上ホロカメットク山 1920m 厳冬期山スキー
富良野の白銀荘をベースにした山スキーではお手軽な三段山、厳しい富良野岳、十勝
岳などがあるがまだ登頂歴の無い玄人好みの上ホロカメットク山を今回目指す事にし
た。
【山域】上富良野岳 1893m 上ホロカメットク山 1920m
【場所】北海道
【日時】20011年1月2日(日)
【コース】十勝岳温泉−上富良野岳−上ホロカメットク山−上富良野岳−十勝岳温泉
【メンバー】僕、長男
【装備】ヘルベント 169cm,TLT,ガルモント(僕)
ポンッーン 179cm,TLT,ガルモント(長男)
【天気】曇り時々雪
6.09 1290m 十勝岳温泉発
6.35 1250m ヌッカクシ富良野川徒渉
8.29 1700m アイゼン歩行開始
9.25 1894m 上富良野岳
9.34 1894m 上ホロカメットク山山頂
9.50 1894m 上ホロカメットク山発
10.13 1894m 上富良野岳発
10.45 1250m ヌッカクシ富良野川徒渉
10.58 1290m 十勝岳温泉着
数年前名人と富良野岳に挑戦した際は猛烈な風にやられ山頂手前で敗退せざるを得な
かった今回はその時の反省をふまえて十分対策は練っていた。
20011年1月2日(日)朝5時に起床した僕たちは絶対に上ホロカメットクに立つとモチを
上げ白銀荘から十勝岳温泉へ車で移動した。
6.09 1290m 十勝岳温泉発 さあスタートだ。まずは上富良野岳へと続く尾根を目
指す。露天風呂の裏手の急斜面をスキーで下りまずは徒渉である。標高差で50m程の下
りだが部分的に凍っており長男は板を担いでツボ足で降りた。僕はシールのまま下っ
た。
6.35 1250m ヌッカクシ富良野川徒渉 幸い水量は少なく問題なく徒渉できた。
取り付き尾根をドンドン登り標高1500mあたりで隣の尾根に移れば上富良野岳山頂に出
る。
今日も相変わらず天気は悪い、ガスの中所々氷化した尾根をクトーを効かせて登る。
ただ予想通りやたら寒い、出発時点で氷点下15度、すでに軽く−20度を下回っているだ
ろう。
息を吸うと鼻の奥が凍るのが分かる。鼻毛もバリバリである。これで稜線に出て強風
にさらされればまたニセカウ同様地獄の世界である。だだっ広い氷化した尾根をGPSだ
けを頼りに視界の無い中高度を上げて行く。もうそろそろシールの限界か。
8.29 1700m アイゼン歩行開始 標高1700mで斜面が一層固くなりアイゼン歩行に切
り替えた。こんな斜面スキーで下れるのかと長男はビビっていたが、北アルプスじゃ
当たり前、ポンッーンはチュン仕立てのエッジギンギンだから大丈夫。
稜線手前でガスが少しずつ薄れて行き富良野岳の圧倒的な姿が見えた。ようやく天に
願いが通じたか。最後の急斜面を四つん這いで上がると上富良野岳のピークに飛び出
た。
9.25 1894m 上富良野岳 素晴らしい眺めである。正面には上ホロカメットク、そ
の先に十勝岳さらに大雪連山が延々と連なっている。振り返れば富良野岳、半年前に
はやはり長男と沢を詰めてピークに立った懐かしい思い出が。
上富良野岳から上ホロメトットクへは50m程下りまた50m程登り返すのでスキーは上富
良野岳において山頂から滑走する事にした。
氷化した斜面を空荷で下り登り返すと上ホロカメットク山頂だった。
9.34 1894m 上ホロカメットク山山頂 遮るものの無い360度の展望、ここから眺め
る十勝岳も素晴らしかった。感動ものである。正月だが見渡す限り登山者は皆無、僕
たちの貸し切りである。
9.50 1894m 上ホロカメットク山発 記念写真を撮ったら戻ろう。次第にガスがま
た出始めて上富良野岳の登りではGPSを置き忘れた事が不安になった。やはり山は少し
の間も油断できない。
10.13 1894m 上富良野岳発 上富良野岳に着いた頃にはまたガスで視界は遮られガ
スの中のピーク滑走になった。さすがに長男は初めての厳しい滑走になったようで無
理せず横滑りで高度を落としている。僕は気にせず快適にジャンプして降りて行く。
少し下れば後は吹きだまりの沢筋を激パウを楽しみながら降りて行くだけ。下りもも
うガスで視界は無いのでGPSのみを頼りに徒渉地点へ下って行く。
10.45 1250m ヌッカクシ富良野川徒渉 無事到着、ここで板を担いで再び50m程登り
返すと十勝岳温泉に出た。
10.58 1290m 十勝岳温泉着 わずかの時間だが最高の景色を堪能でき感動で寒さは
吹き飛んでいた。
これでチトカニ、ニセカウに続き4連勝、いよいよ明日は最大の目玉、厳冬期羊蹄山山
頂滑降である。
行程図
登りは赤、下りは青 このコース上ホロ山頂まで特に危険な場所はなく、すんなりスキーで行ける 上富良野岳からスキー可能
十勝岳温泉
凌雲閣の露天風呂の裏手から標高で50m程下り川を徒渉したすぐの尾根に取り付く
すぐの尾根
あとは登りやすい場所を選んで高度を上げる
少し登ったところから
尾根上はクラストしておりクトーが必要
広い尾根
1450m付近で尾根を乗り換える。ガスの中ではGPSが必須
標高1600m
この辺りからアイゼン歩行になる
ガスが晴れ
少しずつガスが晴れると右手に富良野岳が見えた
正面上富良野岳目指し
夏道に上がると正面に上富良野岳が
ガス上の富良野岳
富良野岳に至る右肩ジャイアント尾根もパウダーが楽しめる
上ホロ、十勝岳
稜線が近づくとハーフドームの上ホロ、その奥に十勝岳が見える
上富良野岳山頂直下
もうすぐだ
上ホロアップ
上ホロアップ
上富良野岳山頂にて
上富良野岳山頂の上ホロ方向展望
上富良野岳山頂の展望
富良野岳方面の展望
上富良野岳から上ホロへ
上富良野から一旦鞍部まで下り登り返せば上ホロへ
上ホロ間近
さあラスト
上ホロ山頂
ゴール
上富良野岳からGo
上富良野岳まで戻り山頂からGo