頸城駒ヶ岳(1487m) 新潟県

糸魚川から白馬に向かう国道から左手に四方岸壁に囲まれた要塞のような駒ヶ岳が見
える。以前から地図を見て研究していた。一昨年夏に1回だけ事前調査に行ったこと
があるが,岸壁に囲まれた逆三角形の急斜面を利用すれば何とか山頂に立てそうであ
る。標高こそ低いが豪雪地帯ゆえ山頂から標高差1200mのダイナミックなスキーが楽しめる。

集落山寺終点

北陸道糸魚川インター下車白馬方面に約10km進むとシーサイドスノーバレースキー場入口がある。

ここを左折し進むことしばらく根知川に沿っていくと山寺集落終点に付く。終点に大きな鳥居がある。

雪は多くこの辺りで1.5mだった。ここからいよいよスキー歩行開始である。この先奥に梶原新湯がある。

駒ヶ岳遠望

林道に沿って歩くこと15分で雪原に出る。正面には岩の要塞駒ヶ岳が見える。雪原を横切って

正面左に見える台地状尾根に取り付く。地図状488m辺りからなだらかな尾根が駒に向かって

延びている。

台地状尾根下部

尾根の下部から快適な林間歩行が始まる。疎林の快適な登りである。登るにつれ駒ヶ岳がだんだん

迫ってくる。登るにつれ尾根は徐々に狭くなり傾斜を増してくる。

尾根中間の展望

台地上の尾根を上がるにつれ背後に北アルプスの展望が見えてくる。うーんすばらしい。

地図上752m付近

地図状752m付近は平坦になっておりここからの駒の眺めは素晴らしい。正面岸壁右に高さ100mの

大氷柱が見える。正面岸壁左に逆三角形の急斜面が見える。山頂へのルートはこの斜面を行くしかない。

尾根はここから急激に傾斜を増す。標高850m付近でスキーを担ぎアイゼン歩行となる。

尾根上部からの雨飾り

尾根の右手は雪庇が発達するので注意が必要である。尾根右手に純白の雨飾山がよく見える。

尾根上部1000m付近 

いよいよ正面に駒が迫る。正面に逆三角形の急斜面が見える。これを乗り越せば山頂までなだらかなブナ林を

標高差180m登るだけである。この日斜面に表層雪崩が起きており急斜面の取り付きはあきらめた。

駒と記念写真

アトミックベーターカーブとともに記念写真を撮る。下りの転倒は許されない。

北アルプスの大パノラマ

この大展望を楽しむだけでも来た甲斐はある。展望を楽しんだらいよいよスキー滑降である。上部は40度近い

急斜面の連続である。

尾根から谷へ

下りは雪の状態が良ければ一気に谷を滑り降りることも可能である。まっさらな快適な谷を一気に滑ろう。

大ゲレンデ独り占めである。感動のシュプールを刻もう。

山行記録2001年2月21日(水)

剣北方稜線上の駒ヶ岳とともに頸城駒ヶ岳を以前から狙っていた。四方岸壁に囲まれ
たこの山に山スキーが通用するかどうか挑戦してきました・・・・。

【山域】頸城駒ヶ岳 1487m
【場所】新潟県
【日付】2月21日(水) 前夜発日帰り
【行程】山寺-台地状尾根-尾根上部1060m終了
【2.5万地図】越後大野
【メンバー】単独

糸魚川から白馬に向かう国道から左手に四方岸壁に囲まれた要塞のような駒ヶ岳が見
える。以前から地図を見て研究していた。一昨年夏に1回だけ事前調査に行ったこと
があるが,岸壁に囲まれた逆三角形の急斜面を利用すれば何とか山頂に立てそうであ
る。昨日は一日中快晴であり,挑戦するなら今日しかないと思い行ってはみたが・・・

2月20日(火)自宅で夕食を済ませた夜8時不安と期待に胸を膨らませ金沢を発った。北
陸道糸魚川インター下車。北陸道も全線4車線化し道中もかなり楽になった。糸魚川
から白馬方面に南下すること約10kmシーサイドバレースキー場へ行くように国道148
号を左折して根知川沿いの集落山寺で車を止めて車中泊とした。この辺りで積雪は1m
程度だった。夏に一度行ったルートは大神堂経由であり冬のルートは地図を見て山寺
経由とした。初めてのルートで地形が複雑なこともあり出発は明るくなってからとした。

2月21日(水)朝5時起床。満点の星だ。駒ヶ岳山スキー初挑戦にモチベーションをあげ
ることにする。しかしながら今日は正直言って怖かった。

5.59 265m 山寺発。スキーを手に持ち集落に沿って歩くと鳥居があった。ここで
除雪は終わりである。集落終点だ。無雪期はこの林道から終点の梶山新湯まで行ける
。ここからスキーを履いて台地状尾根に上がる林道を進む。地図状488mをまく林道で
ある。冬はこの辺り雪原になっておりとても気持ちがよい。しばらくで正面に岩の要
塞のような駒ヶ岳が見えてきた。モチベーションは上がる一方だ。途中で林道に別れ
を告げ台地状尾根に上がる。疎林の快適な歩行が続く。

7.18 地図上752m。振り返れば明星山をはじめ朝日岳北アルプス連山が美しい。この
展望を見るだけでも来る甲斐はある。
 
7.46 尾根上部805m クトー歩行開始。この辺りで尾根は徐々に斜度を増すためここ
からはクトーを使用する。尾根の下を見ると岸壁下の広大な谷が見渡せるが,いたる
どころで表層雪崩が出ておりとてもあぶなかしい。登るにつれ斜度は更に増し,駒ヶ
岳もどんどん迫る。

8.22 尾根上部905m この辺りで斜度は急激に増し,ついにスキーは断念することに
する。足場を固めスキーをザックにくくりつけアイゼンを履くことにした。気温も上
昇し膝上まで潜るラッセルになる。40度を超す急な狭い尾根を仕方なく四つん這いに
なってピックを刺しながら登っていく。尾根の上部で雪庇にぶちあたる。身の丈以上
の雪庇だ。ピッケルで慎重に崩し階段状に掘り下げなんとか突破した。いよいよ最大
の難関である西面と南西面の岸壁間の逆三角形の急斜面が間近に見えた。ここではじ
めてこの斜面に表層雪崩が起きているのが見えた。まずい南風のため更に気温は上が
りそうである。残念ながらこれ以上のリスクは犯せない。斜面に取り付くことは止め
ここで諦めることにした。

9.03 尾根上部1060m 登攀終了。間近の逆三角形急斜面を過ぎれば山頂までなだら
かな登りが続くのだがまたいつか挑戦することにし雨飾山さらに北アルプスの大展望
を楽しんだ後急な尾根を滑り降りることにする。

9.43 尾根上部1060m 下山開始。転倒は許されない。慎重にターンを決めながら滑
り降りる。途中で尾根からはずれ広大な急峻な谷を一気に滑り降りる。帰りは快適だ
った。台地状の尾根も快適な疎林のスキーだった。

10.34 320m 集落終点鳥居着。

10.46 265m 山寺着。緊張の連続だったが充実した山行だった。
下りに駒を振り返るとあの逆三角形の斜面に新たな表層雪崩が起きていた。
山はすっかり春の趣だった。いよいよ春山シーズンが始まる。

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