厳冬期 僧ヶ岳(三ッ倉山経由)
厳冬期の僧ヶ岳に三ッ倉山経由の新たなルートを開拓してみた。
厳冬期の僧ヶ岳にはこれまで3本違うルートからトレースをひいたが今回4本目の新た
なトレースをひいてみた。このコースも違う角度から僧ヶ岳を眺めることができBig
Dayに相応しい思い出深い山行となった。
【山域】僧ヶ岳 1885m
【場所】富山県
【日時】20012年2月19日(水)
【コース】片貝集落(別又谷林道)−三ツ倉山−前僧ヶ岳−僧ヶ岳往復
【メンバー】僕と古川の☆
【装備】ヘルベント 169cm,TLTspeed,ガルモント(僕)
ポンッーン 179cm,TLTspeed,スカルパ(☆)
【天気】晴れ
3.00 240m 片貝集落(別又谷林道)発
3.35 320m 尾根取り付き
5.35 829m 地図上829
6.34 1053m 地図上1053トラバース
8.13 1480m 三ツ倉山
9.28 1775m 前僧ヶ岳
9.54 1855m 僧ヶ岳
10.19 1855m 僧ヶ岳発
10.51 1053m 地図上1053トラバース
11.31 320m 尾根取り付き
11.55 240m 片貝集落
いつものように仕事を夜7時に終え前夜片貝集落に入る。1月下旬に来た時よりもさら
に雪は増えており、ワクワクしてしまう。別又谷林道は工事のため最初の橋まで除雪
されていた。
20012年2月19日(水)数時間仮眠して朝2時に起床。支度をしていると2時半頃古川か
ら☆号が到着。ひと安心。
3.00 240m 片貝集落(別又谷林道)発 さあ行きましょう。雪は多くこの辺りどの
尾根でも取り付けそうである。別又谷林道を1.5kmほどまっすぐ進むと巨大な堰堤が暗
闇から現れた。左岸から巻いて暗闇の中三度ほど徒渉を繰り返して尾根に取り付いた。
3.35 320m 尾根取り付き いきなり杉林の急登である。南面なので前日の日当り
で表面は固くなっておりスーパーファットなら踏み抜く事も無くサクサク登れた。
しばらく登ると林道に交差する。ここからさらに斜度は急になったがガシガシ行くし
かない。雪が付いていればどんな傾斜だろうが登る事は出来る。
生憎深いガスで視界は全く取れず富山湾の漁り火は見えなかった。
5.35 829m 地図上829 この辺りから新雪も出て来た。ルートも平坦か緩斜面が
続き歩き易い。暗闇の歩行が続くが今日は☆がいるので心強い。
6.34 1053m 地図上1053トラバース この辺りで薄明るくなって来た。1053は登ら
ずに右巻きで鞍部を目指す。ドンピシャで鞍部に出た。
鞍部からは日当りも悪いのかラッセルになった。今日もスーパーファットで良かった。
ガシガシジグを切りながらラッセが続く、帰りのパウも楽しめそうだ。危険地帯では
一人ずつ登り雪崩に備えた。
8.13 1480m 三ツ倉山 ようやくここまで来た。視界も良くなり正面に僧ヶ岳がドー
ン、素晴らしい!!!岳人にはよだれが出る様な景色である。まだまだ本峰は遠いが行く
しか無い。振り返れば日本海も見えて来た。ますますモチベーションは上がる。いや
沸騰状態だ。頑張って☆と先頭を変わりながら写真もバシバシ、この山は写真の山でも
ある。
9.28 1775m 前僧ヶ岳 この辺りから雪面は氷化して来てクトーで進む。激しい強
風が作り出すシュカブラも素晴らしい。さあもうピークが目の前だ。待ってなさい。
9.54 1855m 僧ヶ岳 ゴール!!!着きました。山頂からは駒ヶ岳、毛勝山のいつも
の素晴らしい景色がご褒美である。固く☆と握手を交わす。風も無く昼寝でもしたい気
分だが僕は午後から用事があるのでのんびりは出来ない。
10.19 1855m 僧ヶ岳発 さあ行きますか。滑りには定評がある☆、今日も華麗な滑
りを決めてくれる。氷化してようが最中だろうがパウダーだろうがどんな斜面も華麗
に滑って行く。絵になる人である。
所々待って写真を撮る。パウを楽しみながら早い早い,これだからスキーは止められな
い。何と言う爽快感、日本海に向かって飛び込んで行け!!!
10.51 1053m 地図上1053トラバース この辺りまで来るとさすがに雪はグサグサ、
太陽の力は偉大だ。でもどんな雪でもあれば楽しめるのが山スキーヤー、ノンストッ
プでガンガン下りて行く。
11.31 320m 尾根取り付き あっという間でした。しばらく待つが後続の☆が中々
見えない、その内大きな声で僕を呼ぶ声がした。何だ、、ヘルプだろうか,心配になっ
て堰堤まで見に行ったら☆がいた。ルートを間違えて谷まで下りたらしい,良かった安
堵した。後は林道を手押しで戻る。
11.55 240m 片貝集落 無事到着、午前中には戻って来れました。今日も☆のおか
げで楽しい山行が出来ました。いつ見ても華麗なフォームです。さすがです。
コース全容
尾根取り付き
別又谷徒渉と尾根取り付き付近
夜が明ける
ようやく夜が明けて雲海が広がる
三ツ倉山トラバース
三ツ倉山を巻くといよいよ僧ヶ岳が姿を現す
ドーン
稜線の先に僧ヶ岳の展望が
日本海
振り返れば日本海と黒部扇状地が
前僧ヶ岳トラバース
前僧ヶ岳を巻いて行く
シュカブラ
僧ヶ岳と前僧ヶ岳の鞍部は強風の通り道、シュカブラの先に朝日岳が
シュカブラの道
クトーを効かせながらガンバ
カチカチ
カチカチ斜面を慎重に
さあピークだ
ようやく長い長い道のりが終わる
駒ヶ岳
山頂直下の展望
ピークに
今日もピークに立ってこそ旅の終わり
駒ヶ岳
次は駒かな
至福の時
いよいよ至福の時がやってきます
三ツ倉山方面
正面三ツ倉山に向け日本海に落ちて行く
絵になる人
滑りに定評がある☆
決めてくれます
☆の華麗な舞
雪庇
三ツ倉山周辺は雪庇がバンバン
パウダー
どこまでもパウダーが続く
登りの尾根
パウダーを楽しんでいると登りの尾根が見えた
決めポーズ
最後の写真は決めポーズで