南岳周回 南面ルンゼ
横尾本谷右俣から南岳に登頂し南面ルンゼを滑降し横尾本谷左俣に抜ける周回コースは静けさ、景観、滑降などどの要素も
十分満足できるお勧めコースである。
コースガイド あくまでも自己責任で エクストリーマー向きですから
スキーは本谷橋を過ぎた涸沢出合手前1830mから使用可能。以後雪は豊富だった。
横尾本谷
横尾本谷はデブリで雪は豊富だった。以後南岳山頂まで雪は繋がっている。
本谷カール
本谷カールは雪は豊富で雪面はきれい、正面左から稜線を目指す。
本谷カール下部
稜線からこのカールを滑るのも楽しい
横尾尾根
カール上部から横尾尾根をも見下ろす。名人の頭上のコルを超えれば天狗原経由の槍沢へ行ける。
稜線へ
標高2800mから斜度は増しもうツボ足に、つらいラッセルとなった。
ようやく稜線に
稜線には雪庇があるが登れる場所は必ずある。
槍が
稜線は標高3000m、登山道は出ているが場所を選べば山頂まで雪は繋がっている。
南岳山頂
やったー、登頂の喜びを全身で表現した。
南岳山頂から北穂方面
南岳小屋左、裏からエントリー 山頂からずっと雪は繋がっていた。
さあ南面ルンゼへ
出だしは急だが、快適なザラメゆえ問題無し
北穂を見ながら
北穂を見ながら大キレット東面大カールへ落ちて行く
快適な急斜面
雪は豊富ですべすべ斜面、クレバスはまったくなかった。
最狭部
最狭部も結構広い
南面ルンゼ見上げ
最狭部を過ぎればまた斜面は広くなる。
大カール
大キレット東面には大カールが広がる
北穂
北穂が圧倒的迫力でそびえ立つ
横尾本谷左俣
左俣も雪は多く快適
北穂大滝
北穂池から大滝が流れる
二股から本谷に入ればゴールは近い
本谷そろそろ一部割れ始めていた。今日も大満足
山行記録2009年5月27日(水)
名人の復帰第一戦は以前から狙っていた南岳南ルンゼ、横尾本谷右俣から登頂し左俣
に降りて周回した。静けさ、展望、滑降三拍子揃った素晴らしい周回コースだった。
【山域】南岳3032m
【場所】長野県
【日時】20009年5月27日(水)
【コース】国道156−上高地−横尾−横尾本谷右俣−南岳−南ルンゼ−左俣−横尾本谷−横尾−
上高地−国道156
【メンバー】僕、名人
【装備】フォルクルマウンテン 156cm,TLT,ガルモント(僕)
バース7 140cm,ディアミール,ガルモント(名人)
前夜名人と国道で待ち合わせ水晶で怪我をして以来一ヶ月振りだ。まだ痛々しそうだ
が明日は頑張ってもらう。さあ宴会をしたら早く寝よう。
20009年5月27日(水)深夜1時起床。急いで食事を済ませると満天の星を見上げていざ。
1.48 1250m 国道156路肩発 ギコギコ 釜トンの急坂も根性で進む。暗闇の中
ぶっ飛ばす。
2.34 1500m 河童橋 ここからコースを梓川右岸作業道で横尾まで、1週間前に
落ちていた架橋は見事に修復されていた。これで楽になった。登山道を進まなくて良
い。
3.42 1610m 横尾 まだ真っ暗です。テントがまばらに、ここからはズックに変
えて板と靴を背負いガンガン歩く。名人は元気である。もう心配なさそう。
4.46 1780m 本谷橋 ここから本谷左岸を行く。板が木にかかり嫌らしい。
5.04 1830m 横尾本谷スキー歩行開始 1週間前と同じ涸沢出合手前から問題な
くシール歩行可能。以下ずっと南岳山頂まで雪は繋がっている。
6.00 2030m 横尾本谷二股 左俣も雪はバッチリ、帰りはここに出て来る。
6.30 2300m 横尾本谷カール 素晴らしい眺めです。静かな大カール、いつ来て
も大満足。ガシガシ高度を上げ標高2800mまでシール歩行。ここでギブアップ、板を背
負う。ツボ足は潜り厳しい歩行になった。稜線が見えるが中々着かない。交代でガン
バ。
9.08 2970m 稜線 ようやく着きました。槍がきれいです。さあ少し歩けば南岳
です。
9.15 3032m 南岳山頂 記念写真バチバチ。さあいざルンゼへ。雪は山頂から繋
がっていた。
9.39 3032m 南岳山頂発 南岳ルンゼへ 南岳小屋裏がエントリーポイント、ド
レドレ、傾斜は急だがキレットカールまで雪はバッチリ繋がってる。素晴らしいザラ
メ、ジャンプターンでどこまでも快適に落ちて行く。来て良かった。北穂をバックに
快適ラン。あっという間に二股へ。
10.04 2030m 横尾本谷二股
10.11 1830m 横尾本谷下部スキー終了 さあ大満足したら板を洗って帰るのみ。
ガンガン行くよ。
11.25 1610m 横尾 上高地でチビ雨に降られたが問題なく国道まで
12.37 1250m 国道156路肩
やっぱ名人がいてこその山スキーです。感謝感謝。早く全快して下さいな。
このコースこの辺りではかなりお勧めのコースだと思います。