籾糠山 1744m 岐阜県
白川郷を起点とする山は山頂が運動場のように広い猿が馬場山が有名だがその北東にある籾糠山は対照的に
山頂がとんがっている。山頂直前までその姿が見えず,いきなり表れるその姿に感動する事だろう。
アプローチは複雑で玄人好みの山である。 猿が馬場の報告へ
赤が僕たちの選んだコース
二度の登り帰しがあるがこれは避けられない。
除雪終点
白川郷と高山を結ぶこの道は冬季通行止めである。除雪終点は広く車は止められる。巨大堰堤がある。写真は帰りのもの。
いきなりの急登
いきなり樹林帯の急登,標高1100mまで厳しいラッセルが続く。帰りは激パウダー間違い無し。
標高1300m
標高1250mに出ると白山や北方稜線が良く見える様になる。
標高1300mの先
この辺りから右回りで稜線が山頂まで続く。正面に見えるこぶは全てトラバースするのが懸命だ。
オブジェ
標高1300m付近に写真のような目立つオブジェがある。
白山が
稜線の右手方向には白山が良く見える。
稜線トラバース
標高1300mから先のピークは写真のごとく全て右から水平に巻く,しかし二度の小さな下りはある。
雪雪
厳しいラッセルが延々と続くが雪の造型を見ながら耐えるしかない。
モンスター
標高1550mから1600mにかけモンスターが現れる。
巨大モンスター
とてつもなく大きい巨大モンスターもある。タワーのようだ。
山頂手前雪原
標高1650mでいきなり右手にトンガリが見える。これには感動した。
山頂へ
標高差70mのトンガリを最後のラッセルで登る。
ゴール
ようやく感動のゴール。山頂は畳10畳ほどで狭い。
山頂の大展望
360度の大パノラマに感動。北アルプスが全て見える。
粉雪
さあ展望を楽しんだらパウダーである。
雄叫び
今日も頑張って良かった。山スキーには感動がある。
猿が馬場北西尾根から見た籾糠山
山行記録2006年1月9日(月)
昨日の悪天白鳥にめげず、今日三人で猛ラッセルの末7時間かけ籾糠山山頂に到着し
ました。今シーズン始めて最高の快晴に恵まれ往復9時間半の完全燃焼でした。
【山域】籾糠山 1744m
【場所】岐阜県
【日時】1月9日(月)
【コース】白川郷―籾糠山往復
【メンバー】僕・深澤君・金木さん
【装備】サロモン・ポケロケ 165cm,ディアミール,ガルモント(僕)
サロモン・ポケロケ 175cm,ディアミール,ガルモント(深沢君)
サロモン・10.80ガン(ポケロケ後継機種)175cm,ディアミール,ガルモ
ント(金木さん)
【天気】文句なし快晴無風
7.00 590m 天生峠林道除雪終点
9.10 1250m 好展望地
10.53 1300m 最初の下降後鞍部
11.34 1394m 二度目の下降後鞍部地図上1394m
1.10 1660m 初めて 籾糠山眼前に
1.42 1744m 籾糠山山頂
2.00 1744m 籾糠山山頂発
2.32 1394m 二度目の下降後鞍部地図上1394m
3.04 1300m 最初の下降後鞍部
3.54 1250m 好展望地
4.37 590m 天生峠林道除雪終点
白川郷から目指す山として猿ヶ馬場山は有名だがその北東にある籾糠山はアプローチ
が複雑で直下で初めてトンガリの山頂を目にするその感動的な出会いは猿ヶ馬場より
玄人好みの山スキー名山であろう。以前から狙ってはいたが今日初めて念願が叶った。
1月8日(日)白鳥下山後金沢の夜でグルメを楽しんだ3名はそのまま僕の自宅に泊
まってもらった。起床は朝4時半白川郷なら40分くらいで着くのでゆっくりだ。
1月9日(月)朝4時半起床、もう皆起きていた。朝5時金沢を出発。コンビニに寄っ
たり食事をしたりで6時過ぎ白川郷に到着。大雪で路肩には猛烈な雪の壁ができてい
た。
7.00 590m 天生峠林道除雪終点発。出だしは宮谷下部、白川郷と高山を結ぶこの道
路は冬季通行止めである。いきなりの膝ラッセル、今日は厳しいラッセルだ。この山
かなりアプローチが複雑で地図をしっかり読めなければ山頂には届かない。
山スキー大好き3人でドンドン交代でラッセルする。深沢君は今日は絶好調と膝上か
ら太股ラッセルをものともせずガンガン高度を上げていく。2番手3番手も付いてい
くのがやっとである。
9.10 1250m 好展望地。ハイペースで激ラッセルに耐える。傾斜が急だと腰ラッセ
ルだった。ここで展望が俄然良くなり白山北方の山が良く見えた。問題はここからで
ある。複雑な地形をどう読むか。帰りの事を考え稜線の右手をトラバーストラバース
で絶対に下らないように慎重にルートを探る。
10.53 1300m 最初の下降後鞍部。しかし初回は60mの下降、これは避けられない。
帰りのラッセルは嫌なのでジグを切って帰りのトレースを作りながら下降した。
ここからまたトラバースの連続、うまく巻いたがもう一度20mの下降だ。
11.34 1394m 二度目の下降後鞍部地図上1394m。これで帰りは二度のシール歩行だ
がこれも避けられない。しばらく緩やかな尾根を登っていくと猛烈なモンスター群に
出会う事になる。すざまじい光景だ。これを見られただけでも来た甲斐がある。が、
未だ籾糠山は見えない。いつになったら見えるのだろう。
1.10 1660m 初めて 籾糠山が眼前に。その出会いはいきなりだった。小さな円錐形
の山頂がいきなり現れた。山頂は狭そうだ。運動場のような猿ヶ馬場と対照的である。
1.42 1744m 籾糠山山頂。最後の標高差70mをラッセルすれば畳10条ほどの狭
い山頂に出た。素晴らしい展望、360度遮るものはない。剣から穂高槍、御岳、乗
鞍まで感動的だ。記念写真を撮って展望に酔いしれた。
2.00 1744m 籾糠山山頂発。さあパウダーだ。ポケロケ三人衆のスキーは良く浮い
た。ガンガン粉雪を舞い上げる。
2.32 1394m 二度目の下降後鞍部地図上1394m。ここでシールを付け登り上げる。登
り上げてからのトラバースは片足シールで要領よくトラバースしていく。
3.04 1300m 最初の下降後鞍部。二度目のシール登り、トレースは行きに作ってあ
るから楽勝だ。また片足シールで快適にトラバースする。
3.54 1250m 好展望地。ここからはハイライトである。急な斜面は最高のパウダー
ゲレンデであった。もう自己陶酔しながらパウダー三昧であった。
4.37 590m 天生峠林道除雪終点。ようやく到着。往復9時間半の難行であった。
山行記録2014年1月22日(水)
8年ぶりに登りも下りも楽しめる新ルートを開拓した。
この山域は猿ヶ馬場山が有名で近年訪れる山スキーヤーも多くなり駐車スペースの問題など正直足が遠のいている。隣にある籾糠山はピークが尖っていてだだっ広い猿ヶ馬場と対照的である。ただコース取りが複雑でアップダウンが有り山スキー向きでないのが難点であった。しかし昨日の1400mポコから1300m沢床に下りここからずっと沢伝いに進めば行きも帰りも随分滑りが楽しめ山スキー向きとなる。出だしから1000mくらいまで多少薮っぽいので初心者は無理だろうが玄人向きの静かな山である。上部ではモンスターも多く雰囲気も良い。駐車スペースも十分確保出来るが除雪の邪魔にならない様に気を使う事が大切だ。猿ヶ馬場の様にまた駐車禁止の看板が立てられたら浮かばれなくなる。
朝3時半に起きて出発。出だしから少し薮っぽいが、まあこれまでの激薮山行に比べればかわいいものである。ガンガン高度を上げて標高1300mのオブジェに到着、8年前と変わらぬ姿に感激、ここから1400mポコまで行って、ここから100m下って沢床へ籾糠山頂手前までは沢伝いに行けるから帰りも楽しめそうである。ラッセルは厳しいが新ルート開拓にワクワクしながら進んで行く。さあ山頂が見えた。今日も無事登頂です。視界は無いが風も無く穏やかだ。
さあ名人激パウ楽しむぜよ、山頂から激パウだった。ルート取りは完璧で1300mの沢床まで滑りは楽しめここから100m登り上げ(行きにトレースは完璧に付けておいた)1400mポコへポコから車までも激パウ三昧であっという間に到着だ。
4.20 590m 天生峠林道除雪終点
7.28 1250m 好展望地
8.34 1400m 1400mポコ
8.54 1300m 沢下降
10.12 1610m 平坦地
10.56 1744m 籾糠山山頂
11.24 1744m 籾糠山山頂発
11.59 1300m 沢から登り返し
12.22 1400m 1400mポコ
13.29 590m 天生峠林道除雪終点