猿ヶ山(1447m) 富山県

ブナオ峠の左には大門山,右には大獅子山さらに猿ヶ山と続く。奥深い山であり夏でも訪れる人は少ない。冬限定で五箇山から

山頂に至るルートがあるのだが,かなり厳しいアルバイトを強いられる。大雪直後厳しいラッセルに耐え山頂を目指した。

尾根の取付

五箇山インター下車3分。ブナオ峠への林道入り口が取付となる。ゲートから50mほど進んだところからなら

尾根に上がれる。標高は300m程度のため山頂まで標高差は1100mとなり,厳しいラッセルの洗礼を受ける

ことになろう。大雪直後でなければ藪漕ぎがつらいかも知れない。

第一の鉄塔

鉄塔は全部で4ヶ,ルートの目安になる。振り返れば反射板の立つ大滝山1498mが眩しく輝いていた。

第三,第四鉄塔

尾根を忠実に上がれば第三・第四の鉄塔に出くわす。第四鉄塔は左から巻いて過ぎた鞍部に出よう。

第四鉄塔を越えたすぐにもう一つピークがあるがこれは巻けない,このピークを少し下るとあとは登り

一辺倒になる。

第四鉄塔を過ぎてすぐ

このあたりに来ると猿ヶ山が遙か遠く(写真左端)に見える。写真右のピークに上がればあとはなだらかな

稜線が山頂まで続く。

標高1100mブナ林

標高900mあたりから見事なブナの原生林が標高1200mあたりまで続く。幹周り数mはあるくらいの

立派なブナがあちこち散在している。

ブナの雪化粧

この日雪のため樹木は写真のように見事に雪化粧されていた。(標高1250mあたりの写真)

標高1300m     

このあたりから正面に素晴らしい景観が広がる。山頂はまだ奥で見えない。

1350m

真っ白な斜面を山頂を目指し厳しいラッセルに耐えて進む。もうすぐ山頂だ。

五箇山の景色

山頂手前から見下ろすと五箇山の景色が見える。

山頂にて

山頂からは金沢平野や砺波平野更に日本海まで見渡せる。正面に医王山が見える。

稜線の更に北

更に北へと稜線は続き,三方山へ伸びている。正面に砺波平野が見える。

パウダーラン

厳しいラッセルに耐えてこそ素晴らしいパウダーが楽しめる。

          山行記録2003年3月5日(水)

季節はずれの大雪で猿ヶ山でも1mを越す新たな積雪があった。標高差1100mの膝から
膝上のラッセルはさすがに体力を消耗し一日で体重は4kg減ってしまった。

【山域】猿ヶ山 1447m
【場所】富山県 
【日時】本日3月5日(水)
【コース】五箇山ブナオ峠林道入り口−南東尾根−山頂往復
【メンバー】単独
【装備】アトミックβライド9.22 160cm,ディアミール,TR12
【天気】雪のち曇り一時晴れ

ブナオ峠から左には大門山更に大笠,白山へと続くが,右をいけば大獅子山,猿ヶ山
へと続く。夏でも訪れる人は少なく奥深い山である。冬限定のこのルートもブナの原
生林に会えるなかなかの好ルートであった。

3月4日(火)季節はずれの雪は金沢平野でも積雪をもたらし山では大雪になっている
という。折角のパウダーランを見逃すはずもなく何処へ行こうか迷ったあげくアプロー
チの良い猿ヶ山に決めて夜8時金沢を出た。

五箇山トンネルを過ぎるとそこは雪世界,激しい雪が降り続いていた。五箇山インター
下車数分でブナオ峠林道の入り口ゲートに着き今日の僕の別荘となった。

3月5日(水)朝4時起床。この日午後2時から会議が入ったため遅れるわけにはいかず
今日も早いスタートであった。

4.56 320m ブナオ峠林道入り口ゲート発。暗闇の出発,初めてのルートで少し不安
だった。尾根の取付から厳しい膝のラッセルとなった。尾根に少し上がったところで
藪に足を取られ頭から転げ落ちてまた林道スタートとなる。先が思いやられる。
降り続く雪のおかげで藪は隠れ順調に高度を上げることが出来た。

5.37 410m 第一送電線鉄塔着。標高差で80mも登れば最初の鉄塔に出くわす。暗闇
の中で送電線を伝う電流の音が不気味に響いていた。厳しいラッセルのおかげで1時
間休まず歩いても標高差は200mも稼げなかった。

5.56 510m 第二送電線鉄塔。二つ目の鉄塔。4本の鉄塔はよい目印になり暗闇でも
安心していける。

7.27 810m 第三送電線鉄塔。このあたりまで来れば既に明るくなってきた。予報に
反して未だ小雪が降っており視界は良くなかった。

7.45 850m 第四送電線鉄塔後鞍部。第四鉄塔は左から巻いて過ぎた鞍部に出た。次
のピークは巻けずピークから標高差30mほど下ることになった。帰りはシールを使わ
なければならず面倒だ。

8.06 870m 次のピーク後鞍部。3時間過ぎても標高差は550mしか稼げなかった。標
高が上がるにつれ積雪は多くなり更にラッセルは厳しいものとなった。斜度が増せば
膝上まで来るので大いに息は上がる。忍の一文字である。このあたりからブナの原生
林が素晴らしかった。

標高1000mの平坦地から地図上1221mまでの標高差200mが最もつらかった。しかし帰り
は最高の滑りになろう。これだけを楽しみに耐えていくしかなかった。

9.34 1221m 地図上1221m。ようやく山頂まで射程圏内になった。あとは時間との戦
いである。最悪でも1時までに戻れれば2時には間に合う。このあたりから素晴らしい
展望が広がり写真を撮りまくる。幸い時々青空も覗いた。

最後の気力を振り絞りようやく平坦な山頂が見えてきた。今日は取付から山頂まで厳
しいラッセルであった。

10.38 1447m 猿ヶ山山頂着。山頂から金沢平野,砺波平野が一望できた。視界が良
ければ日本海が見えるだろう。山頂付近をうろうろしながら撮影ポイントを探す。さ
てそろそろ行きますか。地図を見る限り南面から984mピークを経由して車に戻ること
もできこれもおもしろそうだが時間がないので次のお楽しみにした。

11.00 1447m 猿ヶ山山頂発。キャッホー素晴らしいパウダーランである。耐えた者
だけが味わえる至上の極楽であった。あっと言う間に滑りは終わりあとは帰りを急ぐ
のみ。

11.36 870m 第四鉄塔次のピーク後鞍部。ここからシールを付けて登り返す。面倒
だな。

12.02 886m 第四送電線鉄塔。ここからもパウダーを楽しみながらあとは藪をかい
くぐる楽しい好きであった。藪スキーも得意種目である。

12.50 320m 320m ブナオ峠林道入り口ゲート着。何とか予定時間に到着。急いで
荷物をまとめて急がねば。

帰りに国道で渋滞にはまり会議に3分遅れ。もう皆集まっていた。まあたまにはいい
か。

HOMEへ戻る