。いわゆるいい加減な旅である。宿泊はほとんどの場合テントで
ある。お金をケチっている訳ではなくテントが一番自由で臨機応変な対応が効くから
である。小学校の軒先や公園なら水もあって最も良い寝床になる。ある時は寿司屋で
我慢できなくて酒を飲んでしまったからその店の駐車場に主人に断ってテントを張ら
せてもらったこともあった。北海道は人口密度が低いためちよっと郊外に出れば何処
にでもテントが張れるおおらかさがあるので好きである。
今年の北海道山行は中一の3男を同行した。8月18日午前中の飛行機で富山を発ち午後
千歳空港に降り立つ。すぐにレンタカーを借りて旭川市の北にある天塩岳の登山口に
夜到着。翌19日天塩岳に登頂。下山後次に稚内に向かう。稚内で一夜を過ごした後
翌20日朝一のフェリーで花の島礼文島に向かう。礼文島到着後礼文岳に登頂。礼文岳
下山後午後のフェリーで稚内に戻る。そのまま西岸を南下し増毛町に向かう。翌21日
の夕方の飛行機に間に合うようにこの日朝3時に起きて暑寒別岳に登り始める。下山
後急いで千歳に移動。午後5時発の飛行機にぎりぎりセーフと言った具合である。4日
間の車での移動距離は1500kmであった。今年は台風が北海道に近づいたため台風から
逃げるように行き先はすべて現地で決定したのであった。まあ毎年こんな具合にいい
加減な自由勝手な山旅を行っている。過去に北海道で登った山は約30山だが最も印象
に残った山は日高のカムイエクウチカウシ(この山は登山道が無くクマにおびえなが
ら沢づたいに登頂するしかなかった。)東大雪のニペソツ山(北海道一の先鋒,その
山頂は鋭く天を突いていた。)最北端の利尻岳(島全体が見事に山であった)であろ
う。北海道にはまだまだ登りたい山がたくさんあり毎年夏休みの年に一回の北海道行
きを楽しみにしている。


ニセコアンヌプリ山頂にて子供二人と共に(背景は羊蹄山)

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