ニュージーランド山紀行

今年の年末年始はうまく休日が重なり日頃の激務から開放されるべく思い切って8連
休をとることにした。僕の英断に職員たちも大喜びしてくれた。この先8連休をとる
ことなどまず不可能だと思われるので僕自身この連休を最大限に生かそうとニュージー
ランド(NZL)の山旅を実践することにした。

と言っても日本人お得意の予めパックになっていて随行員がついて回るような味気な
いつまらない旅をする気はなかった。飛行機のチケットも年末年始バカ高い直行便は
避け韓国経由の大韓航空を利用した。これで正規の約三分の一の14万程度で往復チケッ
トが手に入った。すべて自分で効率的なプランを立て短期間で北島のメジャーな山を
駆けめぐることとしこれを実践するために快適な食事や宿などはすべて犠牲にして時
間を最大限に活用し集中して山を巡ることにした。

終わってみれば滞在中の5泊はすべて野外テント泊,レンタカーでの移動距離
は2100kmとほぼ本州縦断と同じ距離,登った山の累積標高差約5000mであった。毎朝4
時頃に起床しては山に登って速攻で下山,次の登山口へ約400〜600km移動して夜の9
時過ぎに到着してテントで眠るという修行僧のような連日のハードワークであった。

登った山はいずれもNZLの北島を代表する名峰である。タラナキ山2518m(NZL富士と
呼ばれる独立峰)ナウルホエ山2291m(世界遺産トンガリロ国立公園の中央に位置す
る山)ヒクランギ山1740m(世界で最も東に位置し,世界一早い日の出が拝める山)
ピナクルス769m(原生林が残るコロマンデル半島の主峰)の4山であった。

NZLの山は日本と違い標識がほとんどないため自分でしっかり読図ができなければ山
には登れない。いずれの山もアプローチが大変でガイドでは8〜10時間のコースであっ
た。タラナキでは真夏だというのに新雪に行く手を阻まれた。ナウルホエでは砂礫の
斜面に一向に標高が稼げなかった。ヒクランギでは道に迷い藪漕ぎや・岩登りを強い
られた。ピナクルスではガスが出て視界が遮られた。などなどいずれの山も一筋縄で
はいかないつらい山行の連続であった。

NZL滞在中は山登りと移動に明け暮れたためある時は山中で,ある時は川の畔でテン
トを張ってまさに自然の中のどっぷり浸かることができた。食事は日本で食べ慣れた
マクドナルドやケンタッキーといった車内で食べることができる食事がほとんどであっ
た。NZLの人々はとても親切で優しく山ですれ違っても皆気軽に声を掛けてくれた。
また山行の合間にはニュープリマスやオークランドの代表的な観光地巡りをしたり,
温泉に浸かることもできた。帰路も韓国で乗り継ぎの合間に韓国式マッサージを受け
るなどそれなりに楽しい旅であった。

さすがにハードな旅であったため自宅に戻って体重を量ったら出発時より5kgも減っ
ていたが,想い出はその何倍も増えたはずである。これからも自由で気ままな海外の
旅をしたいがはたしてかみさんが許してくれるかどうかそれが一番問題かも知れない。




ヒクランギ山頂にて

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