能登半島一周 400km ワンディ 記録2011年7月24日(日)
昨年の365kmワンディから1年、今年は是非400km超ワンディに挑戦したかった。深夜0時に金沢を出て404km
を19時間かけて完走した。何度も足がつったが張ってでも頑張るしか無かった。
【自転車】能登一周 400km
【場所】石川—富山
【日時】20011年7月24日(日)
【コース】金沢−輪島−狼煙−珠洲−穴水−能登島−氷見−伏木−小矢部−金沢
【メンバー】僕 手崎教授 栃木消防士 サブスリー源
【天気】曇りのち晴れ
0.00 0km 金沢医院発
1.28 38.1km 羽咋
2.47 72.7km 富来
4.18 113km 輪島
6.38 160km 狼煙
8.01 181km 珠洲市
11.40 253km 穴水市
13.39 280km 七尾市
16.00 330km 氷見市
17.30 370km 小矢部市
19.08 404km 金沢市
距離 404.21km 平均速度 27.7km/h 最高速度 58.8km/h 走行時間 14:35’02”
前日土曜は仕事が忙しくて夜6時半ようやく店じまい、急いで帰宅して晩ご飯を食べ
夜11時まで仮眠した。
深夜11時45分、医院へ行くと医院に宿泊した栃木君、富山から寝ずに駆けつけた手崎
教授、今回写真を撮ってくれた折戸さんが駐車場ですでにスタンバイ、源君もしばら
くで到着、皆で記念写真を撮りさあ気合いを入れて行きますか。
0.00 0km 金沢医院発 まずは僕が先頭で引いて行く、通行量が少ない裏
道をガンガン飛ばす、ライトは明るく不安は無い。羽咋手前でサイクロメーターが無
い事に気が付いた。どこかで落としてしまったようだ。出だしからショックだ。距離
もスピードも分からない。ただ暗闇の中を爆走する。
1.28 38.1km 羽咋 30kオーバーのハイペースで最初のコンビニ休憩、後続
に何か落ちなかったと聞いたらペットボトルの蓋かと思って踏みつけたら飛んで行っ
たと、、、もうお釈迦になっているようだ。回収は諦めた。
ここでエネルギーを補給して源君に交代、僕は最後尾に回る。彼もガンガン飛ばして
くれる。ヘルニアによる腰痛が嘘のようだ。さすが20代、フルマラソン2時間40分台で
ある。
2.47 72.7km 富来 暗闇の中いいペースで到着、ここでトップ交代三番手は
教授、この教授僕より3つ年上だが自転車歴40年の大ベテラン、走りが違う、格が違う、
モチベーションが違う。これまでメジャーヒルクライムレースではことごとく完敗し
ている。
あまりのハイペースについていくのもやっと、腰痛悪化の源君徐々に遅れ出す。富来
の手前の分岐で道を間違えUターン、オーイ、こっちだ、待ってて良かった。
輪島手前の峠で最初のヒルクライム、全力でペダルをこいだ。先頭の教授をブッちぎ
り僕がまず一勝、今日は体調が良い。峠から一下りで輪島市内に入る。
4.18 113km 輪島 まだ4時過ぎだ。金沢から輪島まで30kmオーバーのアベ
レージだった。今回のパーティも昨年同様、激しい、源君腰が痛くてもう厳しいので
母に迎えに来てもらうと言う。でも二度とこんな機会無いから頑張れと皆に励まされ、
行けるとこまで頑張ってみる事になった。
ここからは燃える消防士栃木君が先頭、山のオールラウンダー、毎日の職場が体力作
りの彼も強い、幸い今日は涼しくてペースはドンドン上がる。途中の景勝地では止まっ
て能登観光も楽しむ。早朝ゆえ車も少なく快適な走り。
体力が有り余っているようだからこのまま狼煙まで50km引っ張ってもらおう、狼煙手
前の峠でまたヒルクラレース、僕と教授の一騎打ちになった。
今日は負けないぞと400kmは忘れて全力で峠を目指す。レースより気合いが入った。僅
差でまた勝利、それにしてもきつかった。ただ右太腿に違和感が、まずい
6.38 160km 狼煙 さあ能登の最北端に来た。この灯台に繋がる20%を超す
激坂をまた教授とバトル、もうやばそうなのでペースは上げれない、さすがに教授最
後に僕を抜いてトップで灯台に。二人は押し歩きで灯台へ。
僕の右太腿はだめ押しでかなりダメージを受けた。まだ早朝の灯台は貸し切りだった。
記念写真を撮りながら大休止。ここでローテーションは一巡しまた僕が先頭、珠洲ま
であっという間。
8.01 181km 珠洲市 コンビニで栄養補給してぐるりと海岸線沿いに穴水を
目指す。海岸線はアップダウンが多く、ついに右太腿が痙攣を起こす。痙攣を起こす
たびに走れなくなり、マッサージをして回復を待つしか無かった。
皆さん申し訳ない、先を考えない教授との全力バトルがまずかった。それにしても教
授は涼しい顔、やはり僕には敵いません。源君の腰は走るにつれ回復して来たようだ。
栃木君は風邪だったが薬を飲みながら膝痛に絶えていた。皆弱音は吐かない、張って
でも完走する。
11.40 253km 穴水市 穴水ですぐに薬局に入りエアーサロンパスを購入、両
太腿にガンガンスプレー、少しはましになって昨年も利用した中華の店で酢豚定食を
頂く。
残り150km、頑張るしか無い、お店で折戸さんと連絡をとると能登島で待っているから
写真を撮ってあげますと嬉しい連絡、また井下さんも中島の道の駅で待っているから
補給に寄ってと嬉しい連絡、皆さん感謝感謝です。
炎天下折戸さんご夫妻は道ばたで何度も写真を撮ってくれた。また道の駅では徹夜の
仕事空けにも関わらず井下さんがたくさんの氷や飲み物、補給食をたくさん持って来
てくれた。本当に生き返りました。
穴水から能登島へ渡り、七尾市内へ
13.39 280km 七尾市 七尾から僕が先頭だが足の痙攣がこの頃から断続的に
起き出しもうペースが上がらない、おまけに向かい風になった。一気に減速、正直辛
い、ただ氷見の手前の道の駅で井下さんが補給で待っていてくれる。歯を食いしばっ
て頑張ろう。
道の駅が見え駆け込んだ、井下さんはまた氷を買って来てくれておりここでまた生き
返った。夕方からまた仕事がある井下さんにお礼を言ってここでお別れした。折戸さ
んはまた先で写真を撮ってくれる事になった。本当に皆さん有り難う。絶対に完走し
ます。
補給で復活した僕は氷見まで50k頑張って引っ張った。
16.00 330km 氷見市 ようやく着いた、もう太腿は限界だが、ここからわざ
わざ新湊経由で大回りしてあくまでも400kmにこだわる。
小矢部まで教授が先頭、またもや30キロ超のハイペース、さすがに僕の右脚は何度も
痙攣を起こして走れ無くなる。お願い、ペース落として
17.30 370km 小矢部市 さあここで来ればあと倶利伽藍トンネルを超えれば
金沢に入る。トンネル手前でもう一度ライトを点検していよいよ石川へ。
津幡から金沢まで栃木君にラストを引っ張ってもらう。
19.08 404km 金沢市 無事到着です。404km、アベレージ27.7kmもう大満足
です。帰宅後皆さんでテルメ金沢に移動して汗を流した後焼き肉宴会。
4名で健闘を称えあう。20代、30代、50代の混成チームだったが最後まで協力しあって
全員完走にこだわった。とにかく出来るかどうかより挑戦する事に意義があり、絶対
に負けないと言う強いモチベーションを持ち続ける事が大切であった。
最後にサポ−トして頂いた折戸さん、井下さん、差し入れして頂いた井上さん、来府さ
ん本当に有り難うございました。皆さんのおかげで全員トラブルも事故も無く完走で
きました。
コースルート
金沢発で400kmを超えるようにルートを作成した。北端狼煙まで行ったらもう這ってでも帰らねばならない。
深夜0時金沢発
メンバー紹介、左から僕、手崎教授(自転車歴40年、55歳最年長で一番強かった。息子の大学の現役教授で二度ビックリ)
サブスリー源(20代、フルマラソン2時間40分、ハセツネ含め数々のトレイルラン挑戦、優勝した事も何度かある強者)
燃える消防士栃木(根っからの山屋、オールラウンドプレーヤー、体力自慢の30代、福井県で冬山遭難が起きれば先頭で救助に向かう)
さあ緊張感漲らせていざ出発、ゴールした時の顔と比べてやって下さい。
暗闇の爆走
まずは僕が先頭で羽咋まで引っ張る。車の来ない裏道を快適に走る。夜明けを迎える暗闇は好きだ。
夜が更けていく暗闇よりはずっとましである。果たして明るい内に帰って来れるか。夜間対策バッチリ
輪島到着
金沢から30k超ペースで113km走って輪島に到着、約4時間まだ真っ暗だった。
サブスリー源早くも腰痛悪化、もうダメポと弱気、男ならやるしかないだろうと消防士に叱咤されている。
涼しい顔をしていたのは教授だけ。僕も体調良く、最初のヒルクライムバトルでは教授に勝った。
千枚田
輪島から珠洲の海岸は景勝地が多いがアップダウンもきつい、千枚田は有名な観光スポット(世界里山遺産)、
快適な海岸線
まだ早朝、車も来ない直線道路を爆走する消防士、スピード感伝わりますか。午前中は涼しくて助かった。
曽々木窓岩
岩に開いた窓から夕日が見える訳ですね。
ゴジラ岩
実際のゴジラより随分小さいがそれでも松井選手よりは大きいか。
能登の北端、狼煙
金沢から6時間半かけて最北端の狼煙の灯台に、この頃数度にわたる教授とのガチンコヒルクライムバトルに僕の右足は悲鳴を上げていた。
違和感から少しずつ痙攣を伴って来た。源の腰痛は徐々に改善、栃木君は風邪と膝痛を薬を飲みながら耐えていた。
涼しい顔をしていたのはまたもや教授のみ、あなた化け物ですか。
灯台手前の激坂を下る
斜度20度超の激坂、僕と教授のバトルは教授が制した、これで2勝1敗だが、もう右足にとどめを刺された
デストロイヤー教授と言わせてもらおう。もうバトルしませんから。
見附島(通称軍艦島)
珠洲を過ぎた観光スポットです。すでに距離は200kmようやく折り返し地点、ここまで9時間やはり18時間はかかりそう
もう後には引けない、全員完走で這ってでも帰るしかない。男なら頑張るしか無いだろう。
穴水で昼食
穴水で薬局に駆け込んでエアースプレーを足にかけまくる。少しリカバリー、酢豚定食で元気回復、ここでも教授の笑みが、、、、
穴水から七尾へ
折戸さんご夫妻と合流して激走写真を狙って頂く。先頭を交代しながら風を避け体力を温存できる。
能登島へ
やはり能登へ来たからには能登島の二本の橋を渡らなければ
道の駅でエイド
徹夜の仕事空けにも関わらず金沢から駆けつけてくれた井下さん、感謝感謝です、冷たい氷、飲み物、補給食など
ようやく息を吹き返し残り100kmがんばれそうだ
折戸さんご夫妻
炎天下の元写真を有り難うございました。奥様もとても優しくおきれいな方です。
さあ氷見まで来た
残り70km、足が折れてでも走るしか無い。もう僕の右足は痙攣しており、走りながらマッサージ
さあガンバ
氷見手前、最後のガンバ、辛い所、みんな死にそう、しかしここでも教授だけ笑みを
雨晴海岸
氷見から新湊まで遠回りして金沢に戻る。これでようやく400kmを超えそうだ。良かった。
倶利伽藍トンネル手前の登りでは足が痙攣してまたダウン、トンネルを過ぎたらもう下りで金沢に入る。
ゴール
夜7時過ぎ、19時間かけて404kmを完走、何とか明るい内に帰って来られた。ここでも教授の笑みが
達成感で皆さん一杯です。完全燃焼、やるしかない這ってでも頑張って帰るが口癖でした。
打ち上げ
テルメ金沢に移動して汗を流して焼き肉宴会、乾杯、教授は最後まで笑みを絶やさずそのままお泊まり頂いて
、皆は家族が迎えに来てくれた、奥様にも感謝、感謝 人生また一つ大きな思い出作りができました。
サポートして頂いた皆様本当に有り難うございました。