冬期立山ワンディ+山頂滑降

バスを使えば簡単に山頂に立てる雄山だが冬のアプローチは往復65km,標高差2500mの試練が待ち受ける。

アルペン道路が閉鎖されるチャンスを待ってMTBを使って初めてのコラボとなるK君(以下大魔人)と挑戦した。

出だしから激しい雨が降りしきる最悪の条件だったが14時間半で成し遂げた。

【山域】立山 3003m
【場所】富山県
【日時】20011年12月4日(日)
【コース】立山駅-美女平—天狗平−室堂-雄山往復
【メンバー】僕、大魔人
【装備】マサーク 156cm,TLT,ディナフイット(僕)
【天気】雨のち雪時々晴れ

2.30 464m 立山駅
4.04 976m 美女平
5.04 1286m 滝見台自転車デポ
6.46 1553m 弘法
8.25 1993m 弥陀が原ホテル
10.30 2360m 天狗平
11.04 2450m 室堂
11.58 2700m 一の越
12.58 3003m 雄山山頂
13.18 3003m 雄山山頂発
13.56 2450m 室堂
15.29 1553m 弘法
15.50 1286m 滝見台自転車デポ
17.00 464m 立山駅 14時間半 完全燃焼 往復65km

先日白山の初滑りで山頂で一緒になった大魔人は厳冬期白山ワンディも成し遂げてい
るオールラウンド山屋である。肩幅もがっちりとした筋骨隆々の体型は映画で見た大
魔神の様であった。週三回ジムで筋トレをしておりしかも自宅が僕の近所と言う事だっ
た。

深夜2時に立山駅スタートで約束していたので僕は前夜既に入山した。激しい雨が降り
続いておりちょっと用を足しに外に出ただけでびしょ濡れになった。果たして雨は上
がるか心配で床に着いた。

深夜1時起きたが相変わらず激しい雨が降り続いていた。山では雪だろう。大魔人に電
話するともう藤橋に到着していた。この雨やばいでしょう。ずぶ濡れで3000m峰は凍傷
になる可能性があり、協議の結果中止を決めた。ただ大魔人の落胆の声は携帯から伝
わった。しかし2時を過ぎてから少し雨が小振りになった。このまま帰っても何にも思
い出はできない。敗退でも挑戦すれば思い出にはなる。よーしダメ元で挑戦だ。

すぐに大魔人に携帯、幸いまだそれほど遠くに戻っていなかった。朝2時半立山駅発と
言うことで、ウェアーの高機能に賭けるしか無い。モンチュラ頑張れ

2.30 464m 立山駅 さあ重い荷物を持って小雨の中MTBスタート、ゲートを超え
て美女平まで15km標高差500mの試練である。しばらくで雨は激しくなりもうずぶ濡れ、
堪忍して欲しい。雨に打たれながら根性でペダルを漕いだ。冬期閉鎖のため数々のゲー
トがありそれを超えるのにとても難儀した。

 4.04 976m 美女平 長かった。この辺りで雨は雪になっていた。まだ路面はかす
かに白いだけだが徐々に雪は増えて行く。雪の中行ける所までMTBを漕ぐ。

5.04 1286m 滝見台自転車デポ 積雪が10cm程になりもうギブアップ、標高差
で800m稼げれば帰りは楽できる。残りスキー歩行で標高差1720mを稼ぐしか無い。山頂
まで残り17km楽では無い。

ここでスキーに変え雪の中道路に沿って忠実に歩いて行く。路面は11月一杯除雪され
ていて雪は少ないが、道路外はそこそこ多く適度にショートカットは出来た。

6.46 1553m 弘法 この辺りで道路の積雪20cm-30cmと言う所だった。交代で先頭
を変わりながらガンガンペースを上げる。

8.25 1993m 弥陀が原ホテル ようやく2000mホテルの軒下に入り休憩する。以前
名人と挑戦した時は靴擦れのためここで敗退した。今日は全く靴擦れはなかった。山
頂まで行けそうだ。

10.30 2360m 天狗平 ここまで長かった。天候はずっと悪く視界が無い、ただ根性
で進むのみ。大魔人もハイペースである。室堂手前で青空がのぞき始めた。立山も雲
から一部顔が出始めた。

11.04 2450m 室堂 ウォーっ、素晴らしい立山が完全に雲から現れた。天は我にあ
りこの景色を見ただけでも来た甲斐がある。モチベーションは一気に沸騰、ピークに
立ちあのルンゼを滑るしか無い。室堂も雪は豊富で問題なく一の越へ

11.58 2700m 一の越 さすがにここは風の通り道、さあラストアイゼンでアタック
だ。しかし何と大魔人は軽量化のためアイゼンを持って来なかったと言う。1週間前竜
王に来たがその時はアイゼンがいらなかったからと言う。

しかし今日のこの条件でアイゼン無しは無理だろう。僕も単独アタックはさすがに心
細くなり諦めようかと思ったが大魔人が室堂で待っているから是非挑戦して欲しいと
言うので腹を決めた。

大魔人を見送りスキー背負ってアイゼンでアタック、風は強く時折体ごと持って行か
れる。なるべく風下を歩くがそこはまたラッセルも辛い。

もう根性で高見を目指すのみさあもうすぐだ。神社が近づく。

12.58 3003m 雄山山頂 ゴールついにピークに立った。冬期ワンディの記録はない
だろうし感慨深く神社裏で休んでいた。そこに大魔人が突然現れた。エーェッアイゼ
ン無しで登って来たの。普段アイスクライミングをやっていると言ってもよく無事で
来たな。ただスキーを背負うとバランスを崩し危ないので空荷で来たと言う。

二人で固く握手を交わしピークの奥社にお参りに行く。長かった。さすがに大魔人た
だ者ではなかった。記念写真を取り合いさあ帰ろう。

13.18 3003m 雄山山頂発 僕はここからスキーで滑り神社裏のルンゼを滑るので写
真を撮って下さいな。さあ行くぜ、雪面は所々氷化していたがこの程度なら行けるだ
ろう。さあ真っ逆さまに落ちて行く。山頂から滑ってこそ山スキーヤー。

ガンガンターンを決め快適に落ちて行く。あっという間に一の越の下に出た。シュプー
ルを振り返る。ビューティフル。大魔人も無事ツボ足で下りて一の越から滑降。合流
して室堂へ。

13.56 2450m 室堂 振り返ると立山はもう雲に覆われもうあの姿を見せる事は無く
本当に僕たちの登頂前後だけのプレゼントだった。やはり雨の中頑張った姿を神は見
捨てなかった。

アルペン道路は上部ではガンガンカットして先を急ぐ、下りはこっちのもの、気温は
低く板はよく滑る。

15.29 1553m 弘法 室堂から1時間半で弘法に着きもう残りわずか。雪は行きよりさ
らに少し増えていた。

15.50 1286m 滝見台自転車デポ ようやくデポ地点、ここでチャリに変え、雪の道
路をかっ飛ばす。美女平まで来るとようやく雪から開放。あとは立山までダウンヒル。

17.00 464m 立山駅 もう辺りはまっ暗になりました。無事念願達成、大魔人あな
たは強い、参りました。来週も一緒に行こうと言うことで握手をして解散。今日は完
全燃焼。

いざ出発

立山駅を深夜2時半スタート、激しい雨に打たれながら試練のペダル漕ぎ、びしょ濡れになりながら

美女平まで15km、標高差500mの試練。ゲートや雪よけなど計10カ所近くの関門があった。その度に難儀

いざスキー歩行

滝見台まで標高差800mはMTBで稼げた。ここからいよいよスキー歩行、残り17km、標高差1700m、黙々と

アルペン道路を歩く。

追分料金所

天気は悪く雪がずっと降っていた。まだ薮が多く、ショートカットはあまり出来ずかなり苦労させられた。

弥陀が原

弥陀が原手前でショートカットするが薮も多く、難儀、忍の一字。

弥陀が原ホテル

ようやく標高2000mの弥陀が原ホテル。ここで大休止、くつろぐ大魔人。イケメンです。

天狗原に向けて

弥陀が原から天狗原まで悪天の中かなりショートカットは可能だった。積雪は多く楽だった。

雪の大谷

室堂手前の雪の大谷付近で青空が、神は我にあり、天に感謝した。

雄山が

ウォー、雄山が顔を見せた。この景色を見るだけで来た甲斐がある。一気にモチベーション沸騰。

素晴らしき景色

徐々に雄山が全貌を表す。もうピークに立つしかない。

よーしあのルンゼを滑ろう。

視界が開け滑降コースを探索、あのルンゼは雪が繋がり快適そうだ。斜度もスリリング。

一の越へ

時折ガスが湧く中、一の越を目指す。

最終アタック

一の越から上部は強風との闘い、大魔人はアイゼンを持ってなくアタックは諦めた。

ようやくピークに

出発から10時間半、ついに念願成就、休んでいると何と大魔人がアイゼン無しで登って来た。

奥社にお参り

大魔人とともに奥社ピークにお参りに向かう。最高所から滑降するなり。

大魔人

やはりあなたは大魔人でした。

ピークからいざ

奥社から神社まで滑り神社裏からいざ滑降。

雪煙の中

激しい雪煙の中激しい滑り

快適滑降

部分的に氷化していたが概ね快適な雪質だった

ルンゼ見上げ

うーんマンダム、最高でした。

帰りを急ぐ

室堂に下りたらあとはアルペン道路をかっ飛ばす、スキー様々です。

滝見台

ここでMTB回収、ここから雪道をまたかっ飛ばす。

美女平

美女平まで下ると雪から開放、あとは立山駅までダウンヒル、今日も完全燃焼。

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