焼岳南峰,黒谷滑降

焼岳北面の白水谷と並んで黒谷も素晴らしいパウダーが楽しめる。ルートも問題なく林道に合流でき黒谷からの景観も素晴らしい。

ただ左岸の尾根からの雪崩には警戒する必要がある。滑るなら気温の上がらない午前中でないと危険。  白水谷記録へ

登りは赤,下りは青 中尾峠より上部はクラストアイスバーン

朝の笠ガ岳

焼岳の北面台地からは笠が岳の展望が素晴らしい。朝日に輝く笠が岳を振り返りながら登り上げる。

外輪山を目指して

標高2200mからアイゼン歩行となる。急な斜面を慎重に進む。

白山が

振り返れば白山の展望が素晴らしかった。

北峰

外輪山の一角まで上がると噴煙の上がる北峰が間近に見えた。

南峰

目指す南峰は一番奥にある。

乗鞍岳が

さあラスト,乗鞍の展望を眺めながら一頑張り。

南峰到着

今日も頑張りました。

南峰からの大展望

南峰からは北峰越しに穂高連峰が圧巻だ。

南峰山頂から黒谷へ

さあ山頂から行くぜよ。

黒谷パウパウ

黒谷の上部はカリカリ,標高2200mからパウパウ。

黒谷見上げ

この谷も素晴らしい谷でした。

黒谷中間

笠を眺めながらのパウパウ

黒谷左岸尾根見上げ

左岸尾根には大きな雪庇が,危険地帯は一気に行こう。

黒谷

黒谷には滝はなく水も出ていなかった。

黒谷下部

下部は緩斜面

黒谷下部

天然パイプを快適に滑降

焼岳

振り返れば焼岳が圧巻

ゴール

ようやく林道が見えた。ずっとパウパウでした。

大堰堤

黒谷終点には大堰堤が,左岸から巻いて問題なく林道に合流できた。

山行記録2008年3月9日(日)

1週間前北峰から白水谷を滑ったが、北面のもう一本の黒谷を今日は南峰から滑降し
た。どちらの谷も素晴らしい谷で今日もパウダー三昧だった。

【山域】焼岳南峰(黒谷)
【場所】岐阜県
【日時】2008年3月9日(日)
【コース】中尾温泉―焼岳北面台地−焼岳南峰−黒谷−中尾温泉
【メンバー】僕・名人
【装備】ポケロケ 165cm,ディアミール,ガルモント(僕)    
    ポケロケ 175cm,ディアミール,ガルモント(名人)
【天気】晴れ

4.33  1215m 中尾温泉奥林道除雪終点
5.17  1400m 焼岳北面台地取付
7.36  2000m 焼岳北面台地2000m
8.36  2200m アイゼン歩行開始
10.05  2455m 焼岳南峰着
10.27  2455m 焼岳南峰発
11.02  1300m 黒谷から林道に合流
11.14  1215m 中尾温泉奥林道除雪終点

1週間で随分春めいてきた。この時期パウダーをゲットするなら北面しかない。白水
谷の隣の黒谷も日当たりは悪そうだから多分パウダーが楽しめるだろう。前夜中尾温
泉で待ち合わせいつものように宴会後車中泊。

黒谷滑降は午前中に終えないと雪崩の危険があるのでいつもより早めにスタートを切
る事にする。

2008年3月9日(日)朝3時半起床、満天の星を見上げさあ今日もパウダー頂くぞと気
合いを入れる。

4.33  1215m 中尾温泉奥林道除雪終点発 1週間前より雪は確実に減っていたが
まだまだ十分だ。林道ももうさほど潜らない。快適に飛ばして北面台地に取り付く。
 
5.17  1400m 焼岳北面台地取付 ここからは日当たりが悪く踝から靴程度のラッ
セルになる。やはり北面はまだ雪がさらさらだ。たまに黒谷を偵察しながら台地を快
適に進む。

日が出ると笠が岳が赤く染まった。もう春の日だ。緩い北面台地を快適に登り上げる
と標高2000m付近から斜度は俄然増してくる。

7.36  2000m 焼岳北面台地2000m もうこの辺りは森林限界を超え滑落するとただ
ではすまない。ただ雪は柔らかく弱層もなくジグを切りながら黙々標高を上げる。焼
岳がでかく迫ってくる。更に上を目指すと斜面は氷化してきた。もう限界。

8.36  2200m アイゼン歩行開始 ここからスキーを背負うがクラストとパウダー
が交差し場所によってラッセルは膝となる。斜度が増すとあり地獄だ。全く高度が上
がらない。たまらず氷化斜面を選びながらの登りとなる。今日も厳しい登りが続く。

ようやく外輪山まで出ると北峰と南峰がすぐそこだ。穂高も見事に輝いている。さあ
一登りだ。

10.05  2455m 焼岳南峰着 無事到着、貸し切りの山頂です。素晴らしい眺めです。
しばし休憩したらいざ。

10.27  2455m 焼岳南峰発 今日は南峰から黒谷に飛び込む。黒谷は山頂から落ち
ている。上部はカリカリアイスバーンだが標高2200mからはパウダー斜面が続く。

この谷も素晴らしい、まっさらな谷にパウダーシュプールを刻む。振り返ると焼岳が
美しい。どこまでもパウダーの谷が続く。ただ左岸の尾根からの雪崩には警戒を怠ら
ない。雪庇が落ちてきたら大きな雪崩になる可能性がある。早い時間の通過が安全だ。

滝もなくどこまでも快適に落ちていく。最初に出会う大堰堤の下が林道である。左岸
から巻くと問題なく林道に出た。

11.02  1300m 黒谷から林道に合流 後は林道を快適に下るだけ。

11.14  1215m 中尾温泉奥林道除雪終点 無事到着。今日も大満足でした。
北面の白水谷、黒谷共に甲乙を付けがたい素晴らしい谷でした。


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