2019-2020の山スキー最新記録へ

 

 

45.白山・地獄谷

板納はやはり白山だろう、人が多い別当出合は避けて絶対誰も来ないだろう平瀬から地獄谷を詰めて御前峰を目指す作戦である。深夜0時半平瀬ゲート発と兄ちゃんと約束していた。

0時25分平瀬ゲートからチャリでスタート、このゲート林道工事で9月いっぱい車は通れないらしい、平瀬登山口まで12km兄ちゃんを先頭にガシガシ漕いで行く。間名古谷手前で先頭を変わり先に登山口に着いた。兄ちゃんが来るまでしばし休憩して湖岸林道を地獄谷1300mまで漕いで林道終点でチャリをデポした。

ここからスキーを担いで兼用靴で地獄谷を詰めていく。暗闇の中何度も渡渉する。インナーとアウターの間に大きめのビニール袋を入れてあるので結構大胆に渡渉しても濡れない。中々雪が出てこない、1500m二股くらいで雪は繋がるかと期待したが全く雪はなかった。しかし二股から少し先の1580mでようやく雪が出てスキーに履き替えた。

下部は石も多かったがしばらくで快適スベスベとなった。振り返ると朝日が昇り稜線も赤く染まってきた。ゾロ谷源頭は壁となってそそり立っていた。帰りはぜひ滑ろう。1950mの三叉で左の緩い谷へ入り後は稜線2250mまでクトーを効かして登りあげた。

稜線に上がるともう日は上がり暑くなってきた。しばらくで白山がドン、山頂南面は雪が繋がっていて帰りは快適に下りてこられる。高天原少し上までスキーで登り上げ登山道に合流して雪の切れた道を奥社まで。今日もコロナ終息祈願をして山頂で記念写真を撮った。晴れた山頂は実に久しぶりだった。無風快晴最高の登山日和であった。時間はまだ7時過ぎ誰もいない一番乗りのようだ。

休憩したら山頂からゴー、ザラメ急斜面、雪を繋げてゾロ谷源頭2400mへ、源頭は壁だがザラメなので問題なかった。兄ちゃんゴー、続いてYSHR、これをマンダムと言わず何と言おう。スベスベの急斜面を快適に落ちて行く。今シーズンのフィナーレにふさわしい。コロナの影響もあったが自分的には良いシーズンだった。

どこまでも快適に落ちて行き1500mで雪は切れスキー終了、山頂から標高差で1200m、大満足であった。帰りの渡渉は明るいので問題なかった。主に左岸を10回ほど渡渉して無事チャリデポへ後は新緑を楽しみながら清々しい風に吹かれてゲートに到着。

7ヶ月間、スキー山行50回弱、無事にシーズンを終えることができ山の神様に感謝である。地獄メンバーのみんなもありがとう。詳細記録はヤマレコに

0.25 630m  平瀬ゲート発
1.48 1240m  平瀬道登山口着  MTB1時間23分
2.11 1300m  地獄谷林道終点1300m
3.26 1500m  地獄谷1500m二股
3.46 1580m  ゾロ谷1580mスキー開始
6.00 2250m  稜線アルプス展望台
7.18 2702m  白山山頂着
7.35 2702m  白山山頂発
8.41 1500m  ゾロ谷1500mスキー終了
9.36 1250m  平瀬道登山口着
9.59 630m  平瀬ゲート着

44.剱岳・早月尾根

気合を入れて2900mから1500m まで早月尾根標高差1400mを滑降した。早月小屋から上部は雪は例年並みに多かった。詳細記録はヤマレコに

0.42 760m 馬場島発
4.07 1800m スキー歩行開始
5.36 2155m 早月小屋着
8.57 2900m スキーデポ
9.20 2998m 剣岳山頂着
9.25 2998m 剣岳山頂発
9.53 2900m スキー開始
11.36 2155m 早月小屋着
12.36 1600m スキー終了
14.05 760m 馬場島着

43.奥大日岳

自分もコーエーも人と接してなんぼの仕事、ともにコロナ感染の不安と日々戦っている。騒動が収まるまで休業やテレワークなんてできるはずもなく、お互い感染しないで仕事を続けなおかつコロナに負けない免疫力を付けなければならない。今日も水曜友の会、お互いソーシャルディスタンスを保ちながら自宅から山の往復直行と言うことで不要な人との接触は避けることにする。

目指すは奥大日岳、大日岳は互いに厳冬期にピクッている。今日から立山黒部アルペンバスが全線開通したが奥大日ならまず人と接触しないだろう。行くしかない。

深夜0時40分称名ゲートをチャリでスタート、激坂だ。重荷と15%を超える勾配にマジで泣いた。自分はロードでMTBに比べギア比が重くてただ試練でしかなかった。登山口に着いてすぐにスキーが履けた。一昨日新雪がかなりあったようで雪はほぼ繋がっていた。

牛首まで少し苦労したが無事到着、しかしこここからしばらくは難所が続きコーエーはかなり苦労しているようだ。先へドンドン進んだがコーエー一向に来ないので途中で引き返して様子を見に行き何とか合流できた。

大日平で白んできてまず薬師岳が赤く輝きだし、振り返ると鍬崎山にも朝日が射してきた。大日平は新雪が20cmほど昨日の晴天でカチカチモナカになっていた。大日岳が正面に見えてきた。徐々に斜度は増すがスベスベなカチカチモナカであり雪崩の心配はなかった。クトーを効かしてグングン高度を上げる。振り返ると大日平が箱庭のようだ。大日小屋が見えて鞍部に着くと正面には剱岳がドン、快晴微風で最高の山日和だった。鞍部から奥大日まではアップダウンの連続、時折稜線北側からトラバースしつつ前進する。稜線北側には巨大な雪庇ができている場所もあり慎重に足を進める。

長い稜線を息を切らして進むとついに奥大日が見えてきた。ラスト際どい壁を乗り越して無事登頂、三角錐の剱岳に再度ご対面、これが見たかった。スキーでこの山をピクッたのは二度目、前回は山頂からカスミ谷へ落ちたが今日はピストンで帰還しなければならない。

記念写真を撮ったらさあ帰ろう。帰りもアップダウンに難儀したが大日小屋からは快適に大日平へ、気温は上がりデロデロな表層雪崩が何度か起きたが想定内であった。大日平から牛首まではあっという間、牛首から下は重い雪に苦労しながらチャリデポに着いてダウンヒルとなった。〆て13時間の完全燃焼であった。 奥大日岳詳細記録へ

42.朝日岳・栂海新道から

栂海新道から朝日岳をスキーで目指す、長年の夢だった。海からだと雪がなくて大変なので小滝から今日兄ちゃんと二人で挑戦した。小滝から中俣新道までの林道は荒れ放題、ゲート直後に大崩壊が有り、チャリ押しは命がけもう二度と行くことなないと諦めていたが、先日macoが無事挑戦してワンディした。記録ではあの大崩壊が修復されたと書いてあった。ムムム、これは行くしかない。

当初コーエーも参加の予定であったが急遽仕事が入りDNS、兄ちゃんと二人で深夜22時に金沢を出て糸魚川へ向かう。小滝発電所へは川沿いにヒスイ峡経由で行けば早いがゲートに鍵がかかっていて行ったり来たり高浪の池経由の大回りとなった。深夜0時半に着いてここからチャリでスタート、ゲートを出てすぐに大崩壊があったが修復工事中で落石はあるが難無く端を通過、中俣新道まで6.5km、林道はやはり荒れ放題、何度も倒木や落石で押し歩きとなる。林道崩壊のちび崖はチャリを受け渡しして突破した。macoは2.5kmでチャリデポと書いてあったが根性で半分以上は押し歩いて登山口手前の橋まで1時間半かけて進んだ。これで帰りは楽できる。

中俣新道登山口には雪は無くツボで歩く、中俣小屋から鎖で登り上げてしばらくの標高700mから雪が全面に繋がった。もう大丈夫だ、快適に高度を上げていく。今日も満月で明るかった。この標高でこれだけ雪があるのに感動した。白山界隈より遥かに多い。

中俣新道は夏は暑くて辛い道だ。しかしこの時期は快適だった。小さなアップダウンも全て巻いて帰りも完璧だろう。藪もなく素晴らしいブナ林が続いた。黒岩山の稜線、栂海新道が見えてくると白んできた。振り返ると真っ赤な太陽が上がった。稜線が赤く染まり今日もマンダムな朝を迎える。ここには人もコロナもいないし大きく深呼吸しよう。6時前に黒岩山に到着、右手には犬ヶ岳に続く稜線が、左手には長栂山に続く稜線が見える。

小滝からの栂海新道は毎年高山植物が咲く初夏に来るのが恒例だったが真っ白な雪原が続くこの景色が見たかった。外界から遠く離れた山のど真ん中に僕たちはいる。何と幸せな時間だろうか、素晴らしい景色に酔いしれて黙々と先を目指す。振り返れば遠くに初雪山、黒岩平が眼下に広がる。正面の長栂山の脇の沢を登りあげ鞍部まで来ると朝日岳がドーン、左手には白馬岳、旭岳が存在感を示す、いつ見ても素晴らしい景色だ。

吹上のコルまで来るともうロックオン、右手日本海を見ながら氷化斜面をガシガシ登りあげると斜度は緩み朝日岳のピークに着いた。山頂からは毛勝三山更に劔岳が見渡せた。天気は良くて快晴だった。記念写真を撮ったらお待ちかね栂海新道クルージングだ。吹上のコルまで滑り込んで、しばらくシールで登り返す。長栂山脇でシールを剥いで後は二人だけの豪快なシュプールを描くだけ。

新雪はよく走った。あっという間に黒岩平に出て中俣新道へトラバース、中俣新道上部は良い雪だったが徐々に雪は重くなり最後ブナ林を抜けて標高700mで板を担いだ。10分ほど歩けば中俣小屋に出て林道はすぐそこだった。

行きに苦労した林道も帰りは早かった。下りなので多少の落石は問題なく漕げた。チャリを泥だらけにしながら午後1時前にゲートに着いた。道具を水で洗って後は帰るだけ、しかしここでびっくりポン事件が、発電所から500mほど進んだ場所で落石と大きな倒木が斜面から落ちていて通行不能に、マジでまずい、JAFを呼ぼうにも携帯は圏外、最悪車をデポしてチャリで糸魚川駅まで戻るか、万事休す!その時軽トラが絶妙なタイミングでやってきた。おじさん助けて下さい。

おじさん軽トラからロープを出して倒木を車で引っ張ってみろと言う。あんなでかいの動くわけナイッショ、そう言うとやっててみなきゃわからない、やらないなら帰ると脅す。もちろんがんばります。アルファードで大きな倒木をロープで引っ張ってみた。どうせ切れるだろうと内心思ったが、なんと倒木が動くじゃないですか、行け行け、倒木様か引きずり作戦成功、無事脱出できた。熊撃ちおじさん、本当に有難うございました。

今日も完全燃焼、長年の夢が叶いました。朝日岳詳細記録へ

0.41  270m 小滝発電所ゲート発
2.10  520m 中俣新道登山口
3.52  1037m  中俣山
5.50 1623m 黒岩山
7.35  1950m アヤメ平
9.40  2418m 朝日岳着
9.50 2418m 朝日岳発
10.52 1600m 黒岩平
11.33 1037m  中俣山
12.10 520m 中俣新道登山口
12.54 270m 発電所ゲート

41.白山東面周回・ワンダー尾根 2020.4.8

今日の水曜友の会は先日京都の岳人ヒルワンダーさんが開拓した地獄谷右岸尾根(ワンダー尾根)経由で御前峰を目指し中宮道からワリ谷を周回するという豪華版であった。ワンダー尾根は白山東面のど真ん中の尾根で右も左も大展望が広がる素晴らしい尾根であった。東面台地の次に是非訪れて欲しい登路だと思った。

深夜1時平瀬ゲート発とコーエーと約束していた。0時半にゲートに着くとすでにコーエーはフラィングスタートしていた。0時半過ぎチャリでガシガシ漕いで行く。間名古谷手前で対岸カーブにライトは見えなかった。どんだけ早く出たん?最後のつづら折り激坂は腰に来て辛かった。白水湖岸駐車場に着くとコーエーはすでに待っていた。1時間18分の苦行であった。コーエーは0時過ぎに出たらしい。

さてここでチャリをデポしてスキーを担いで林道を地獄谷方面へしばらくで地獄谷にぶち当たる。水が滔々と流れている。一応ビニール袋はあるが石伝いに行けそうだったので際どくジャンプして渡った。コーエーはビニールで安定のドボン、渡渉を終え地獄谷右岸尾根(ワンダー尾根)に取り付く雪はしっかり付いていて難無く尾根に上がれた。

ワンダー尾根は下部はブナ林、上部はダケカンバ、広くて緩やかでとても登りやすかった。振り返れば先日歩いた長大な南白山北東尾根が見える。5路を過ぎてようやく白んできて展望が広がってきた。右は大倉尾根、地獄谷、左は南白山から別山への稜線、さらに大屏風、夏に遡行したイチロザ谷、曲谷素晴らしい展望が広がっていた。1850mから尾根は細くなり微妙なアップダウンとなるが際どいと言うほどではない、広めにナイフリッジを超えるとワンダーの頭がすぐそこ、楽々主稜線にたどり着けた。ワンダー尾根はとても快適でお勧めだと思った。

主稜線に出ると100mほど南竜方面に滑走してあとは沢を詰めて展望尾根に合流する。斜度が緩むと正面に御前峰がドン、山頂直下は一部氷化していたがクトーのみでピクッた。奥社でお参りしている内にガスが湧いてきて早く帰還しよう。

コースは翠ヶ池からお花松原さらに中宮道からワリ谷を経て白水湖へ戻る。御前峰からお花松原までカチカチで緊張の連続であった。お花松原からの登り返しで強風と雪が降り出した。マジですか、アイゼンで登り返してもう大丈夫、スキーを履けば後は快適に中宮道を滑っていく。北弥陀ヶ原のワリ谷源頭からワリ谷左股へ雪は重いが急斜面を快適に落ちて行く。

ワリ谷本谷まで下ればあとは右岸を滑り無事作業道へ作業道を手漕ぎしてキャンプ場を経て白水湖へ戻る。チャリを回収して後は平瀬へ仲良く帰還した。しめて11時間半楽しい周回でした。白山東面色々なコースを開拓してきたけどワンダー尾根は素晴らしいと思う。この尾根に目をつけたヒルワンダーさんに感謝!

詳細記録はヤマレコへ

0.34  630m  平瀬ゲート発
1.52  1240m  平瀬道登山口着  ロード78分
2.34  1265m  地獄谷渡渉
2.41  1280m  ワンダー尾根取り付き
6.49  2162m  主稜線
7.44  2300m  アルプス展望台
9.08  2702m  白山山頂
9.29 2256m  お花松原
10.11  2200m  ワリ谷源頭
11.27  1250m  平瀬道登山口
12.09  630m  平瀬ゲート

40.南白山北東尾根 2020.4.5

今日は大魔人と二人で南白山を平瀬から南白山北東尾根経由で目指した。自分は白水湖経由で沢登で一度ピクッているが大魔人は初である、以前から是非挑戦したいと話していた。冬型が決まり天気は良くないことは分かっていたがお初ののアドベンチャーコース行くしかない。

深夜0時半ゲート発と約束していたが30分のフライイングで深夜0時平瀬ゲートを二人仲良くチャリでスタート。二人並んでおしゃべりしながらペダルを漕いだ。40分で林道分岐に着いてダートの下りを経て大白川の橋を渡る。橋を渡ると林道は荒れ放題、落石だらけチャリを押し歩きとしてアワラ谷への林道分岐でチャリをデポした。ここからしばらく下りアワラ谷をまたぐ橋を渡ると尾根末端に到着。

尾根末端は崖だらけでどこから取りつこうか?暗くてよく見えないが岩名人がここなら行けると藪の中をガシガシ登っていく。あっという間にライトが見えなくなる。自分は前日腰を痛めて電気治療で何とか痛みは軽減したが無理はできないのでガシガシ番長を見送りマイペースで登る。ただ担いだスキーが木の枝に引っかかり遅々として進まない。倒木も多くてまたぐのも一苦労。

優しい番長は時折待っててくれる。一体いつになったら雪がでてくるのか?辛い登りが続く、もう勘弁して欲しいと思ったが1250mでようやく雪が出始めてスキーが使えた。これでもう木に引っかからない。少しマシになった。気温は低くて小雪がずっとちらついていた。暗闇の中先のルートも手探りで何度かミスった。

雪はカリカリにうっすら新雪がのっていてスリッピーだった。五時を回りようやく白んできてルート取りが楽になった。明るくなってスキーの機動力が活かせるようになり何度かシールを剥いでロングトラバースを行った。

南白山北東尾根にはいくつか池がある。結構地形が複雑で大人の遊園地と言った感じである。時折青空も見えてきた。今日も神はお見捨てにならなかった。ただ別山方面はずっとガスに覆われていた。これでもかと言うほどポコの多いこの尾根だがスキーがあればうまくトラバースできた。さあようやくピークが見えてきた。ピークは風が強いのかシラビソもかなり出ていた。

スタートから9時間半ようやくだだっ広い山頂に着いた。当初視界が良ければ別山まで足を伸ばすつもりであったがこの先視界は悪くて風も強そうなのでここを終点とした。もうお腹いっぱいである。さあシールを剥いで帰還しよう。雪面はカリカリなので板はよく走った。

面倒なポコはできる限り巻いた。ガンガン飛ばすが帰りも何度か登り返しがあった。尾根の下部は藪いが問題なくぶっ飛ばす、1250mまでスキーを使いここで板を担ぐことにした。板を担ぐと大魔人はあっという間に見えなくなった。早すぎだろう。下りの尾根も難儀そうだ。登りでは板が引っかかり随分苦労した。地図を見ると谷を降りればうまく林道に出れそうだ。降りるしかない。谷は雪崩の影響か立木はなく空いた笹のみだった。ガンガン降りていく。楽々林道に合流。

尾根末端で大魔人が待っててくれるかと思ったがいなかった。チャリまで戻ったか?急ぎ足で林道を登り返したが大魔人のチャリがある。どうやら自分のほうが先に着いたらしい。ヒトココで確認すると大魔人は200m後方にいることが分かった。オオぃと大声で呼ぶと返事も返ってきた。しばらくで大魔人が来た。やられたと、、、

さあ後はチャリるだけ、ただ落石が多いのでパンクに気をつけよう。本林道に合流する手前はダートの激坂で鬼の漕ぎであった。本林道に合流して後は仲良く平瀬ゲートにたどり着いた。

〆て13時間45分、完全燃焼であった。この山行を行うに当たり3/29単独でこのコースを開拓したhillwandererに感謝申し上げます。よくまあこんな大変なコースを単独ツボ足でピストンしたものです。僕も大魔人もこんなコースで南白山に行けるとは夢にも思わなかった。道中ずっとワクワクしながらこの大変なコースを楽しむことが出来た。これぞ山というコースであった。

詳細コースはヤマレコで

39.白山・観光新道 2020.4.1

新年度の今日は雨予報、雨が降る前に白山へ行こう。今日が45ヶ月目の白山お参りとなる。深夜0時半に白峰ゲート発とコーエーと約束していた。深夜0時前に着くと車が一台、直にコーエーもやってきた。市ノ瀬までは半々で先頭を交代で引く。50分程で市ノ瀬に着いた。橋を渡りさてここでバトル開始、重荷を物ともせずダンシングするとすぐにコーエーは千切れた。さらにガンガンペダルを漕いで一人旅、かなり離れたのでよっちゃんでペダルを漕ぐと後方にコーエーのライトが見えた。S字カーブで再度ギアを上げて1時間40分で別当出合に着いた。コーエーは10分遅れで到着。除雪は別等出合まで完璧でもう白山はご近所さんであった。

一本橋を渡り雪のない石畳はツボで上がるともう雪は豊富だった。中飯場から上はもうどこでも歩けた。気温は高め雪はもうザラメであった。小雨の中ガンガンペースを上げる。別等出合から2時間ほどで甚之助小屋へ、中に入ると前泊者が2名朝食をとっていた。しばし休憩して外に出る。7時前には登頂したい、エコーラインへ直登して弥陀ヶ原に出るもガスで視界はなかった。室堂の祈祷殿で写真を撮ってロックオン室堂から30分で御前峰へ6時50分前であった。奥社でお参りしてさあ逃げ足は早い。

今日は観光新道からザラメを滑ろう。コーエーは初めてのようだ。快調に滑ると殿ヶ池避難小屋が見えた。小屋へ寄ってここから下は視界も出てグングン落ちて行く。林道に無事合流して別等出合まですぐだった。山頂から47分と快速電車並みだった。

別当出合に着くともう着いたも同然、チャリにまたがりガンガン漕いで行く。市ノ瀬からは先頭を交代してハイペースでゴール手前の直線で二度目のバトル、逃げ切りを図るコーエーだがそうはさせない、一端離されるが意地で追いついて最後ゴール手前でかわした。今日は二連勝でした。

天気は悪かったが白峰から白山周回8時間15分の快速山行であった。帰路雨が強くなったがセーフであった。今日も良い体力作りが出来た。コーエーのチャリ力さらに期待しよう。

詳細報告へ

0.14 510m 白峰ゲート発
1.08 830m 市ノ瀬
1.54 1240m 別当出合
3.11 1500m 中飯場
4.29 1970m 甚ノ助ヒュッテ
6.14 2450m 室堂
6.49 2702m 白山山頂
7.03 2702m 白山山頂発
7.18 2050m 殿ヶ池ヒュッテ
7.50 1240m 別当出合
8.10 830m 市ノ瀬
8.29 510m 白峰ゲート

38.剣ヶ峰 2020.3.29

今日の予報は数日前からドンドン悪化してきた。普通ならDNSだろうが、うちらには関係ない体力作りをしてコロナに負けない免疫力を付けに行こう。目指すは東面台地、小白水谷から翠ヶ池経由で白山を目指す。深夜2時平瀬ゲート発と約束していた。

深夜1時過ぎに着くとガン、兄ちゃんはすでに到着していた。雪の中支度をして2時前にスタート、雨でなくて良かった。小雪の中ガンガンペダルを漕ぐ、ガンは早々に置き去りにしたが兄ちゃんは粘って付いてくる。間名古谷手前のトンネルを過ぎてペースを上げて兄ちゃんも千切った。さらにペースを上げていこうと勇んだが、後輪がフラフラしてきた。おまけに兄ちゃんが追いついてきた。おかしい、降りてタイヤを見たらパンクしていた。追いつかれるわけだ。

優しい兄ちゃんとがんは修理を手伝ってくれた。サンキュウ帰りは飯おごるよ!雪はゴン降りになっていく。雪道をガシガシ漕いで行く。最後のつづら折り急坂でYSHRと兄ちゃんはチャリをデポしてスキーで林道カットで進む。ガンはチャリで先を進みハマっていた。読みが甘い!

小白水橋をすぎて崖を登りすぐに板を履いて尾根を巻くように無駄なく東面台地に乗った。東面台地下部は少し藪っぽいが1500mを過ぎるともう藪はなくなった。雪は降り続きコブラも雪化粧していた。コブラポーズを決めて東面台地を右巻きに進み小白水谷へ入った。斜度は緩くて歩きやすい、そのままつめれば何も考えずに翠ヶ池に出る。

お花松原を過ぎた辺りで雪は止み視界が出てきた。左手に剣が峰が見えてきた。ムムム、山頂からきれいに北東ルンゼに雪が詰まっている。スキーヤーの心を揺さぶる急斜面である。以前滑った時は直下に岩が出ていたが、今日は山頂からエントリーできる。行くしかない、予定変更、今日は剣が峰を目指す。翠ヶ池から剣ヶ峰へと方向転換してあっという間にピークに着いた。

ここからの御前峰の眺めも良い、青空もバッチリだ、神はお見捨てにならなかった。剣ヶ峰から北東ルンゼを見下ろす、マンダム急斜面じゃないですか、YSHRトップでとうりゃー!最高です。パウダーだし、雪崩の心配も全く無いし、皆も続いて歓喜の雄叫びを上げて落ちて行った。もう大満足、核心を滑ったら東面台地に回り込む、二人のスキーヤーが登っていた。昨日どこかでテン泊したらしい、、、、

少し下るとガスが出たおかげで雪は最後まで死なずに生きていた。あっという間に東面台地を滑って林道に降りた。後はチャリを拾って雪の増えた林道をテクニカルにぶっ飛ばした。

こんなに良い一日になるとは、やはり今日も白山の神に救われた。神はお見捨てにならなかった。剣ヶ峰の山頂からダイレクトに北東ルンゼに飛び込んだ人は多分いないだろう。

皆の衆おつかれさんでした。素晴らしい思い出づくりになりました。今日の詳細記録へ

1.40 630m  平瀬ゲート発
3.12 1190m チャリデポ
4.12 1240m 小白水橋
6.37 1790m コブラツリー
7.50 2054m 小白水谷
9.30 2550m 翠ヶ池
10.03 2667m 剣ヶ峰頂着
10.15 2667m 剣ヶ峰頂発
10.42 1770m コブラツリー
11.21 1240m 林道
12.07 630m  平瀬ゲート着

37.薬師岳 2020.3.25

目指すは薬師岳、そろそろ除雪も有峰湖辺りまで進んでいるだろうとの読みで深夜1時にコーエーと亀谷ゲート発と約束していた。高速割引を使い深夜0時に下車して0時半にコーエーと同時にゲートに着いて支度をする。

久しぶりに重荷を背負ってのチャリミネンコである。前日、前々日に降雪があった。どこまでチャリが使えるだろうか一抹の不安、さあ行くぞコーエー、ガシガシチャリを漕いで行く。二人先頭を交代して風よけとする。コーエーに先頭を交代するも遅いので先頭交代、今日も少しペースを上げると千切れてしまう。コーエーはもっとチャリトレが必要だ。

快適にチャリを漕ぐが1時間も漕がない内に新鬼ヶ城トンネル出口で雪がたんまり出てここでチャリをデポとした。距離は6.9km、折立まで20kmだったから3分の2歩かなくてはならない。ムムム、、、林道を歩くと新雪でプチラッセルとなる。二人ともファットで来ているので足は重いがごボリはマシだった。

雪はずっと続いていて所々落石やデブリも多い、全く除雪は入っていない。雪のある林道はマシだが有峰湖までトンネル歩きが三ヶ所、その都度板を担いだ長いトンネルはメチャ難儀であった。2時間40分でようやく有峰湖へ、チャリだけなら1時間ちょいだが随分時間はかかった。湖畔を回ってそのまま林道を行くと長いので新折立トンネルに直で上がる沢沿いのカットを使った。しかし雪不足で川の渡渉も出たりして難儀して新折立トンネルに出た。

新折立トンネルを抜けると明るくなり折立到着となった。4時間45分長かった。厳冬期の白峰ー別当出合ラッセルとほぼ同じ時間であった。折立の積雪は例年の半分だろうか、キャンプ場を抜けて沢沿いコースを選択するも雪不足で使えず、仕方なくヤブを漕いで登山道に合流した。しかしやはり雪不足で藪は多かった。新雪のため雪は繋がっていた。

コーエーと二人で交代でラッセルしてトレースを伸ばす。30cm以上の新雪はありそうだ。気温は低くて雪はサラサラしていた。1700m辺りからはかなり雪は増えた。三角点から先巻き巻きでアップダウンを作らないようにルート工作する。ラッセルは辛いが帰りは楽になる。2000mを過ぎると格段に雪は増えもう大雪原でどこでも歩ける。振り返れば白山や鍬崎山がきれいだった。

今日は一日快晴だ、うれしいが山頂は遠い、14時がタイムリミットだがまあ時間無制限である。2196mポコまで大雪原を歩いてここでシールを剥いで岩井谷へ下降する。標高差100m下るだけでハイジ尾根を経由すれば薬師峠経由よりかなりショートカットになる。帰りのことも考えて使えるトレースで岩井谷へ下降した。2100m沢床から山頂まで標高差750m頑張るしかない。

ここからもラッセルはきつかった。おまけに気温が上がり雪が溶けて板にメチャ張り付いて重いこと重いこと、ラッセルと二重苦だった。頑張って交代でトレースを伸ばす。ハイジ尾根に這い上がると風もあるのでラッセルはましになった。正面には薬師岳がドン、最高の景色である。ハイジ尾根は広くて展望もよく登り返しもなく登りも下りも最高である。

薬師岳避難小屋着13時15分、ここで地獄セットに変えて山頂ロックオン、斜面は氷化していて慎重にピークへさあ山頂が見えた。ゴーーール!13時間半ようやくピクッた。それにしても長い長い道のりだった。最後まで心は折れなかった。山頂からは日本海、北ア全部が見渡せた。頑張って良かった。写真を撮ったら急いで帰還だ。まあ暗くなるだろうが。

山頂から板で快適にクルージング、何度も前後して写真を撮影した。振り返れば薬師岳がでかい、また来シーズン来るよ。ハイジ尾根も快適で岩井谷までわずか30分であった。ここでシールを付けて標高差70m登り返すと後は折立まで快適な滑りであった。登りのルート工作でアップダウンは一切なかった。折立着夕刻5時、さあ先は長い。

帰りもショートカットで沢沿いを滑り有峰湖へ、ここからは林道はボブスレーだが三ヶ所トンネル歩きを経てようやくチャリデポへ、安堵した。後はチャリにまたがりあっという間に真っ暗な亀谷ゲートで〆て18時間半の完全燃焼薬師岳であった。とにかく疲れた! 薬師岳詳細記録へ

0.40 390m  有峰林道(亀谷)ゲート発
1.30 736m 新鬼ヶ城トンネル出口・チャリデポ
3.24 1100m 有峰ダム
5.25 1350m 折立
7.59 1869m 三角点
9.46 2196m 下降点2196m
10.20 2117m 岩井谷
13.15 2850m 薬師岳避難小屋
14.06 2761m 薬師岳山頂
14.25 2926m 薬師岳山頂発
14.58 2120m 岩井谷
15.53 2196m 2196m
16.14 1869m 三角点
16.54 1350m 折立
17.52 1100m 有峰ダム
18.47 736m 新鬼ヶ城トンネル・チャリデポ
19.07 390m  有峰林道(亀谷)ゲート

36.別山 2020.3.22

今日は体調が回復しているかの確認のため別山を目指す。コーエー、兄ちゃんと三人でゴー、深夜一時半白峰ゲートスタートと約束してある。天候は悪いという予報だが、スタート時に雨でなければ問題ない。

深夜一時過ぎ白峰ゲートをチャリで出発、ここ最近降雪があったようで道路には所々雪が残っていて押し歩きする場所も何度かあった。発電所を少し過ぎた場所でチャリはデポここからスキーで歩き出す。ツボ足トレースは多いがスキーは無かった。

市ノ瀬でチブリ方面へ右折。今日は新しいコースを考えてきた。登山口からすぐに夏道は入らず、先の林道を1100mまで進んでここから直上して稜線に出る作戦である。とてもスッキリしていて早いだろう。夏道を横目に林道を進み橋を2つ渡ってカーブを曲がると目的の1100mここまで来ると斜面も雪はたっぷりだった。ここからガンガン直上していく。

予想通り快適な斜面をドンドン直上するだけ、暗闇のブナ林を進むと1650m で稜線に出た。ここからアップダウンを作らないようにうまく巻きながらチブリ避難小屋を目指す。六時半チブリ小屋、小屋裏で休憩したら別山へ、高度が上がると風が強くなってきた。御舎利山直下はいつものように氷化していた。慎重に高度を上げて御舎利山へ稜線は猛烈な風が吹いていた。

まだ別山は見えていたがピクる頃にはガスに覆われた。もう天気は下り坂、山頂で慎重にシールを剥いでガスの中帰還しよう、御舎利までの登り返しは面倒だったが少し高度を落とすと視界も出てきた。ここで雨も降り出したがもう問題ない。

チブリ小屋で雨対策をして後は来た道を下るだけ、ブナを縫うように高度を落として林道に合流、後は林道をスキーを走らせあっという間に市ノ瀬着、少し歩いてチャリに跨がれば白峰まであっという間だった。

皆の衆お疲れ様でした。体調はもう大丈夫、残雪期スキーもガンガン行きます。 別山詳細報告へ

1.20  505m  白峰ゲート発
2.50  830m  市ノ瀬着
4.19  1100m 林道1100m取付
5.37  1650m チブリ稜線
6.36 1900m チブリ避難小屋
8.12 2383m 御舎利山着
8.27 2399m 別山山頂着
8.40 2399m 別山山頂発
9.14 1900m チブリ避難小屋
10.02  1100m 林道1100m
10.26  855m 市ノ瀬
11.11  505m  白峰ゲート

35.白山東面台地 2020.3.15

今日は元々大腸がんの講演会の予定だった。しかしコロナの影響で一般聴衆参加の講演会は急遽中止、代わりに講師三名とゲストの古村比呂さんを囲んで座談会形式の取材となった。午後1時までに北國新聞社に集合となっていた。

直前になって晴れ予報となる。ムムム、これは行くしかないだろう、綱渡りだが10時に下山すれば荷物を片付けて風呂に入って食事をしても間に合うだろう。今が旬だろう白山東面台地へコーエーと挑戦しよう。平瀬ゲート発23時半と約束していた。

満足に寝れない状態で22時に自宅を出て平瀬へ、23時に着くとコーエーはスタンバイしていた。彼も寝てないらしい、二人とも気合い入れまくりだから問題ない。23時過ぎゲートからチャリでスタート、どこまでチャリが使えるか?今年はかなり行けると見た。

最初会話しながらチャリを漕いでいた。体が温まった頃間名古谷手前のトンネルで一段ギアを上げてコーエーを置き去りにした。どんどん差は広がりもう追ってこれないと見た。かなり差が開いたところで少しペースを落とす。結局スタートから11kmまでチャリで走れて暫し待つとコーエーも到着。

ここから林道をカットするとすぐに小白水橋に到着、無駄のない工程だった。20mほど崖を登るとすぐに雪が出てもう快適に東面台地を進むのみとなる。下部は少し複雑だがどう歩いても問題ない。頭にはルートが入っているから暗闇でもスムーズに足は出る。1790mそろそろコブラかと思ったらいきなり出た。結構コブラは埋まっているから雪は多い。コブラで写真を取り少し登って転法輪谷に入る。

今日は寒かった。転法輪谷では強烈な向かい風、寒すぎです。完全防寒体制でダウンまで着たが手も足も冷えて辛かった。転法輪谷上部で朝焼けが始まった。スンバラシイ、最高の朝焼けですね。寝ないで来た甲斐があった。今日は地獄ゴーグルいらんだろうと持ってこなかった、このせいで地獄を味わうとは、、、、

激しい強風でフードを被り口まで覆うとサングラスが曇りついには凍りついて何も見えない。極寒の中で何度もメットを外して立ち止まってサングラスの氷を取らなければならない、コーエーは地獄ゴーグルを持ってきたので快適そう、道具をケチってはいけない大いに反省、何とかピクって奥社でお参り、山頂の写真を取り合う余裕もなかった。奥社の陰に入り滑走準備をしようと思ったら片足のスキーが流れて落ちて行く。やばいダッシュでダイビングして何とか止めたが膝を打った。踏んだり蹴ったりだ。

気を取り直して山頂方位盤から剣ヶ峰との鞍部へ滑り込む。しかしカチカチでエッジが外れたら下の岩岩に激突する。しばらくカニで高度を落としてようやく安堵できた。鞍部まで落ちたら後は快適に東面台地を滑るだけ、コーエーと前後して写真を撮りあった。気温は低くて雪はよく滑った。林道まであっという間ちょいと登り返して林道カットすればチャリが待っていた。

さあパンクしないで慎重に降りようと思うのは最初だけガンガンダウンヒルしてゲートまで10時前に無事到着、城端SAで風呂に入り、吉牛で昼飯を食べて午後1時前に会場到着、余裕のよっちゃんだった。

東面台地は今が旬、是非! 白山東面台地詳細記録へ

23.13 630m  平瀬ゲート発
0.30  1182m  チャリデポ
1.24 1240m 小白水橋
4.04  1790m  コブラツリー
5.08  2100m  転法輪谷
7.09 2702m 白山山頂着
7.29 2702m 白山山頂発
8.17  1770m  コブラツリー
9.11 1240m 林道
9.21  1182m  チャリデポ
9.49  630m  平瀬ゲート着

34.白山釈迦岳 2020.3.11

今日は一日里は雨だろう。こんな日に山に行こうぜと誘ってモチと二つ返事で返ってくるのはコーエーくらいだろう。当初ガンも来ることになっていたが急用が出来てドタキャンとなった。

深夜2時白峰ゲート発と約束していた。深夜0時半に自宅を出て白峰へ向かう。道中土砂降りだった、想定済み、徐々にモチをあげていこう。ゲート手前の隊道で雨を避けて最終準備、これで雨対策は完璧だ。ゲートに着くとコーエーもすでに準備をしていた。

雨がなんぼなもんじゃい、俺達のモチは高く雨なんかに流されはしない。ゲートからスキーを担いで雨の中チャリを漕ぐ。雪解けは早い、どこまでチャリが使えるか、百万貫岩スルー、上出来だ。変電所もスルー、この辺りから雪が出てきた。もうここまでかとチャリをデポして歩き出すが少し先でまた雪が切れたのでまたチャリを取りに行った。結局市ノ瀬手前500mくらいまでチャリで行けた。週末になれば市ノ瀬先まで行けるだろう。

ここまでチャリが使えればもう白山界隈は楽勝となる。晴れれば毎週来ても問題ない。市ノ瀬手前の隊道で大休止、全身ずぶ濡れだが雨対策は完璧で下着は乾いていた。コーエーは汗もかいて濡れ鼠で寒そうである。自分は山では汗をかかない体に進化しているから問題なかった。

市ノ瀬から先も雪は所々切れていたが林道をカットした。釈迦新道分岐あたりから雪は繋がってきた。雨がみぞれになり少し安堵した。林道カットでコーエーはもたついていたが止まると寒いので先にゆっくりトレースを伸ばした。湯ノ谷手前の隊道でコーエーを待つも中々来ない、寒くなってきた。限界だ、先を進む、湯ノ谷は一本橋で渡り林道カーブでやっとライトが見えた。15分くらい差があるだろうか、寒いので釈迦新道口を過ぎて先を進み、Uターンして登山口に戻るとちょうどコーエーも着て合流できた。

登山口から先の登山道は倒木も処理されて歩きやすくなっていた。登山口から少しで雪は繋がり以降ズンズン雪は増えてきた。いつの間にかみぞれも雪になっていた。湿った雪で板には下駄ができ表にも雪がまとわりついてメチャ足は重いが体力づくりと割り切れば苦にもならない。

標高が1500mくらいになるともうどこでも歩けるくらい雪は増えていた。ここはブナの癒しの森であった。コーエーは積雪期は初めてのようでメチャ感動していた。これをマンダムと言うんだよ。さらに高度を上げるとようやく雪もサラサラになりもう下駄もできなくなった。しかし視界は良くなかった。1800mを超えると風も出て雪面も所々氷化してきた。今日は湿雪なので雪崩の心配はなかった。ガンガン高度を上げて真っ白な山頂に到着した。

山頂でシールを剥いだら後は滑りを楽しむのみ、サラサラの新雪が20cmほど積もっているので滑りは楽しかった。うーん頑張った甲斐があったね、少し下ると視界も良くなりブナのツリーランが楽しめた。釈迦新道口付近まで標高差900mの良い雪が楽しめた。

林道に合流して湯ノ谷一本橋を渡りシールで少し登り返して市ノ瀬まで滑りこんでチャリデポへ、市ノ瀬に着くと雪が雨に変わり白峰まで雨の中チャリをガシガシ漕いだ。〆て11時間半、行って良かった楽しかったです。誰か来ていれば友達申請だなと思っていたが、誰も来るはずがなく二人貸し切りであった。詳細記録はヤマレコへ

2.00 550m 白峰ゲート発
3.30 800m チャリデポ
3.55 810m 市ノ瀬
5.39 1100m 釈迦新道口
10.24 2053m 白山釈迦岳着
10.37 2053m 白山釈迦岳発
11.33 1100m 釈迦新道口
12.35 810m 市ノ瀬
13.03 800m チャリデポ
13.27 550m 白峰ゲート発

33.籾糠山 2020.3.4

2月に時間切れで敗退した籾糠山、ずっと心に棘となって刺さっていた。このままじゃ終われないリベンジしなきゃ、今日コーエーと再挑戦した。昼から仕事があり10時までに下山できるようにスタート時間を決めた。

2時に宮谷ゲート発と約束していたが1時半に着くとすでにコーエーもスタンバイしていた。20分のフライイングでスタート、今日はチャリがあるぜよ、林道は所々凍結して雪もあったが880mまでチャリを漕いだ。これで帰りは楽になる。

ここからスキーでペースを上げた。雪は固めなのでガンガン飛ばす。コーエーを置いてきぼりにして4時半天生峠に着いた。前回の半分の時間で着けた。少し待ってコーエー到着、ここから前回の失敗を反省に無駄のないコース取りでアップダウンを作らず天生湿原に着いた。まだ真っ暗だった。

ここから前回は藪にハマったが今日はちゃんと下調べしてきている。無駄のない完璧な沢沿いコースで直に山頂を目指すことにする。記録にはないオリジナルである。沢を詰めると眼前にとんがりピークがドン、青空も覗いている。山頂直下までたどると北アの大展望が広がった。マンダムな光景であった。

さあピークに着いた。猿ヶ馬場方面はもう雲に覆われていた。天気は下り坂だ。山頂で写真を撮ったら早く帰還しよう。斜面はモナカだが板は太いので問題なくガンガン滑っていく。癒しの森を縫うように滑っていく、あっという間に天生湿原に着いた。広い雪原である。

ここから少し下って林道合流、今日は林道もボブスレー、一ヶ所ツボで崖を下って林道カットした。チャリまで着いて後は自動運転だった。雨が降る前に無事下山、リベンジ果たしてスッキリポン!今日もお得な一日だった。

詳細記録はヤマレコへ 癒しの森籾糠山へ

1.40 580m 天生峠林道ゲート
4.29 1289m 天生峠
5.11 1395m 天生湿原
7.21 1744m 籾糠山山頂
7.42 1744m 籾糠山山頂発
8.16 1395m 天生湿原
8.24 1289m 天生峠
9.38 580m 天生峠林道ゲート

32.白山・加賀禅(丸石谷源頭滑降) 2020.3.1

昨日は兄ちゃんと賞味期限が近い加賀禅定道周回を行った。一里野の岩間温泉ゲートに23時待ち合わせして兄ちゃん号をデポ、YSHR号に乗り込み白峰を目指した。23時半白峰ゲートに着くとツボ足登山者が一名スタートして行った。23時40分兄ちゃんと元気にスタート、と言いたいがゲート前は雪がなかった。いきなりのツボしかしすぐに雪が出てきて安堵、しかし甘くなかった。すぐに雪が切れてきた。

マジか、チャリがもう必要なのか、その後も雪が出たり切れたりその都度板を手に持ち歩くので一向にペースは上がらない。ツボ足登山者と抜きつ抜かれつ。百万貫まで何度板を脱いだかわからない、この先も同じように雪切れは続いた。もう勘弁して欲しい、変電所までたっぷり2時間要した。この辺りからようやく雪は繋がりだし、ペースは上がりだしツボ足登山者は遥か後になった。

しかし気温は高くて雪はグサグサ、ポンだからまだマシだが細板ならズボズボだっただろう。市ノ瀬から先雪は増えだし後続の登山者は多分別当出合敗退だろう、雪がズンズン増えてきた。暗闇の別当出合までたっぷり5時間要した。今日は甘くなかった。休憩舎で休んで一本橋を渡る。前日のトレースはなかった。石畳はカチカチでクトーで上がった。

中飯場から上は雪は多くてどこでも歩けた。雪も残雪期のようだ。今シーズン一番多い雪の量だ。兄ちゃんと二人で先頭を変わりながら写真を撮りあった。空は快晴期待できる。甚之助小屋から上部は昨日の新雪が10−20cm歩きやすくなった。モンスター尾根を行かず直にエコーラインを上がる。真っ白な白山がドン、モチが上がる。室堂の鳥居も今期で一番埋まっていた。

御前峰ロックオン、氷化した斜面を山頂までクトーで登りあげて奥社で3月のお参りをした。さあ加賀禅の長丁場へ旅に出る。山頂から大汝峰を巻くように滑降して御手水鉢まで30分、快適だった。ここから七倉山へ登り返し、日差しが照りつけて気温も上がりもう汗だくであった。

11時過ぎ七倉山山頂へ、さあ今日のハイライト、山頂から百四丈滝へ続く沢へ標高差で600m飛び込んで天池へ登り返す。この沢滑った人はいるだろうか?新雪が詰まっており素晴らしい斜面だった。今日頑張った甲斐があった。斜度は緩んでもポンだから滑りは良かった。2000mまで下ると沢筋は割れだした。1950mまで快適に滑ってさあ加賀禅の天池へ登り返し、登り返しは100mちょいでお得なコースであった。ガリガリの四ツ塚からの尾根を滑るより遥かに楽しめる、これからの定番コースになるであろう。

天池からカチカチ斜面を百四丈滝を横目に快適に下る。前日連絡があった乾さんのトレースが百四丈滝展望台から下に続いていた。追いかけるかな、美女坂も新雪で楽しい滑りだった。鞍部から奥長倉山へ登り返し、この先加賀禅はアップダウンの連続、ただまだこの時期雪はたっぷり繋がっているから大丈夫、雪が切れだすとスキーは最悪となる。下部はズボズボ、ポンで良かった。

ハライ谷は藪が多くて難儀した。中間点でようやく乾さんに追い付いた。挨拶して先を急いだ。800m辺りから雪は減り、今日は忠実に登山道を滑ることにした。最後登山口まで標高差50mくらいまでは板で降りた。早めに谷を降りた兄ちゃんは谷でハマってしまって、20分ほど待つ羽目になった。ここから兄ちゃん号で白峰へ向かい、金沢に戻り兄ちゃん家族とテルメで焼き肉、今日も長い一日だった。

終わってみれば17時間半の完全燃焼だった。加賀禅ももう賞味期限は近いだろう。加賀禅・丸石谷源頭滑降詳細記録へ

23.40 510m  白峰ゲート発
1.53 800m  市ノ瀬手前変電所
2.40 850m  市ノ瀬着
4.47 1200m  別当出合着
7.31 1980m  甚の助小屋
9.27 2400m  室堂
10.15 2702m  白山山頂
10.26 2702m  白山山頂発
10.57 2481m  御手水鉢
11.18 2557m  七倉山
12.11 1951m  沢滑降
13.09 2120m  天池
14.07 1771m  奥長倉山
15.11 1660m  口長倉
15.58 1549m  しかり場
17.13 635m  岩間温泉林道ゲート

31.三方崩山 2020.2.26

今日は水曜友の会、コーエーと差しでどこへ行こうか?近場でハードでスリリングな山行を楽しめるとググったら三方崩山と出た。この山スキーでは通常は弓ヶ洞右俣を詰めることが多いが、今年は雪不足で谷は厳しいと判断してナイフリッジが連続する夏尾根を利用することにした。このコースのスキー滑走は自分以外はほとんど記録はない。

コーエーと深夜2時半道の駅発と約束した。2時前に着いたがしばらくしてコーエーもやってきた。少しフライイングで2時20分小雨の中スタート、今日はビーコン、ヒトココによる捜索訓練も行う、林道は雪が切れまくっていて難儀した。林道終点から雪は繋がるかと思ったがやはり途切れはあった。1000mからようやく雪は繋がった。もうすでに汗だくである。

新雪は重くてポンに湿雪がまとわりつき重いこと、重いこと、Jリーグ養成ギブスかと思った。一人休憩して一人が先を行きビーコンを隠して後続が探し当てて持ってくるというのを交互に行った。コーエーはビーコン捜索は初めてであった。コーエーのビーコンは25m以内に近づかないと反応しないと判明、これはまずい、焼岳級の雪崩ならまず単独捜索は難しい、15分以内に掘り出すなんて至難の業だろう。自分の機種でも40mから初めて探知可能であった。二人ともびっくりポンであった。

さてここでヒトココの出番、ヒトココはビーコンに比べて近接してからの捜索はムズイが先日の大日のように500m以上離れていても反応した。10m単位で近接していくのがわかるのでビーコンの捜索可能距離まではヒトココ、最後はビーコンでピンポイント捜索するのが一番合理的であった。2つあればかなり捜索は楽で安心できると納得した。

またヒトココは暗闇の中でもパートナーがどれだけ離れていてちゃんと追随してきているかどうかがはっきりわかるのではぐれても安心感がある。早速コーエーもヒトココを購入すると言っていた。たまにはビーコン捜索テストを行って自分のビーコンの特性を知っておこう。飾りじゃなくて使用してなんぼである。

さて小雨は続きガスは濃い、核心部分が始まる1625m辺りで予定通りようやく明るくなったがガスで視界はなかった。ここからのナイフリッジ尾根はYSHRが先頭でルートを切り開く。左右とも奈落の底である。全く油断できない、緊張の連続であった。雪庇は右手左手とあらゆる場所にできているから注意、おまけに落とし穴、さらにホワイトアウトと難易度はかなり高い。コーエーは白山より遥かにムズいとビビっていた。

問題は表層雪崩だがこれが起きれば谷底までボブスレー、しかし今日を選択したのは新雪は湿雪で結合はとても良いと判断したからである。かなり急な斜面でストレスをかけてみたが雪面は全く割れることはなく安心してナイフリッジも歩けた。

ナイフリッジの右左と雪庇を避けながらルートを伸ばしていく。難所を次々にクリアーして山頂手前でコーエーに先頭をタッチ、しかしガスの中うまくルートが取れず即交代、最後仲良くピークに到達した。スタートから7時間のスリリングであった。

山頂で記念写真を撮ったらナイフリッジ帰還、板を履けばもう全く問題なく右に左にコースを取ってガンガン滑走していく。1625mまで厳しい尾根をクリアーすれば後は藪滑降。まあぶっ飛ばした。コーエーは藪滑走も少しマシになったが、まだまだ遅い、先にガンガン降りて1000m地点で板を傷つけないように担ぐことにした。休憩後ヒトココでその差400m、コーエードンドン降りているのがわかるので安心して先に下れた。

山頂から2時間かからず無事道の駅へ、待つこと20分コーエーも無事帰還、お疲れ様でした。コーエーにはとってもスリリングだったがとっても勉強になったと思う。

三方崩山スリリング滑降詳細報告へ

2.20 620m 平瀬道の駅発
2.52 830m 平瀬林道終点
6.54 1625m 展望良好点
9.28 2058m 三方崩山山頂
9.43 2058m 三方崩山発
10.31 1625m 展望良好点
11.22 830m 平瀬林道終点
11.39 620m 平瀬道の駅

30.火打山 2020.2.24

今日は天国確定の火打山へYSHR、大魔人、兄ちゃんと三人で挑戦した。しかし天国ではなかった、影火打から火打までは地獄風が吹き荒れYSHRと大魔人は最後直下に板をデポして四つん這いになってピークを踏んだ。兄ちゃんのみ山頂まで板で進んだが風にふき飛ばされるんじゃないかと心配するほどだった。

久しぶりの影火打コースで火打を目指したが大魔人は火打は初めてのスキーであった。素晴らしいパウダー三昧で今季一番のパウダーと大魔人は絶賛していた。昨日から降り続く雪に最新の注意をはらい雪崩を警戒しつつ前進した。

終わってみれば10時間の完全燃焼山行であった。火打山の詳細記録へ

1.50  450m 笹倉温泉発
2.49  750m 九十九折り林道終点
3.47  1000m アマナ平
5.05  1235m 焼山北面台地
6.00  1359m  賽の河原横断
8.12  2000m 尾根乗越し
9.31  2350m 火打と影火打間の鞍部
9.59  2461m 火打山頂
10.00  2461m 火打山頂発
11.10  1000m アマナ平
11.52  450m 笹倉温泉

29.天狗原山 2020.2.23

今日は地獄確定日、こんな日でもそこそこ安全にピークを踏めるという山はどこだ。小谷の天狗原山があるじゃないですか、そこそこハードでルート取りもムズいYSHR、大魔人、がんちゃんの三人で挑戦。深夜3時発と約束、自宅を0時過ぎに出て安全運転90kmで高速を走る。SAも連休だがコロナの影響か、随分空いている。糸魚川を降りたが雪はない、やはりここも雪不足、小谷に入ると少し雪は増えてきた。でも例年の半分だろう。

3時少し前三人で元気にスタート、林道はカチカチだった。1055から斜面に取り付くもガリガリでメチャ難儀した。転けて滑落したら下までボブスレーだろう。南西尾根稜線に出たら地獄風が吹き荒れていた。今日パクはこの地獄で四ッ岳のピークを獲ったら本物だろう。

ラッセルはないがガリガリ三昧、地獄三昧で結構大変である。視界はなくガスも濃い、モンスター帯に入るもモンスターは先日の雨で丸裸だった。地獄の行進が続く、ただこの山のピークは地獄日でも風は弱い、6時間でピークに着いたが視界は皆無、シールを剥がしたら帰ろう。

逃げ足は早いガスの中ガリガリ降りていく。1ヶ所しくじって登り返しの迷惑をかけてしまった。藪は大したことなくどこまでもガリガリさせて一気に林道へ林道から小谷温泉までボブスレーだった。

大満足で後片付けをしようとするとがんがズボンに入れた車のキーを落としたと言う。ポッケに穴が空いたそうだ。この人山で物を無くす名人である。カメラだけでも三度落としてるし、困ったときはお互い様、大魔人が糸魚川駅まで送迎、金が無いから新幹線代を貸して上げた。金沢に帰って新幹線でまた鍵を持って戻るということになった。こんな時に日頃のかみさん孝行度がわかるというものだ。

YSHR家ならすぐにかみさん来てくれるかな?と言うことでがんにとっては思い出深い日になった。 天狗原山詳細記録へ

2.50  850m  小谷.山田温泉発
3.19  980m  雨飾荘分岐
3.47  1055m 林道・小谷−妙高線1055m
4.50  1300m 天狗原南西尾根稜線上
5.43  1500m  夏道合流部平坦地
6.08  1645m 雪庇部分
7.05  1800m  巨大モンスター地帯
8.56  2197m 天狗原山着
9.09  2197m 天狗原山発
10.19  1500m  夏道合流部平坦地
10.37  1055m 林道・小谷−妙高線1055m
11.07  850m  小谷.山田温泉

28.大日岳 2020.2.19

今日は水曜友の会のメンバー(YSHR コーエー 兄ちゃん 大魔人)の4人で激ラッセル目当ての大日岳を目指した。兄ちゃん仕事が長引くということで深夜2時立山ゲート発としていた。しかし直前になって兄ちゃんドタキャンとなった。かみさんの声は天の声と言うウチの家訓を忠実に守って子守に専念するようだ。自分の分のラッセルは兄ちゃんに担ってもらおうという甘い考えは見事に砕け散ってしまった。なら老体にムチを打って自分もラッセルするしかない。

3時間仮眠して22時に起床していざ立山町へ、1時過ぎにはゲート前到着、念の為チャリも持ってきたがゲートから除雪はなかった。準備をしているとコーエー 大魔人も到着したので先にスタートしてラッセル開始、帰りに除雪されたら悲しいので敢えて道路の端っこの雪のもっこりした場所をラッセルして行く。コーエーはなぜ端っこにトレースがあるか理解できないと言っていた。うーん甘い。

いきなりの2.5kmのラッセルに汗を流して人津谷出合へ、ここで後続の二人と合流した。ここで先頭を交代して林道をガンガンラッセルする。降雪直後で雪は多いが根雪はないので気をつけないとガリっとくる。人津谷へ入ると雪不足で至るところで沢が出ており渡渉に難儀した。藪もそこそこあるので思うようにルートがとれない上に雪は更に深くなり膝ラッセルとなる。

今日は時間は掛かりそうだが無制限一本勝負だから大丈夫だ。1300m文登研前進基地までたっぷり4時間半、辛かった。積雪は2m50cm、例年の半分くらいだった。ここから上部は流石に藪は少なくなりサクサク歩けるようになったが169cmポンでもラッセルは依然膝下であった。三人で交代でラッセルを回していく。雪見平に出ると空はどんよりしていた。

ここから前大日までポコを避けるためトラバースの連続となる。ここで頑張れば帰りは楽だ。前大日手前で朝日も上がりガスも晴れてきた。目指す大日岳がパーッと眼前に広がりモチが沸騰した。前大日から鞍部まで下り早乙女の上りとなる。通常カチカチでクトーが必要な場所だが降雪直後なのでラッセルはあるが歩きやすくなっていた。

焼岳の雪崩の反省で今日はヒトココを持っている。大魔人と最大700m離れていても探知可能であった。ビーコンはせいぜい40mだからとてもヒトココがあればダブルで救助態勢が整う。ぜひ皆さんも

早乙女の稜線は細いが雪庇はなかった。今日は大日山頂からルンゼには入らずパウダー尾根をピストンの予定。早乙女を過ぎるといよいよ劔岳がお出ましである。ヤッター白い劔岳を拝めた。素晴らしいマンダムな光景であった。左に劔岳、前に大日岳、右に鍬崎山、後ろに毛勝三山、何という贅沢なコースだろうか、たくさんの剱岳の写真を取りながら大日岳へ、斜面が氷化してきたのでクトーを付けた。

大日岳ロックオン、大魔人を先頭にゴール。風もなく穏やかな登山日和だが山頂の雪庇には気をつけよう、立山、剱岳の展望を楽しんだらいざ滑降へ。降雪直後でもあり安全第一で尾根経由で帰る。雪は最高だった。粉を巻き上げながら落ちていく。前大日手前の鞍部まであっという間、ココで登り返して前大日で大休止、振り返ればシュプールが、さらば大日岳、今日は最高だったよ

前大日からは休まずぶっ飛ばす、文登研前進基地への北斜面も最高、登りで苦労した人津谷も快適に落ちていく。コーエーは藪で手こずっていたがもう雪崩れそうな場所はない、ガンガン飛ばしてあっという間に出合から道路へ、やはり除雪が終了しており道路は乾いている。しかし行きに付けた端っこトレースは生きていた。ここを利用してゲートまでスキーで手漕ぎした。大魔人には先に帰ってもらい片付をしながらコーエーを待った。

大魔人到着から30分後コーエーも下山、今日も完全燃焼、何が素晴らしかったって剱岳が最高に素晴らしかった。また来年も来るよ! 詳細はヤマレコへ是非

1.16 460m  藤橋ゲート発
2.09 580m  人津谷出合
5.44 1300m 文登研前進基地
7.59 1778m 前大日山頂着
9.17 2040m 早乙女岳着
11.00 2501m 大日岳山頂着
11.15 2501m 大日岳山頂発
11.34 2040m 早乙女岳
12.23 1778m 前大日山頂
12.42 1300m 文登研前進基地着
13.27 580m  人津谷出合
13.40 460m  立山駅手前藤橋ゲート

27.焼岳・黒谷 2020.2.12

四ッ岳から下山後新穂のちろり庵で宿泊して飛騨牛やカレーその他たくさんのごちそうに舌鼓、大満足で就寝した。今日は大魔人、コーエー、兄ちゃんの4人で焼岳・黒谷を目指す。今後の予報を考えるとラストパウダーになるかも知れない、行くしかない。

焼岳黒谷を開拓したのはもう12年前、うまくルートを取れば山頂までスキーで登れて山頂から黒谷を林道までダイナミックに滑れる。自分的には焼岳のスキーコースの中では一押しだが危険な場所も多くて玄人好みのエクストリームコースだろう。昨夜のテレビで羊蹄山で単独ボーダーが雪崩で亡くなるという悲しいニュースもあった。黒谷も決して油断できない。

深夜3時に中尾温泉スタートと約束していた。深夜1時半に起きて宿のお弁当を頂いてさくっと風呂に入っていざ出発、集合場所にはもう皆集まっていた。近年雪不足で黒谷はまともに下まで滑れなかったが宿のご主人の話ではここ数日かなりの降雪があったということで今日は林道まで滑走可能できるかもと思った。

北面台地に続く林道をガシガシ進んでいざ取り付きへ、雪は多くて容易に北面台地に上がれた。帰りのコースは黒谷なのでアップダウンも気にせずガンガン交代でラッセルを伸ばす。かなりハイペースであった。

北面台地は徐々に斜度を増していく。通常2000mくらいから氷化し始めてかなり厳しい登りを強いられるが今日は雪も安定していて全く問題なく終点の2100m大岩基部に達した。2000m から大魔人がガンガンルートを伸ばしてくれた。

ここからが核心で際どいトラバースを二箇所こなし最後山頂へと続くプチ沢を登り上げる。このコースのみ山頂まで板で歩ける。大魔人を先頭に核心を抜けプチ沢に合流できた。大魔人はすでにスイッチが入っていて休まずガンガンピークを目指し始めた。この先のルートは少しムズい、後50mの急な斜面を登りきればもう山頂まで危険な場所はない。

この急な斜面自分はいつも真ん中の岩の間を抜けることが多い、ここを抜ければすぐ上は平坦になる。大魔人は先頭で左の急な斜面に取り付いた。自分は最後尾で少し距離を開けて無事突破するか見守っていた。もしムズければ岩の間を抜けていこうと思った。

その矢先大魔人が進む急な斜面がいきなり足元から崩れた。すぐ後ろを歩いていたコーエーも巻き込まれあっという間に二人とも雪崩とともに流されて視界から消えた。幸い三番手の兄ちゃんは雪崩がかすめていったが際どく無事、最後尾で距離を開けていた自分は大丈夫だった。

これは大変なことになった。山行中止、すぐに二人を捜索しなければならない、もし雪に埋もれていれば15分が生死を分ける限界だろう。兄ちゃんにすぐシールを外して滑走するぞと言うが捜索中登り返しがあるかも知れないからシールはつけたまま下ると言う。じゃあ任せる、自分はすぐにシールを剥いでビーコンを捜索モードにしてスキーでデブリ跡をなぞるように滑っていく。

かなり大規模な雪崩でデブリがずっと下まで延々続いている。どうか二人とも無事でいてくれと祈るような気持ちでビーコン片手に滑る。100mほど下るとコーエーがいた。無事だった。流されながら左左に体を移動して本流から抜け出したとのことであった。

後は大魔人、どこまでもデブリは続いている。果たして大丈夫だろうか、200m、300m下っても全くビーコンは反応しない、さらに下まで流されているようだ。滝場も超えてさらに下へ滑っていく、何と標高差で400m下った地点で大魔人発見、無事だった。必死に雪崩の中でもがき続けて埋まらないように頑張ったらしい、400m流されて埋まらなかったのは奇跡だが諦めずに助かる努力を最後まで行った結果でもある。何もしなければ多分埋もれていた。

止まる直前片足の板が外れて埋まったが、奇跡的に発見できた。ウィペットも片方無くしたがこれも奇跡的に見つかった。もっている人は違うと思った。片方の板が最後まで外れなかったこと、止まる寸前まで両方の板が残っていたことで浮力が生まれて埋められなかったとも一因と思った。彼を見つけるまで色々なことが頭をよぎったが本当に無事で良かった。彼が止まって一段落して僕が着くまで5分ほどだったからもし埋もれていても深くなければギリギリ掘り起こせたかも知れない、何れにせよ際どい時間との勝負だろう。

その後10分ほどして皆降りて来て合流できた。さあ最後まで油断しないで黒谷を安全圏へ、黒谷下部は降雪があったとは言え岩や水も出ていてかなり危険な香りがしたが自分が先頭で安全な既知のコースを慎重に滑っていく。皆が追従してくるのを確認しながらようやく安全な林道に合流して無事駐車場へ。

まあ長年毎週のように限界に迫るハードな山行を繰り返していれば危険な局面にも数多く出くわすのは当たり前、ただいつでもできる限りリスクを減らすような備えとと万が一の時にリスクに対応できる行動が生還につながるのだと改めて実感した。山に入る多くの登山者の他山の石になればと思い詳細を記した。 大魔人の生還記録へ 詳細記録はヤマレコで

2.47  1215m 中尾温泉奥林道除雪終点
3.30  1400m 焼岳北面台地取付
5.34  2000m 焼岳北面台地2000m
6.47  2270m  雪崩発生地点
7.10  1880mm 大魔人発見
7.28  1300m 林道に合流
7.45  1215m 中尾温泉奥林道除雪終点

26.四ッ岳 2020.2.11

火水は貴重な連休、行くしかないか!新穂高温泉のちろり庵をベースに四ッ岳、焼岳黒谷とハシゴをしよう、おまけに快晴じゃないですか、今日は深夜1時に兄ちゃんと自宅で待ち合わせして平湯へまずは仕上がっている四ッ岳である。

高山を過ぎて平湯に近くなるとまだ除雪はされて無くて雪が多い、ノロノロ進む。キャンプ場は雪で入れないので近場の空き地をお借りしてスタート、平湯キャンプ場で50cmほどあるだろうか?トレースは薄くあるが降雪で埋まっている。

最初の沢をガリガリ言わせて平坦地に登り上げる。もう藪は殆ど出ていない、快適にサクサク歩ける。ラッセルはブーツ程度で先日の腰ラッセルに比べれば可愛いものである。1時間ちょいで大滝川の渡渉地点にブリッジはあったが凸凹していて北面台地までは少し難儀した。

北面台地に上がればもうどこでも歩ける。帰りの登り返しがないようにルート工作をしてグングン高度を上げる。余力十分の兄ちゃんが179cmのポンでガンガントレースを伸ばしてくれる。ムズい場所だけYSHRがトレースを作り込む。三人であっという間に三角岩に出た。ここからは晴天とは言え地獄風が吹いていた。完全地獄装備でピークを目指す。強烈な追い風に押されてグングン進んだ。

10時ピーク到着、6時間ちょいでした。久しぶりの天国だ。地獄の時しか近年来てなかったから視界があるって素晴らしい。シールを剥げば後は激パウを頂くだけ、素晴らしいここもスキーヤーの聖地と言ってもよかろう。ツボの登山者はまず来ないし、今日は誰も来ないかなと思ったら三角岩の下で単独行がお一人様クロスした。誰だろうか?手を降ってくれている。

頑張ってピークを獲って下さい。さあガンガン激パウ三昧と行こう。マンダム連発で大滝川まであっという間だった。ここから少し登り返してキャンプ場まで滑り込んだ。帰りのシュプールは僕たちだけなのでやりたい放題であった。まあラッセルのご褒美ということで、明日なら山頂まで完璧な高速道路が付いてますよ、是非!

下山後定宿ちろり庵で温泉三昧、今日は飛騨牛しゃぶしゃぶとカレーをお変わりしよう。 四ッ岳詳細記録へ

3.45 1250m 平湯キャンプ場発
5.03 1570m 大滝川徒渉
10.01 2744m 四ツ岳山頂着
10.17 2744m 四ツ岳山頂発
11.05 1600m 大滝川徒渉
11.40 1310m 平湯キャンプ場着

25.鍬崎山 2020.2.9

いや〜久々の腰ラッセル、169cmのポンを持ってしても膝から腰の激ラッセルが延々と続いた。ポンのトップが雪面に出ないなんて本当に久しぶりであった。単独なら心が折れていたがガン、大魔人と三人なので敗退するはずがなかった。

深夜3時に粟巣野スキー場発と約束して2時半に立山に着くもゴン降りで除雪はまだでスキー場には入れなかった。500mほど手前の除雪されている駐車場に車を止めてそこからスキー場までスキーで歩いた。駐車場にはすでに二人の車が止まっていた。

お先にラッセル開始、スキー場はまだ整備されて無くガシガシラッセル、途中でガンが追いつき先頭交代、スキー場トップまで大汗をかいて到着、ここから前日のトレースはあるが降雪で埋まりかけていた。

貯水池横尾根取り付き付近にテントがたくさん、これきっと登山研修所の研修会じゃないかな?なんて話をしているとテント内から先生と呼ぶ声が前所長のなべさんであった。僕隊は鍬崎山へ行ってきますと挨拶して尾根に取り付いた。ここからほぼトレースはなく膝上ラッセルとなった。雪はゴンゴン降っている。

三人で適宜ラッセルを交代して何とか大品山へ、ここから下り100m、鞍部からいよいよ鬼ラッセル、斜度が増すと腰となる。鍬崎山は過去にもきついラッセルで苦労したが多分最大級の激ラッセルだろう。がんも大魔人もメチャ強いのでおじさんも頑張らなくてはならないが、それでも長くは先頭で頑張れない。

独標に差し掛かる、壁がそそり立つ、スキーで突破できるか?最初自分が頑張ったが途中で大魔人に交代、さすがの突破力、ゴリゴリ突破して行った。少し下って通常この先は氷化してラッセルは楽になるが今日は全く楽にならず逆に腰ラッセルが続いた。もう勘弁して欲しいと泣きが入る頃ようやくピークに着いた。実に8時間の戦いであった。

ガスで視界のない山頂で写真を撮ったら地獄から逃げよう。雪が深すぎて登りのトレースを随時利用しないと進まない。三度の登り返しを経て大品山へ、ここまでくればもう大丈夫、大品山からは一気にスキー場まで滑り込んで今日のミッション終了。

ホンマに辛い一日だった。大品山から先僕たちのトレースはあったが誰も後続はいなかった。来るなら髭男爵かカリスマくらいしか思い当たらないけど皆どこへ行ったかな?

鍬崎山腰ラッセル詳細記録へ

2.43 570m 粟巣野スキー場発
3.18 830m リフト終点
3.49 1000m 貯水池横尾根取り付き
5.45 1420m 大品山山頂
6.03 1330m 大品山下り鞍部
8.24  1765m  独標
10.39 2089m 鍬崎山
10.50 2089m 鍬崎山発
12.04 1330m 大品山下り鞍部
12.21 1420m 大品山山頂
12.42 830m リフト終点
12.47 610m 粟巣野スキー場駐車場

24.天生湿原 2020.2.5

今日も水友コーエー君と山にでかけた。ただ毎月第一水曜は午後から仕事が入るので午前中には確実に下山しなければならない。山はゴン降り行きも帰りもラッセル確定なので登りのリミットは午前9時とした。

当初三方崩山を考えていたが地獄の細尾根登下降はコーエーにはまだリスクが高いと判断して安全第一で籾糠山に変更した。深夜3時天生峠林道ゲート発と約束した。3時前に着くとコーエーはスタンバイしていた。白川郷は深夜から雪が降り出したがそれまでは雨だったようでゲート周辺は全く雪はなかった。コーエーはチャリも持ち込んでいた。そうかその手があったか、自分は全くチャリはいらないと考えていたので浅はかだった。まあしばらくで雪は出るはずだ。

ゲートをスキーを担いて歩いて行く。500mほどで雪が出てきてチャリはいらなかったと安堵したがその先は雪が出たり途切れたり、雪は降っているが気温が高くて路面は濡れていて雪が積もらない。難儀な林道である。例年ならすぐに斜面に取り付いて最短コース沢伝いで籾糠山を目指すが今日は林道で標高を上げないと無理だろう。雪の状態で3パターンほどコースを考えていたが、どのコースも雪不足と藪で無理だった。

これはあかん天生峠付近までスキーで行くしかなかった。特にソウレ山の巻は水平な林道ラッセルでバカバカしくなってきた。天生峠手前でショートカットしようと林道を外れるも雪不足で断念した。結局メチャ大回りで天生峠まで11kmも無駄な歩行を強いられた。

天生峠からも藪が濃くてアップダウンの巻が出来なくて登山道を忠実にアップダウンするしかなかった。この時点で籾糠山山頂に9時までに届くことは完全に不可能だとわかり天生湿原を最終地点に決めた。今日ピークを落とすには無制限一本勝負じゃないと無理である。

厳冬期の天生湿原は初めてで新鮮だった。ぽっかり空いた平坦地にコーエーも感激していた。湿原を端から端まで散策してもう時間も9時急いで帰ろう。しかし雪はさらにゴン降りとなり帰りも林道ラッセルとなった。まずいペースを上げよう、二人でガンガンラッセルを回して帰路を急ぐ。斜度がある場所はスキーも滑るが林道の半分は手漕ぎかスキーの持ち歩きだった。

まあ人生こんなもんです。今日は体力作りと割り切ろう。貸し切りの天生湿原も見れたことだし、ゲート到着11時、実に往復8時間、雪が多ければ単独激ラッセルでも山頂を落とせる時間だったが今日の状態なら更に3時間は余計にかかっただろう。コーエーには申し訳ないが社会人として遊びのために仕事の約束時間を破るわけにはいかない。

と言うことで今日も良い体力作りが出来ました。天生湿原散策山行へ

3.00 580m 天生峠林道ゲート
7.07 1289m 天生峠
8.12 1393m 天生湿原
8.54 1393m 天生湿原
9.11 1289m 天生峠
11.09 580m 天生峠林道ゲート

23.白山縦断 2020.2.2

白峰から御前峰に立ち楽々新道へ抜けて一里野へ抜けるコースは白山の魅力満載の長大なコースである。厳冬期僕たちのグループの定番コースになりつつある。今回もドカ雪直後ということもあり厳しい戦いが予想された。

前日23時にブナオ観察舎前のゲートに待ち合わせここに車を二台デポして二台で白峰へ向かう。23時過ぎに白峰ゲートに着くと前日単独で16時間かけて白山をピストンしたパクが車中泊していた。23痔22分白峰ゲートをスタート、せっかく前日パクが頑張ってトレースを付けてくれていたが後続のツボ足パーティがトレースを踏み抜いていてボコボコになりとても歩きにくくなっていた。

変電所手前で夜中ツボ足二人組がどでかいザックを担いで白峰に帰還している最中だった。ツボ足じゃ白山は無理ですと別当出合で一泊して帰還していた。それにしてもこの時期白山に来るのにワカンやスノーシューさえも履いて無くてポンのトレースをズボズボ踏み抜いてそれは大変だっただろう。それでも例年より遥かに雪は少ない、厳冬期の白山はスーパーファット以外は登頂は厳しいというのが現実である。

別当出合まで白峰から4時間半、かなり飛ばしてもこれくらいはかかる。休憩舎で大休止していざ一本橋へ、一本橋も鉄骨に雪がかなり乗りツボ足では通過は厳しく、板を履いたまま対岸へ渡った。ここからはもう前日のパクのトレースしかなかった。ようやく歩きやすくなった。前日はパク単独でラッセルが大変だっただろう。このトレースがあるから甚之助小屋までは楽勝だった。7時前に甚之助小屋に着いたがもう一階から入れないくらい雪は増えていた。

ここから甚之助谷を横断して台地に這い上がりモンスター地帯を進む。モンスターは成長過程だった。エコーラインに合流したが白山方面は雲の中で視界は悪かった。弥陀ヶ原を横断して室堂に着くと快晴で純白の白山がきれいだった。白山ロックオン、皆山頂を目指してガシガシ登って行く。途中でクトーを出したが、どうしたわけかビンディングのロックがかからない、板を脱いでビンディングに付いた雪を落とすも中々ロックがかからない、皆ドンドン先に行き自分一人取り残されてしまった。ブーツの穴に入った氷、ビンディングの氷を丹念に落としてようやくロックが可能になり遅れて登頂した。

山頂は風も弱く穏やかだった。さあ楽々新道へ抜けよう。山頂下も凍っていなくて安心して滑走できた。大汝峰をトラバースして御手水鉢まで雪が深くて少し難儀した。鞍部でシールを履いて七倉山に登り返す。雪が深くて先頭はラッセルが大変だった。因縁の七倉山は風も穏やかで素晴らしい絶景だった。七倉山から清浄が原まで快適に滑り、シールを付けて登り返す。いざモンスター群へ、アイスモンスターは見頃で大小のゴジラがたくさんいた。素晴らしい景色であった。この縦走路の最大の見せ場である。

モンスターを縫うように縦走路は続く、小桜平避難小屋は半分埋まっていた。この辺りの滑りも激パウで楽しかった。ただこの先雪が深くて斜度がなくなると大変でちょっとしたアップダウンもシールを付けないと厳しかった。何度かシールを付けてズンズン進んでいく。最後新岩間温泉に下る尾根は藪藪だったが皆果敢に攻めて降りていく。新岩間温泉からは導水管尾根を利用してホワイトロードに合流した。

ホワイトロードを2kmほど歩けば一里野ゲートであった。しめて17時間の戦いであった。皆元気に周回して白峰へ車を回収して解散、今季一番の辛い一日だった。辛い山行ほど見どころも多くて内容は濃くなる。

詳細記録はヤマレコに

23.22 510m 白峰ゲート発
2.07 830m 市ノ瀬
4.08 1240m 別当出合
6.57 1970m 甚ノ助ヒュッテ
8.51 2470m 室堂
9.40 2702m 白山山頂
10.00 2702m 白山山頂発
10.35 2459m 御手水鉢
11.10 2557m 七倉山
12.48 2006m 小桜平避難小屋
15.02 800m 新岩間温泉
16.16 550m 中宮ゲート

22.三方岩岳 2020.1.29

一日雨が確定した本日、せっかく休みをとったコーエー君のために思い出に残る、楽しい一日を計画しよう。多くの引き出しから超暖冬の今年しか行けないだろう石川県側のホワイトロードから三方岩岳を目指すことにした。標高こそ2000mに足りないが、石川側からだと往復40km、この時期決して白山に引けを取らない難儀さである。

冬季の三方岩岳と言うと一般的には白川郷からのアプローチ一択で中宮側からは以前自分がやった記録以外には多分ないだろう。距離が長い、雪崩が怖い、アップダウンがあるなど好き好んでいく人はいないが、こちら側からのホワイトロードを貸し切りで歩けるなんて素敵である。冬季のふくべの大滝も見てみたい、うまくすれば猿や熊にも会えるかもしれない、魅力満載なのである。

深夜3時半一里野ゲートチャリ発と約束、3時過ぎに着くとコーエーはもうスタンバイしていた。雨が降っている、元気に行くしかない。スタートしていきなりの土砂降り、人生こんなものである。中宮温泉分岐までは全く雪はなかった。ホワイトロード料金所から路面に雪が出てきた。ガシガシペダルを漕いで行く。

しかし日陰では雪は多くて押し歩きとなる。もうチャリをデポしようと思うと雪が切れてまたチャリが乗れる。こういう状況が10回くらいはあっただろうか、ふくべ大滝手前300mで雪が増え流石にチャリをデポしてスキーで歩き出したがしばらくでまた雪切れ、もう一度チャリを取りに戻った、もう勘弁して欲しい、結局ふくべ大滝手前200m、スタートから10kmでチャリをデポしてスキーで歩き出した。大滝は真っ暗で滝の音しか聞こえない、帰りのお楽しみとしよう。

この先雪は繋がったがトンネルが多くてスキーは何度も脱ぎ、とても難儀だった。雪不足とは言えトンネルの前後に雪崩が起きてる箇所もあり油断は出来なかった。岐阜との県境の三方岩隊道までたっぷり5時間以上かかった、長かった。隊道を過ぎて岐阜に入ると雪は多く1.5m、ここから山頂まで標高差250m雪も増え藪もなくあっという間に山頂に着いた。ガスの中写真を撮ったらすぐ帰還しよう。

帰りはルートを変えて石川県側に直に降りてトンネルをパスした。帰りのホワイトロードはポンなのでそこそこ滑った。ふくべの大滝はやはり立派だった、ここで記念写真を撮りチャリデポまで戻り後はチャリを飛ばした。

快適にチャリを飛ばして、最後はバトル、ゲートまで残り500m、最後の登りでアタックを掛けた。果たしてコーエーは付いて来れるか、一番つらい登りでもう一度ギアを上げて最後突き放してゴール、コーエーもう少し頑張って欲しかった。

雨が降る散々な天気であったがとても思い出に残る楽しい一日であった。中宮ホワイトから三方岩岳へ詳細記録

3.18 610m 一里野ゲート発
3.45 640m 中宮温泉分岐
5.11 865m チャリデポ
5.45 950m ふくべ大滝 
8.32 1460m 三方岩隊道
9.37 1710m 三方岩岳山頂
9.48 1710m 三方岩岳山頂発
11.45 865m チャリデポ
12.28 610m 一里野ゲート

21.厳冬期・立山 2020.1.26

今日はビッグディ、ならこの時期定番の立山へ行こう。当初ガンと兄ちゃんは日曜は不参加だったが立山と聞いてやっぱり行くとなった。YSHR、大魔人、ガン、兄ちゃん、パクの5人が勢揃いした。

深夜0時立山駅スタートの約束であったが、いつものように少しフライイングとなった。ちょうど立山駅で富山の髭男爵が30分ほど先にスタートして行ったとのことであった。美女平駅まで標高差500mほど皆ポンを担いでガシガシ登って行く。美女平駅まで残り標高100mほどから雪が出たが問題なくツボ足で駅に着いた。

髭男爵と相方はどちらも厳冬期の立山に単独で挑戦するくらい気合が入っている。富山のコンビと言えばカリスマ-スズケンが有名だが悲しいかなスズケンのモチは年々低下していて今や髭男爵コンビが飛ぶ鳥も落とす勢いである。

美女平駅からは前日入ったらしい三名のトレースと髭男爵のトレースがあった。今日は雪面が硬くてポンなら沈まないので歩きやすい雪面を進む。さて髭男爵はどこまで行っているか?滝見台を過ぎてライトが見えた。ロックオン、ギアを上げた、すると髭男爵もかなりペースを上げた。意地の激突、更にギアを上げてしばらくで追い着いた。お久しぶり、今日は細板ですか、それは楽しめないよ今日はポンの出番だよ、ただ単独とはさすがモチ高いね!

色々話をしながら一緒に歩いていくがこのバトルでかなり疲れたようで徐々に離れてしまい、しまいに見えなくなった。5時前に弥陀ヶ原に着くと前日入山パーティのトレースが消えた。どこかこの辺りでテント泊をしているらしい。この先僕たちがトレースを作っていく。

天狗平あたりはガスが濃かった。ようやく白んできて少し気が楽になった。ここで大休止して地獄装備とした。ここから一ノ越まではアップダウンを作らないルート工作が重要となる。室堂に7時過ぎ着いた。立山はガスで見えない。しかし徐々にガスが晴れその神々しい姿が顕になった。

一ノ越まではクトーでガシガシ、そこから先は氷の世界、アイゼンでガシガシ、パクを先頭に大魔人もガンガン先行した。YSHRと兄ちゃんは一緒に写真を取り合いながらマイペースで進む。振り返ると髭男爵と前泊三人パーティが遙か下を追従していた。

10時前奥社に到着、三名はすでに登頂していた。ここで山頂には向かわず一旦少し下って帰りのルートを偵察をした。スキーでエントリーして凍っていたら滑落してしまう。入念にルートを確認してこれならスキーで行けると確信して山頂まで板を担いで皆と合流。

素晴らしい大展望、今日も来て良かった。山頂からYSHRが先頭で山崎カールへ、皆が続く、山頂直下は嫌らしかったがすぐに雪はサラサラとなり激パウステージとなった。交互に写真を取り合いぐるりと回り込んで室堂へ、ここで地獄解除して後は美女平までボブスレーだった。美女平で板を担いで春のような陽気の立山駅に午後1時前に下山。

今日も完全燃焼、良い一日だった。厳冬期の立山も槍と同じで外せない。 厳冬期立山ワンディ詳細記録へ

23.43 464m 立山駅発
0.39 976m 美女平
3.20 1553m 弘法
4.52 1993m 弥陀が原ホテル
6.24 2360m 天狗平
7.16 2450m 室堂
8.41 2700m 一の越
10.01 3003m 雄山山頂着
10.26 3003m 雄山山頂発
10.51 2450m 室堂
12.16 976m 美女平
12.48 464m 立山駅

20.厳冬期・別山 2020.1.22

今日は多分記録のない厳冬期・別山ワンディに挑戦した。当初コーエーと二人で行く予定だったが、大魔人・兄ちゃんも参戦することになった。別山は夏でも白山より時間がかかる。厳冬期も多分白山より時間はかかるだろう。

深夜0時半スタートの約束をしていたが皆早めにスタンバイ完了で深夜0時過ぎスタートとなった。チャリも持ってきたがゲートから雪が20cmほどありここからの歩きとなった。厳冬期と言うからには白峰から歩いてなんぼである。

今日は地獄軍団の一軍が三名集結しているのでコーエーはかなり緊張している。いきなりハイペースでゲートから一人消えて出て行った。市ノ瀬まで11km、ロングではペース配分が重要でこれを誤ると後半痛い目にあってしまう。

ズンズン先を行くコーエーを急いで追うこともなく地獄三名はマイペースで歩いていく。それでも普通の人からすればかなりハイペースだろう。百万貫から雪は徐々に増えていく。8.5kmの変電所でコーエーのライトを捉えた。市ノ瀬手前でコーエーを抜くが彼は汗びっしょりだった。地獄三名は誰も汗をかいてはいなかった。

市ノ瀬まで11.5km、三時間で到着、長い道のりだった。ビジターセンター軒下に入って休憩、後輪がパンクしたチャリが一台老いてあった。パンクデポらしい。

さあ別山へ、積雪50cmほど交代でラッセルを回す。チブリ尾根登山口から夏道沿いで進むが雪が増えたところで歩きやすいコース取りで進む。下部は藪が濃かった。ラッセルもきついのでなるべく風の通る尾根上をメインに歩いたが逆に藪が濃くて難儀した。

主稜線に上がっても最初藪は濃かったが徐々に藪は薄くなり歩きやすくなった。2000mにある避難小屋手前はアップダウンを作らないようにルート工作をした。8時過ぎようやく小屋が見えた。ドアは半分埋まっていたが除雪して中に入り休憩した。さあ別山も見える、ロックオンである。御舎利までうまくルートを取らなければならない。高度が上がると徐々に風が強くなり地獄対策をした。その時コーエーはうかつにもクトーを雪の上に無造作においたためコロコロクトーが下へ転がっていった。なかなか止まらなかったがようやく止まって回収できた。

2200mから大魔人がスパートを掛けてYSHRと兄ちゃんが追った。コーエーはこの頃から遅れ始めた。御舎利手前は凍っていてかなりしびれる登りだった。御舎利に無事着いて先に別山に着いた大魔人、兄ちゃん、YSHRの順に登頂、コーエーはラスト無事到着。

機縁写真を撮ったらガスも出てきたので急いで下ろう。御舎利からの氷化斜面は慎重に、避難小屋までは良い雪だった。避難小屋から下は藪も出てきてむずくなる。大魔人は先行してガンガン降りて行った。避難小屋のすぐ下でコーエーを待ったがなかなか降りてこなかった。藪で苦労しているようだった。これはまずい、随分足にも来ているようで僕が先頭でコーエーを挟んで兄ちゃんが最後尾を務めることとした。

藪に苦労しているコーエーをどうするか、来た道は藪っぽくて難しいので尾根の北側の広い斜面をうまく藪を縫って降りることにした。しかしもう足が売り切れているコーエーは転けまくった。一度転けると立ち上がるのに数分かかるので時間はどんどん過ぎていく。転けて中々立ち上がれないこともあり兄ちゃんが懸命に手を貸した。やはりペース配分がまずかった。

さてどうする、このまま夏道を下ると多分転けまくって時間はかかる。早々に林道に降りて川沿いの作業道を下る作戦に切り替えた。これが功を奏して林道に降りるともう藪がないので転けることはなくなりペースは上がった。市ノ瀬から先大魔人は踏み跡を付けてくれているので自分たちも頑張るしかない。

市ノ瀬から白峰間は雪も溶けてベチャついていた。何度も雪切れしてその度に板を脱いだ。もうハイペースで白峰を目指す。YSHRようやくゴール、大魔人は1時間先に着いていた。申し訳ないので後の二人は自分が待つということで先に帰ってもらった。兄ちゃん続いてゴール、コーエー少し遅れたが無事到着、これで帰れる。

まあ厳冬期別山ワンディは記録山行なので辛くて当たり前、コーエーお疲れ様でした。今日も大満足完全燃焼だった。厳冬期別山詳細記録へ

0.05  505m  白峰ゲート発
3.05  830m  市ノ瀬着
4.01  910m チブリ尾根取付
8.26 1900m チブリ避難小屋
10.35 2383m 御舎利山着
10.51 2399m 別山山頂着
11.07 2399m 別山山頂発
11.59 1900m チブリ避難小屋
13.46  910m チブリ尾根取付
14.07  855m 市ノ瀬
16.20  505m  白峰ゲート

19.氷の槍ヶ岳 2020.1.19

槍ヶ岳には厳冬期に何度もピークを踏んでいるが今日ほど怖いと思ったことはない。今日の槍は下から上まで凍りついていた。全く油断できず、勝負アイゼンのチタネスクの前爪に命を預けて登りも下りも1時間要した。

土曜仕事を終えて少しだけ仮眠をして21時半に自宅を出て新穂へ向かう。深夜0時スタートと約束してある。新穂に着くと皆すでに着いていた。パクは30分遅れで出ると言う。YSHR、大魔人、ガンの三人で0時に新穂を出た。

右俣林道の雪は多くて問題なかった。ガンガン林道を進んでいく。前日のトレースがあった。1時間40分で白出に着いて休憩しているとパクもやってきた。7−8人ほど抜かしてきたらしい。今日はスキーヤーが多そうだ。白出沢から先も雪は多かった。河原に降りるには雪不足だろう。夏道を忠実に進んでいく。谷を通過したがこの時期まだデブリはなかった。

滝谷まで3時間と良いペースであった。先行のライトが見えた。滝谷小屋で前泊したらしい、滝谷から先は帰りを考えてトレースを無視して沢に降りてルート工作をした。谷筋を歩いても雪は問題なかった。振り返ると後続のライトが10ほど見えた。皆僕たちのトレースを追っているようである。

槍平小屋まで4時間、中にはいるとテントがあったがすでにスタートしていた。小屋の中で防寒対策をした。外に出るとめちゃくちゃ寒かった。たまらずダウン、地獄ゴーグルを付けた。後続の一部も槍平でクロスした。あまりにも寒いので皆ペースを上げた。

飛騨沢途中からは予想通りにバトルになった。パクが先頭でガンガンラッセルして行く。やはり怪獣だ。しかし大魔人も負けてはいない、二人抜きつ抜かれつトレースを追うYSHR、ガンも必死であった。かなりのハイペースであっという間に後続と差が着いた。後ろのライトがみるみる消えて行った。

最後は意地で大魔人がトップで飛騨乗越に着いたようだ。大魔人とパク、YSHRとガンがペアーで写真を取り合い8時前に槍ヶ岳山荘に着いた。この辺りも凍ってスケートリンクだった。見上げる槍ヶ岳も凍りついている。皆正直怖かった。大魔人はアイスクライミングをしているから凍った槍は問題ないだろう、YSHRも少しは慣れているから問題ないが、ガンとパクはマジで帰りたげだった。

大魔人が先頭でルートを切り開いて氷をバンバン落としてくれた。皆安全地帯で退避だ。チタネスクの前爪に命を預けて慎重に登る。ウィペットは氷が固くて弾かれることも多かった。最後の梯子は氷の塊と化していた。大魔人、YSHR、パク、ガンの順に山頂に着いて、皆で写真を取り合った。ただ登りより下りが怖い、全く気が抜けない。

大魔人はサクサク下っていったが、僕はすべてバックステップで降りた。、パクもガンもかなり慎重に降りていた。たっぷり1時間かけて肩の小屋に着いた時は本当に生きた心地がした。みな肩の小屋に揃ったところでここから飛騨乗越経由で飛騨沢を滑る。まだ油断できない。

槍沢側を巻いて飛騨乗越に向かうが所々凍っているので全く油断できなかった。飛騨乗越に着くと後続パーティが肩の小屋方面へ登っていた。さあ飛騨沢に入るとお楽しみのパウが待っていた。途中で引き返したらしいシュプールが数本あったがほぼ僕たちのバージンシュプールと言っても良かった。

こんな素敵なパウダー今シーズン後何回あるだろうか、本当に楽しかった。あっという間に槍平らに落ちてここから行きに付けたトレースを時折使いあっという間に滝谷へ、ここからは微妙なアップダウンをガンガン飛ばして白出へ、ここからボブスレーで新穂に12時到着。

本当に怖い完全燃焼の一日だった。かなり危険な状況だったが後続パーティは無事に穂先に着いただろうか?

氷の槍ヶ岳詳細記録へ

0.01 1110m 新穂高発
1.41 1540m  白出沢
3.02 1750m 滝谷
4.04 1990m 槍平小屋
4.20  1990m 槍平小屋発
7.15  3010m 飛騨乗り越し
7.52  3100m  槍ガ岳山荘着
8.50  3180m 槍ガ岳山頂
9.00  3180m 槍ガ岳山頂発
9.53  3100m  槍ガ岳山荘発
10.00  3010m 飛騨乗り越し
10.19 1990m 槍平着
11.41 1540m 白出小屋着
12.05 1110m 新穂高着

18.白山・平瀬から激ラッセル 2020.1.15

コーエー君と二度目のコラボ、1月の水曜は全部休みにしましたとやる気満々、モチが高い人は大好きだ。なら是非地獄体験を、地獄体験を積めば山スキーにおいて安全性は確実に高まると考えている。自然とは天国と地獄が表裏一体、その両方を知ってこそなんぼの世界でもある。

深夜1時平瀬ゲート発と約束した。白川郷SAで時間調節をしているとコーエーもやってきた。深夜0時を過ぎ割引適応になって高速を下車してゲートへ、しばらくで彼も到着。

ゲートからチャリを使う、どこまで行けるだろうか、日当たりが良い間名古谷出合辺りまで行ければ上出来だ。スキーを担いでガシガシ漕いで行く、すぐに雪が出たが端っこは雪が溶けてるのでそこを進む最初のトンネルを過ぎた辺りから雪が増えだした。場所によっては深くて押し歩きをする場所もあった。頑張って雪道を間名古谷出合までもう限界だ、ここでデポしよう。大体半分、残り6km、市ノ瀬ー別当出合と同じ、ブーツラッセルを二人で回して3時間20分かかってようやく登山口に着いた。甘くなかった。

12月に大魔人と来た時より格段に雪は増えていて50cm以上はあった。当初薄く月も見えていたが雪が降り出し以降は止むことはなかった。2日前からの降雪で雪は深くてスーパーファットでも樹林帯はブーツラッセル、下部では藪もまだあるので楽ではない、標高1800mを超えると雪は増えもうどこでも歩けるくらいだった。ここまではとてもしんどかった。

早く避難小屋で休憩したいが中々たどり着けない、登山口から4時間弱かけてようやく小屋が見えた。半分埋まっていた。裏から窓を開けて中に潜り込んでようやく安堵した。ここから上は地獄だろうからダウンに地獄ゴーグル、地獄帽子をかぶってもう大丈夫。外に出て雪の中気合を入れてピークを目指そう。

小屋から上のルート取りはラッセルが軽減できる風の強い稜線上をメインに進んだ。地獄経験のないコーエーは難儀しているが核心部は僕が先頭で進むので問題なかった。2250mでカンクラ雪渓に入る、全く視界はなくホワイトアウトだった。コース取りを指示しながらピークを目指す。風も強くなりだしコーエーさらにビビりだしてくるがこれはまだ二丁目二番地ほどと問題ないと励ます。

数日前はカチカチだったが今日は新雪で氷は隠れて逆くの字からスキーで山頂まで登り上げた。ホワイトアウトの山頂で写真を取り合い奥社でお参りした。もう時間は11時もたもた出来ない。今日は山頂からホワイトアウト滑降だ。コーエーは経験ないだろうから、とにかく僕の背中を見てすぐ後ろを滑るように指示した。ホワイトアウトでも先行者がいれば滑れる。僕が先頭でGPSで現在地を確認しながら滑っていく。慣れたものである。とにかく僕に着いてくるように。

無事カンクラ雪渓に入りもう大丈夫だ。2250mまで標高差500m下ってようやく視界が出た。もう楽勝でしょう。後はパウを頂くだけ、小屋手前鞍部までマンダムなパウであった。生きてて良かった。今日はスーパーファットじゃないと絶対楽しめない深雪だった。ここでシールを張りしばらく登り返して後は登山口まで快適パウと行きたいところだが降り続く雪でトレースは隠れてしまい、時折コースを外れて復帰に難儀した。

13時44分無事登山口に着きここからまた林道ラッセル、よく積もった。間名古谷まで交代でラッセルして雪に埋まるチャリが見えた。雪道を帰りも雪まみれのチャリを漕いで這々の体で平瀬ゲートにたどり着いた。1月の平瀬道は初めての記録だろう。コーエー君も感激でウルウルしていた。今日の山行でかなり経験値は上がったはずでより安全な山スキーが実践できるだろう。

平瀬道の詳細記録へ  コーエーのブログへ

0.42 610m 平瀬林道ゲート
4.00 1240m 平瀬道登山口着
4.28 1240m 平瀬道登山口発
8.11  2000m 大倉山避難小屋発
10.48  2702m  白山山頂着
11.21  2702m  白山山頂発
12.21 2000m  大倉山避難小屋
13.44 1250m 平瀬道登山口着
16.50 610m 平瀬林道ゲート

17.白山・甚之助谷 2020.1.12

今日は白山へ新年度の初詣に行ってきた。メンバーは地獄会の大魔人、がんちゃん、兄ちゃん、パクの四人、パクは前日も白山へ言って二連ちゃんである。

深夜0時白峰発と約束してある。午後から雨が降るので午前中に帰還する予定である。今日のミッションは甚之助谷を滑降すること、自身何度も白山へ行っているがまだ甚之助谷は滑っていない、果たして滑れるのか?見たことがないから楽しみである。

白峰に着くともうメンバーは全員揃い、次々に出て行った。残るはパクと自分、最後に白峰を出て皆を追う。パクの後ろに付けば楽だろうという甘い考えは通用しなかった。怪獣パクが百万貫を過ぎてペースを上げた。辛い、必死に付いて行く。途中でパクがいきなり凍った道で転けた、自分も起きこまれて思いっきり転けて左腕を強打した。人生こんなもんである。

市ノ瀬まで自転車は入れてほぼ皆同時に着いた。出だしからめちゃ疲れた。ここからスキーで歩き出すが橋を渡ると雪は切れ釈迦岳分岐手前でようやく雪は繋がった。ここからスキーでガシガシ別当出合まで2時間40分で到着、上出来だろう。

休憩舎で大休止して一本橋を渡ると雪は豊富で石畳も問題なくスキーで上がれた。中飯場を過ぎても登山道をメインに歩くしかない。暖冬雪不足は明らかである。5時過ぎに甚之助に着くと前泊登山者が8名ほどいて朝食を食べていた。早々に小屋を出てモンスタールートからエコーラインを目指す。モンスターはまだ出来ていなかった。エコーラインから弥陀ヶ原に出ると夜が明けてサンピラーが見えた。長い白山の登山歴でも始めて見るサンピラーだった。皆で写真に収めて室堂へ急ぐ。

室堂の鳥居は半分くらい埋まっていた。雪は豊富だったが室堂から上はカチカチで氷の斜面だった。途中までクトーで登るがたまらず皆板を担いでアイゼンに切り替えた。自分はスキーで登れるコースが読めたのでそのままスキーで歩き通したが心臓にマジ悪かった。最後山頂手前15mでスリップしてしまいヤバかったが先に着いた大魔人が手を貸してくれて無事登頂。

奥社でお参りして42ヶ月連続登頂となった。さあ山頂から滑走だがどこもカチカチ、エッジが外れればただでは済まないから安全なコース取りに終始して何とか室堂に着いた。ツボ足登山者はどこを登っているのか全くクロスしなかった。

エコーラインから甚之助谷へ未知のコースである。報告のないコースだが仲間がいればどうにでもなる、行けなければ登り返すだけだ。皆余力十分である。甚之助谷は快適で雪は豊富だった。三角岩があってびっくり、左岸をメインに滑り途中で右岸に乗り換えてちょいと行けば林道に出た。完璧なコース取りだった。これからの定番になりそう。

中飯場に着くと後は別等出合まで滑り込むだけ。あっという間に着いて一本橋を渡るとボブスレー、市ノ瀬でチャリに乗り換えて一番手で白峰に着いた。後片付けをしているとポツポツと降り出した。終わってみれば二重丸素敵な一日だった。 詳細はヤマレコへ

23.44 510m 白峰ゲート発
0.43 830m 市ノ瀬
2.26 1240m 別当出合
3.44 1500m 中飯場
5.11 1970m 甚ノ助ヒュッテ
7.11 2450m 室堂
8.07 2702m 白山山頂
8.23 2702m 白山山頂発
9.07 1500m 中飯場
9.34 1240m 別当出合
10.09 830m 市ノ瀬
10.29 510m 白峰ゲート

16.越後中ノ岳 2020.1.4

いよいよ旅の最終日を締めくくる日が来た。この遠征の最大のイベントが今日の越後・中ノ岳厳冬期ワンディである。これを成し遂げれば越後駒ヶ岳、中ノ岳、八海山の越後三山厳冬期ワンディ達成となる。もうやるしかない!

地獄の月山から登山口の三国川ダムに移動したのはもう夕刻真っ暗だった。雪がガンガン降っていて山では厳しいラッセルが予想された、さあお膳立ては揃った、今日はがんちゃんも合流する予定。

深夜3時にダムスタートと約束していた。ダムから十字峡までの道路はこの時期冬季通行止め、右岸、左岸に二本ある。右岸はトンネルはないがラッセルになる。帰りのことを考えて右岸を選択、ポンでくるぶし程度の6kmのプチラッセルをこなして登山口の十字峡までたっぷり1時間半かかった。

登山口からいよいよ急登が始まる。雪は深い、降雪直後で50cm以上は積もっただろう。ブーツから膝上ラッセルが続く。マジで辛い、こまめに先頭を交代してトレースを伸ばす。しかし遅々として高度は上がらない。鎖場や岩場もありツボで進むとめちゃ大変だった。

日向山までの標高差1000mに6時間半を要した。まだ行程は半分、しかもこれからが核心である。雪が深すぎたのであった。タイムリミットは一応14時と決めた。これより遅れると闇夜の滑走になりかねない。日向山からしばらくは平坦なアップダウンが続き帰りのシール確定、うーんまずい。明日一日予備日があるので最悪避難小屋でビバークの覚悟で必ずピークを落とすつもりであった。

1600m から2000mの稜線までガスで視界はなくしかも右手にどでかい雪庇が発達している。兄ちゃん先頭で一度10m以上の亀裂が走った。ヤバい、もっと離れよう。1700mからは斜面は氷化してきた。視界が殆どないので山頂どころか稜線も全く見えない。とにかく14時までと僕が先頭になりガンガンルートを伸ばした。

13時で標高1800mを超えたので何とかなると確信した。もう脇目も振らず飛ばしてぼんやりと山頂が見えた。13.52分無事登頂、山頂の視界はほぼなしであった。あとは安全に帰還するだけ、安全地帯まで雪庇に注意して3人でかたまり滑り降りた。日向山手前の雪原に滑り降りてようやく緊張感はなくなった。

ここからシールで日向山に登り返すと越後駒ヶ岳がきれいに見えた。中ノ岳も一瞬ピークが見えた。最後のご褒美だろう。十字峡の登山口まで登山道ボブスレーで一気に落ちた。最後のダムの長い湖岸道を漕ぎに漕いでダムに着いた時はもう真っ暗だった。しめて14時間の闘い、完全燃焼、やり切った感一杯であった。

今回も悔いのない遠征であった。 越後・中ノ岳 完全燃焼 詳細記録へ

3.14 440m 三国川ダム発
4.42 456m 十字峡登山口
11.15 1560m 日向山
13.52 2085m 中ノ岳着
14.05 2085m 中ノ岳発
15.15 1560m 日向山
16.42 456m 十字峡登山口
17.47 440m 三国川ダム

15.月山 2020.1.3

今日も地獄確定日、失意の岩手山から月山へ移動して今日こそは絶対ピークを踏む覚悟で臨んだ。

志津ゲート前で車中泊をしたが深々と雪は降り続いていた。今日も深夜3時に起床して準備をしていると除雪車が唸りを上げて周辺をきれいに整備して消えて行った。4時前雪の中スタート、ゲートからトレースがありラッキーと思ったが、いくつも分岐していてたどったトレースはまさかの別コースで戻る羽目になった。次にたどったトレースも外れでアップダウンが多くて使えなかった。途中から自分たちでラッセルしてトレースを作った。

無駄に時間を食ってしまい姥沢口まで2時間もかかった。最初から人を当てにしたのが間違いであった。春のスキー場だがすでに地獄風が吹き荒れていて早々に地獄装備に身をまとった。スキー場からガシガシラッセルして行く。山頂駅に着くも完璧なホワイトアウト、足元しか見えない、今日は貸し切り決定。

なんどもGPS を確認しないと前に進めない。おまけに大きな穴に落ちた。ヤバい、更に石橋を渡る気持ちで進もう。兄ちゃんはゴーグルが使えずまさに地獄だろう。強風の中風を避けようと稜線の風下を進む。稜線には絶対出られない。

風下はラッセルになるが昨日の岩手山の暴風を経験しているので風は避ける。ガリガリ斜面を登りあげて山頂台地の一角に出た。風邪は強く前も見えない。ただ少しずつピークにGPSをあわせて進むだけ、ようやく建物と鳥居が見えた。ピークはすぐ先だった。

ピークだけ風は弱かった。シールを剥がしてさあ帰還だ。ホワイトアウトの中進路を慎重に確認して下るが二度ばかり進路を外れて痛い目にあった。スキー場に着くとスキーヤーが数名だけいた。皆ここで敗退していた。

帰りは素直に道路をカットしながら下っていく。これが一番早くて正解だった。連敗は避けたかった。厳冬期の月山も甘くない。詳細記録は夜までに

3.47 730m 志津ゲート
5.46 1150m 姥沢口
7.08 1530m リフト山頂駅
9.45 1965m 月山山頂
10.03 1965m 月山山頂発
11.09 1530m リフト山頂駅
11.21 1150m 姥沢駐車場
11.55 730m 志津ゲート

14.岩手山敗退 2020.1.2

森吉山のお次は以前厳冬期敗退している岩手山にリベンジに向かう。岩手山は夏に一度、春に二度登頂しているが、厳冬期に登ってこそ価値がある。前回兄ちゃんが体調不良で外輪直下で無念の敗退の苦い過去がある。今度こそ行けるやろと親子で挑戦となった。

焼走り登山口横駐車場で車中泊するが星は見えるが時折地吹雪になる強風の夜だった。明日もかなりの強風予報となっている。カチカチ山の強風は心臓に悪い。でもここまで来たからには行くしかない。

深夜3時に起床とした。4時発で森林限界で夜が明ける計算であった。登山口から雪はバッチリあるので帰りもここまで滑れて無駄はない。ちょうどスタートしたら一台車が来て登山者らしい。先頭を交代しながらプチラッセルして行く。ゴーゴーと風が唸っているが樹林帯は問題なかった。森林限界手前1000mで早くも地獄装備に身を固めて休憩していると後続のスキーヤーが追いついてきたが細板なので前に出ることはなかった。

少しラッセルはきつくなるがそれよりも風がどんどん強くなる。おまけに兄ちゃんの地獄ゴーグルのコードが断線気味でスイッチが入ったり消えたりしている。この先スイッチが消えれば登頂は厳しいだろう。

1100mを超えて斜面はカチカチになり暴風が吹き荒れてきた。北西風が山を超えて強烈に向かい風となる。どこまで行けるか、この時点で残り標高差900m登頂はかなり厳しいだろう。登山道は無視して氷化斜面を避けながらひたすら山頂を目指す。

風はさらに増してもう歩くことも危険な状態となる。風で飛ばされて滑落すればまず止まらない。斜面もカチカチ、板を担いでアイゼンも考えたがスーパーファットを担いで歩くのはさらに危険で飛ばされかねない。板をデポするのもヤバいし、選択肢は敗退しかなかった。これは絶対無理だ、命あっての物種。

1350m地点で敗退を決めた、しかしカチカチ斜面で足場を作ることさえ時間がかかりシールをとにかく剥いで急いで滑走態勢に入る。板を無事履けてようやく安堵した。もう大丈夫だ。あとは安全に落ちていくだけ、後続は森林限界付近で停滞していた。

樹林帯に入ってようやく安全圏登山道ボブスレーであっという間に登山口に着いた。厳冬期の岩手山は甘くなかった。遠征五山目にして無念の敗退であった。

岩手山無念の敗退へ

13.森吉山 2020.1.1

新年明けましておめでとうございます。皆様にとって今年も良い年でありますように、僕も完全燃焼できる年であるように頑張ります。

八甲田山から下山後森吉山に向かっていた。大魔人からエンジントラブルで金沢に帰還すると連絡が、マジですか、無事の帰還を祈って僕たちは登山口阿仁スキー場へ向かう。

激しい雪が降り続きスキー場まで無事たどり着けるか心配になった。暗がりのスキー場に着くも駐車場は雪で入れない。駐車場の端に止めて車中泊の準備をしていると関係者がやってきた。深夜1時から除雪作業を始めるので車を移動させてもらうかも知れないと、年末年始は森吉山も賑わいますかと聞いたらこんな天気で登山者は誰も来るはずがないと言う。あんたら正気かという顔をしていた。

19時に寝るも雪がゴンゴン降り続いている。車が埋まりそうな勢いで怖かった。また別の関係者がやってきて朝までに50cmくらい降るので車は出れなくなるかも知れないと脅かして消えていった。

深夜3時ころから除雪車の音が唸りだした。助けて下さい。何とかここから脱出させて下さい。たっぷり3時間ほどかけて駐車場の僕たちのスペース意外は完璧に仕上がった。朝6時半過ぎ夜が明けてスキー場整備が一段落した時点でいざスタート。

ゴンドラ終点まで標高差600m、ラッセルはないが長くて2時間かかった。山頂駅で地獄装備に身を固めていざ地獄へ突入。誰も来るはずもなく視界のない中兄ちゃんが膝ラッセル。連チャンで体力が付いたようで北大時代の暴走機関車を彷彿させる。たまに自分も前に出る。後方からルート指示に徹しよう。

帰りを考えてトラバース連発、地獄の中ようやくぼんやり山頂が見えて今日のお勤め無事終了。帰りもトレースはほぼ消えかけて難儀したがスキー場に着いてあとはコース外をパウを拾いながら下山した。帰りもゴンゴン雪は降り続いていた。

明日も地獄になりそうだが折角だから厳冬の岩手山に挑戦しよう。暴走機関車がいるから大丈夫だろう。

森吉山詳細記録へ

12.八甲田(高田大岳) 2019.12.31

天国日が2日続きついに3日目は地獄日予想。地獄の皮を被った天国軍団がはれて地獄軍団となる。秋駒から国道経由で北上して当初予定していた森吉山を横目に雪道をひた走る。八甲田まで北上しないと雨になる可能性が大だったのである。先に酸ヶ湯に着いた大魔人がこの先通行止めとまさかの連絡。スタンドのおじさんに聞けば大回りで谷地温泉に着けると言う。行くしかない。

八甲田を一周するように反時計回りで谷地温泉に着いた。コンビニ弁当を食べ早々に就寝、何時に出るかは朝起きてから決めることにした。深夜雨が降り出し屋根を叩き始める。マジか、ありえない。深夜3時に起床して雨雲レーダーを眺めていた。5時過ぎから少し小雨になりそうだったので5時スタートと大魔人にラインした。

という事で朝5時小雨の中完全防水態勢で歩き出す。雨がなんぼのもんじゃい、地獄軍団に停滞の文字はない。それにしてもびしょ濡れになりながらスキーで歩く惨めさ、ズンズン高度を上げるが一向に雨は止まない。1000mを超えた辺りからみぞれになり直に雪に変わった。山頂まで高度差200mあたりで地獄グッズに身を固めた。もう大丈夫何でもかかってきんさい。

横殴りの激しい吹雪となった。八甲田行軍の惨事はこんな感じだったのであろう。大魔人はズンズン激しい風の中進んでいくが、臆病者の僕は雪庇の下の斜面に身を潜めて山頂を目指す。ここは風がなくて暑いくらいだった。ピーク手前で大魔人が見えて僕も続いてゴール、兄ちゃんも揃い皆で登頂バンザイ。

写真を撮って早く地獄から逃げ帰ろうと思うが兄ちゃんのメットが強風でぶっ飛んでいった。アワアワ、ホワイトアウトの中もう絶望的、しばし探すが諦めかけた頃橙色の物体発見、あったメットだ。白なら見つからなかった、橙バンザイ!

メットを回収してあとは重パウダーを蹴散らしてあっという間の谷地温泉、雨はここでももう雪に変わっていた。さて明日も地獄予想だが悩んだ挙げ句に森吉山に決めた。二百名山巡りで残った最北の山、またここへ来るのは面倒という訳、明日も地獄大歓迎!

八甲田(高田大岳)詳細記録へ

11.秋田駒ヶ岳 2019.12.30

昨日二王子岳下山後350km 走って秋田駒ヶ岳へ向かう。道中角館市で稲庭うどんと比内鶏の玉子丼を食べる。大満足で登山口アルパこまくさに到着。早々に寝て深夜2時半に目を覚まして支度をする。

朝3時半スタートの予定、大魔人もしばらくで到着、痛めた脚も何とかなりそうで良かった。登山口から完璧なつぼ足トレースが仕上がっていて僕たちは何も考えずにただ足を前にスライドさせるだけで良かった。早く着きすぎるとまずいと思いながらもスキー場を終えて道路に合流すると斜度が緩んでいて意外と時間はかかった。

空は満天の星今日も神はお見捨てにならなかった。暗闇の中八合目小屋が見えた。中に入って休憩して防寒態勢、小屋を出るともう白んできた。さあ最終アタック態勢、上を見るとライトが見える。先行ツボ足が一名、膝ラッセルで苦しんでいた。すぐに追いつく、聞くと深夜1時半に登山口を出たらしい。ご苦労さま、すぐに先頭を変わりガシガシ山頂目指してポンでラッセルする。

夏道を無視して登りやすい斜面を進む。稜線に出ると朝日が上がった。マンダムな朝であった。あっという間に山頂に着いて田沢湖がドン、素敵な眺めでした。さああとはお楽しみ、後続はポンのトレースをツボで上がっているがこれまたラッセルに苦しんでいた。まだまだ山頂は遠そうだ。下りは早かった。適度に道路をカットしてあっという間に登山口へ

やっぱスキーは最高です。アルパこまくさで汗を流して明日は八甲田へ、行くしかない。 秋田駒ヶ岳の詳細記録へ

3.25 650m アルパこまくさ発
5.45 1200m 八合目小屋
7.20 1637m 男女岳
7.38 1637m 男女岳発
7.55 1200m 八合目小屋
8.20 650m アルパこまくさ発

10.二王子岳 2019.12.29

昨夜仕事を終えて兄ちゃんを拾って18時に旅立った。目指すは二王子岳、登山口の新発田市には深夜23時に到着、すぐに寝て深夜3時半に目を覚ます。神社からスキーが使えたが積雪5cm、先にガンと大魔人が出たが後続トレースはベチャっているので板を持ったり履いたりして手間取る、諦めて途中で板を担いだ。先行はずっと板で進んでいた。

玉子避難小屋辺りから雪は増えだした。帰りは楽しそう。何箇所か急な登りがありトレースも雪が落ちてガリッているので突破に難儀した。先行はどこまで行ったのか、暗くて見えないのでマイペースで進む。ちびラッセルだから先行もスピードは落ちないだろう。ラッセルが深くなればペースも落ちるだろうが高度を上げてもずっとちびラッセルなので追いつかない。

まあ山頂には小屋があるので吹きさらしで待機するわけではないから焦らず行こう。1000m手前辺りか兄ちゃんが3つほど先のポコの斜面に先行が取り付いていると言う。かなり離れているこれはまずいと尻に火がついてマジでペースを上げた。稜線に出るとカチカチになり視界は悪いがガシガシ進む。

そろそろ山頂かなと顔を上げたら二人がガスの中から見えてシールを剥がそうとしていた。後半ペースを上げたので何とか数分遅れで収まって良かった。帰りは登山道パウボブスレー、幅は狭いが快調にぶっ飛ばす。多くの登山者も登ってきていた。避難小屋まで着いてここでスキー終了、後続の大魔人が倒れてうずくまっていた。膝下を思いっきり木にぶっけたらしい。これは痛そうだ。エンジントラブル、忘れ物、打撲と今日はついてない当たり日かも知れない。

無事10時前に着いて温泉に入って飯を食べ現在北上中、明日も速攻で秋駒に登るつもり、厳冬期の秋駒も是非この目で見てみたい。二王子岳詳細記録へ

4.02 290m 二王子神社発
5.24 720m 玉子避難小屋
8.02 1420m 二王子岳山頂
8.13 1420m 二王子岳山頂発
9.18 720m 玉子避難小屋
9.58 290m 二王子神社着

9.白山 2019.12.25 ご来光とパウダー

先日白山山行で先行していたコウエイさんはがんちゃんと同学年40半ば、水曜日が休日と言っていた。トライアスロンやマラソンもやっているし単独でこの時期白山へ行くくらいだから是非誘ってみたい。本日一緒に白山行きませんかと声をかけた。是非ということで話はまとまった。深夜0時半白峰チャリ発と約束した。

ここ2日連続で数時間しか仮眠できてないが快晴のパウダーなら這ってでも行くしかなかった。自宅を23時に出るとコウエイさんはもうスタンバイしていた。深夜0時過ぎチャリでスタート、二人で先頭を風除け交代してハイペースで市ノ瀬を目指そう。僕は百万貫まで引いてバトンタッチ、市ノ瀬に雪はない更にチャリで進む。

市ノ瀬を過ぎて橋を渡ると急坂となる。そろそろバトルをしかけてみるか、カーブを過ぎてギアを上げたらコウエイさんもついて来た。ヨーシもう一段上げてみる。流石にここで千切れて後は一人旅、ポンは重いが更にペースを上げてS字カーブ手前の1150mまでチャリが使えて大満足、しばし待って彼も到着、お疲れさまでした。

ここから雪が出てスキーで別当出合まで、白峰から2時間半で到着、今日は楽勝の雰囲気、休憩舎で大休止して一本橋を渡り石畳へ、一昨日降った降雪で石畳も楽々スキーで登れた。コウエイさんは少し難儀していた。石畳を登りきりそのまま先頭でちびラッセルして中飯場に到着、ここでコウエイさんにバトンタッチ、僕は159cmポン、彼は175cmファット、彼の板も浮力はあるので力強くガンガンラッセルしていく。帰りは楽しそう。

中飯場からハイペースでラッセルを回して5時半に甚之助へ、まだ真っ暗だった。エコーラインでご来光を見るため時間調整で大休止した。甚之助から上はガッツリ雪は増えてもうどこでも歩けた。ラッセルは一段と深くなるがご来光を見たくて頑張った。エコーラインに上がるともう空が赤くなり日の出が近い。7時過ぎ東の空からご来光が、素晴らしい、寝ている場合でなかった。白山も赤く染まりだした。この時期に赤白山が見られるとは思わなかった。

これでもかというくらい二人で写真を取り合った。弥陀ヶ原もシュカブラがきれいだった。室堂の雪はそれほど増えてなかった。さあロックオン、今日は氷化してないので山頂までとても登りやすかった。快晴微風、今の時期にあり得ない好条件だった。

二人で登頂写真を取り合い奥社でお参りしてさあお楽しみだ。僕は山頂から、彼は一段降りた場所からさあ行くぜよ。うーん素晴らしい雪質です。粉雪が舞い上がる。スベスベ斜面を快適に、弥陀ヶ原を横断してエコーラインから甚之助へパウを頂いた。彼は白山で初めてのパウ、トレースのない白山も初めてと感激していた。

甚之助から下は登山道滑りだがパウなので問題ない、覗き下からお楽しみ別当谷へ崖滑り、コウエイさん少し緊張気味だが無事後続で林道合流、中飯場から僕は一気に滑り込んだ。一本橋を渡って別当出合でしばし待って彼が無事一本橋に着いたのを見届けて先に白峰までぶっ飛ばしてゲートで待った。10時間56分の大満足であった。

コウエイさんお疲れ様、水曜またお誘いしますのでバンバンスキーへ行きましょう。 今日の記録はコウエイさんがヤマレコで

0.14 510m 白峰ゲート発
1.14 830m 市ノ瀬
2.43 1240m 別当出合
3.49 1500m 中飯場
5.29 1970m 甚ノ助ヒュッテ
7.49 2450m 室堂
8.35 2702m 白山山頂
9.08 2702m 白山山頂発
9.33 1970m 甚ノ助ヒュッテ
10.07 1500m 中飯場
10.30 1240m 別当出合
10.54 830m 市ノ瀬
11.10 510m 白峰ゲート

8.薬師岳 2019.12.22

今週日曜は薬師に行くよと地獄メンバーに声をかけた。12月下旬の薬師岳なんて暖冬の今年を逃せばもうないかも知れない。がんちゃんは日曜仕事が入って土曜に単独で挑戦となった。夕方帰宅したようで17時間半と過去最長山行だったらしい。そんなに難儀だったんかい、、、、

こちらはYSHR、大魔人、兄ちゃんの三名で挑戦となる。がんと同じ山行は二番煎じになるので新しい滑走コースを開拓することにした。行けるかどうかはわからないが行くしかない。

深夜0時有峰林道ゲート発とした。いつものように皆気合が入っていて20分フライイングとなった。大魔人はポン、ほかはファットを担いでチャリを漕ぐ。重荷はかなり腰に来た。最初三名で固まって走ったが途中で兄ちゃん脱落、情報通り10km、1000m地点で雪が出てチャリ終了。暫く待つと兄ちゃんも無事到着。

ようやく重荷から開放されスキーで歩く。距離にして残り10km、しかし日当たりの良い場所はことごとく雪が切れその都度板を担ぐから時間はかかり難儀だ。有峰湖に着いて湖岸を回る場所から遊歩道に入った。うまくすれば距離はかなり短縮できる。しかしこの遊歩道も雪不足で歩きにくい箇所や川の渡渉まであった。前日よくがんは一人で歩いたなと皆で感心した。

スタートから3時間50分かけてようやく折立に着いた。暗闇の無人の折立は不気味だった。登山道沿いにスキーで登り始めるがここも雪不足で木の根に滑ってとても難儀した。夏なら50分で三角点に着くが2時間10分もかかった。ここで積雪50cm、雪が多ければアップダウンを巻けるが今日はアップダウンしまくりだった。

五光岩ベンチ辺りで夜が明けた。長かった。ここから太郎平小屋までもアップダウンがあるダラダラ登りだった。小屋の前で薬師岳がドン、行くしかない。天気は青空も出る高曇りであった。薬師峠へ下りここからは雪も増えて嬉しくなった。薬師平に着くと昨日のがんのシュプールが見えた。稜線に出ると薬師岳がくっきり、モチがあがる。

三人で先頭を交代しながら写真を取り合う。さあピークが見えた。ゴール!スタートして11時間20分長かった。360度の展望を楽しんで写真を取り合った。さあお楽しみだ。

下りのコースは薬師岳山荘からルートを右に折れ広い草原尾根を岩井谷へ降りて稜線に登り返すというものだ。この時期行けるかどうかわからないが三人いるからどうにでもなるだろう。草原尾根は快適だった。有峰湖を見ながらの滑走はマンダムだった。岩井谷手前で際どいトラバースもあったが無事目指す場所に降り立ち100m登り返して稜線に出た。

帰りは三角点までは問題なく滑走できたがここから下は登山道ボブスレー、石が出てきた1700mでスキー終了して板を担いでズボズボ歩いた。折立から帰りは林道で下山、チャリデポまで10km、歩いたり滑ったりとても難儀で疲れた。くたくたになってチャリデポへ、ようやくチャリが使えてゲートまで 

先に着いた大魔神が余裕の表情で迎えてくれた、今日も燃えたぜ、完全燃焼!

薬師岳詳細記録へ

7.平瀬から白山 2019.12.15

今日は降雪直後の白山へ平瀬から挑戦してみた。標高差は白峰からとほぼ同じ、こちらから12月に白山パウダーゲットした記録は多分ないだろう。当初がんちゃんも参加の予定だったが車が故障してDNS、久しぶりに大魔人とさしの挑戦となった。チャリバトルもあるだろうからかなりハイペースになることは確実である。

深夜0時平瀬ゲートスタート、ポンを担いでガシガシ漕ぐ、どこで雪が現れるだろうか?間名古谷の橋を渡る辺りからうっすら雪が出始めた。まだまだ行ける。標高1100m辺りで流石に積雪が増えてチャリは使えなくなった。しかし登山口まで1kmもないのでもう楽勝ムードであった。ここで板を履いてガシガシ歩いて1時間半ほどで登山口に着いた。

登山口で積雪20cmしかも新雪である。帰りもここまで楽勝で滑れそうである。二人でニンマリである。さあここからポンでラッセルを回す、大魔人の早いこと、ガシガシノンストップで登って行く。マジすか!必死になってついていく。月明かりの下ゴーゴーと風の音が唸っている。たまに前に出てラッセルするがやはり先頭ラッセルはきつい、積雪はドンドン増えていく。標高1700mあたりからはどこでも滑れそうな勢いである。

1900m辺りから微妙なアップダウンがあり疲れる。早く避難小屋で休みたい。スタートから2時間半で2000m大倉山避難小屋に着いた。しかし正面玄関は雪で埋まっている。中に入れるのか?横の窓はだめ、最後の望みで裏の窓は空いた。地獄の中で天使が微笑んだ。そんな気分であった。窓から小屋に入ると温かい、救われた。厳冬期の小屋はオアシス、いや天国、極楽か!

まだ明るくなるまで2時間半もある。外は暴風地獄、できればこのまま小屋でまったりしたい、わきゃない!靴の中と手袋にカイロを入れダウンを着て地獄ゴーグルを装着、もう何でもかかっちらっしゃい!小屋の窓を締めて地獄に飛び出した。正面から激しい風が吹き付ける、雪煙が顔を叩きつけるが地獄ゴーグルは跳ね返してくれる。

標高2200m辺りの痩せ尾根は嫌らしかった。明るければ怖くないが暗闇と強風の中マジ怖かった。難所をクリアーしてますます風が強くなるので2350mからカンクラ雪渓へ逃げ込んだ。ここはまだ風は少しマシだった。この辺りでようやく東の空が赤くなってきた。ガシガシカンクラ雪渓を詰めると2500mでご来光となった。マンダムな朝を迎えた。ここまでハイペースで来たのでご来光に間に合って良かった。

たんまり写真を撮って最後いつもの左肩からピークを目指す。ゴーール!平瀬を出て7時間20分、降雪直後の割には早かった、ポン様様である。山頂で写真を取り合い奥社でお参りした。滑走は山頂からダイレクトにカンクラ雪渓にエントリーした。急斜面を快適に落ちて行く。カンクラ雪渓に入るととても快適だった。下りすぎないように注意して2350mで尾根に復帰、後は登山口まで自在にクルージング、パウを満喫した。

登山口まで地雷をさほど踏むこともなく快適に滑った。山頂から1時間半であった。林道をチャリデポまで滑って後はチャリボブスレー、10時前にはゲートに帰還した。この時期の平瀬道も捨てがたい、定番になりそうである。

平瀬からの白山詳細記録へ

0.01  610m  平瀬林道ゲート
1.24  1240m  平瀬道登山口着
1.29  1240m  平瀬道登山口発
4.02  2000m  大倉山避難小屋着
4.34  2000m  大倉山避難小屋発
7.23  2702m  白山山頂着
7.48  2702m  白山山頂発
8.41  2000m  大倉山避難小屋
9.21  1250m  平瀬道登山口着
9.50  610m  平瀬林道ゲート

6.白山 2019.12.11

日曜に続いて今日も白山へ行ってしまった。安近楽だから何度来ても飽きない。日曜ブレーキになった兄ちゃんだがもう一度体力作りを兼ねてリベンジしてもらおう。昨夜兄ちゃん忘年会があるという事で白峰発は深夜2時と約束していた。

深夜1時過ぎに白峰ゲートに着くと地元の車が一台、すでに出発したようだ。白山を目指すのだろうか?1時半過ぎ兄ちゃん到着、支度をして2時にゲートをチャリでスタート、兄ちゃんロードじゃないですか、確かにロードでも問題なさそうだが、自分は安全策でMTB、アドバンテージの兄ちゃんを風よけにしてガンガンペダルを回して55分で市ノ瀬着、先行者のチャリがデポされていた。

自分たちもここでチャリをデポしてエネルギーを取ったらスキーで歩き出す。今日はカチカチだから細板を持って来た。別当出合までの林道は所々雪切れしていた。板は軽くなったが雪切れの度に板を脱ぐので時間はかかる。まあ白山スキーはいつでも楽ではない。

別当出合にも先行者はいなかった。登山道にもライトは見えず一体何時に出たのだろう。休憩したら一本橋、今日はツボで楽勝だった。石畳は雪がかなり減っていて一部ツボで歩いた。石畳から先はスキーで全く問題なかった。ただ帰りの滑りはかなりムズい、カチカチの幅1.5mの登山道を滑らなければならない。早々にクトーを付けた。甚之助に着く頃にはすっかり明るくなっていた。

甚之助で休憩、外に出てエコーラインを目指す。雪は減ったがまだ問題ない。帰りも問題なく滑れそうだ。カチカチ急登は歩きにくかった。日曜の方が歩きやすかった。エコーラインに出ると今日も白山がドン、弥陀ヶ原を横断中、山頂から逆くの字を滑る単独行、あっという間に弥陀ヶ原を下っていった。この時点で1時間半ほどの時間差がありそう。もう追いつけないなとあきらめムードだった。

弥陀ヶ原から斜面を登りあげると室堂に着いた。厳冬の装いは消えていた。ここで休憩してラストピークを目指す。今日は風はなかったので楽勝ムード、クトーを効かせて肩に着くとピークはすぐだった。奥社でお参りして休憩した。ボチボチ行こか。

今日も山頂から岩の間をすり抜けて逆くの字を落ちて行く。スキーは楽しい、斜面は硬いので滑りやすかった。日陰ではパウも少し残っていた。弥陀ヶ原を横断してエコーラインへ、エコーラインから甚之助への斜面はモナカで試練の滑りだった。それでも何とか転けずに25分ほどで山頂から甚之助へ、もう暑い、地獄装備解除。

甚之助から下はカチカチ登山道となる。板のコントロールはムズイが覗きまで試練の滑り、覗きから別当谷を覗くと崖斜面は雪が付いている。行くしか無いか、トーッと石を避けつつ崖を滑って無事林道合流、林道で中飯場まで快適に、中飯場から別当出合までも板を脱ぐことなく一気に滑り降りた。

かなりいいペースだったから先行者に追いつけるかも知れない。一本橋を渡って気合を入れて腕で漕いだ。釈迦道分岐辺りから無理やり笹薮を滑走して林道をカットした。そして市ノ瀬ゴーール!なんと先行者のチャリがあるじゃないか、抜かしたみたい。さあ後は白峰へかっ飛ばす。市ノ瀬ー白峰がチャリで走れれば白山は楽勝の山となる。

12時間弱で無事白峰到着、まったり後片付けをしていると先行者も降りてきた。僕たちを見て一体どこを滑っていたんですかと驚いてくれた。先行者は僕たちより二時間早い深夜0時に出たらしい。この方以前医院に検査に来られたこともあるミリオングループの方だった。またどこかでお会いしましょうと挨拶を交わして帰路に着いた。

兄ちゃん今日は気合入っていてかなり体力も付いてきた。これで年末年始の山行もなんとか戦力になるだろう。

詳細写真記録へ

1.56 510m 白峰ゲート発
2.51 830m 市ノ瀬
4.57 1240m 別当出合
6.08 1500m 中飯場
7.22 1970m 甚ノ助ヒュッテ
9.31 2450m 室堂
10.23 2702m 白山山頂
10.49 2702m 白山山頂発
11.18 1970m 甚ノ助ヒュッテ
11.56 1500m 中飯場
12.27 1240m 別当出合
13.18 830m 市ノ瀬
13.43 510m 白峰ゲート

5.白山 2019.12.8

白峰からチャリが市ノ瀬まで使えた。これはラッキーだ。市ノ瀬から山頂まで大魔人、ガンちゃん、兄ちゃん、YSHRの四人のポンで交代でラッセルを回して10時間弱でピークを落とした。快晴の純白の白山を堪能した。ポンは快適だった。今日はポンでなければ登頂は厳しかっただろうし滑りも楽しめなかっただろう。

下りは山頂から黒ボコ更に別当谷を別当出合まで一時間ちょいで滑走した。最高だった。こんなに楽しい遊びは絶対他にはない。マンダム連発であった。

白山の詳細記録へ

23.41 510m 白峰ゲート発
0.50 830m 市ノ瀬
2.57 1240m 別当出合
4.35 1500m 中飯場
6.06 1970m 甚ノ助ヒュッテ
7.43 2250m 弥陀が原
8.45 2450m 室堂
9.32 2702m 白山山頂
10.03 2702m 白山山頂発
10.19 2325m 黒ボコ
11.06 1500m 中飯場
11.18 1240m 別当出合
12.09 830m 市ノ瀬
12.40 510m 白峰ゲート

4.立山 2019.12.1

立山アルペンルートは昨日で営業が終了し立山に静寂が戻ってくる。いよいよ出番である。営業終了翌日が日曜で快晴、こんな条件多分一生に一度あるかないかである。行くしかない!

12月のアプローチで自転車が使える可能性は低い、美女平までのスノーシェッドに雪よけの幕が張られればもう入れないし、営業終了後まとまった降雪があれば下から歩くしかない。ただ自転車を使えれば楽ができると言うほど単純ではない。12月に入ればアルペンロードは凍結していて雪も乗る。冬山装備とスキー一式を担いで激坂を漕いでいくのは拷問に近い、スキーで道路をカットして帰りもボブスレーというのが一番効率的である。

今日は深夜0時にガンと二人で藤橋から立山を目指す予定だった。しかし土曜はめちゃくちゃ忙しくて仕事が終わったのは18時過ぎ、とても0時発は無理なので1時に変更してもらった。22時半自宅を出て深夜0時過ぎに藤橋に着いたが、ゲートは空いていた。ラッキーだ桂台料金所手前まで車が入れてここからチャリスタート。ガンは1時間先に藤橋からフライングしていた。

どこでガンに追いつくだろう。マイペースで漕いで行く。道路は凍結している箇所もあるので慎重に漕いで行く。美女平まではスノーシェッドも多くて暖かかったが美女平を過ぎると放射冷却で道路はめちゃ凍結していて何度もスリップする。満天の星に励まされて漕ぐしかない。

滝見台を過ぎた1400m辺りでガンのライトが見えた。一気に横から抜かすがこのペースで漕げば先に着いて寒い思いをするだけだからペースを落とす。それでも差が開くので差が開いたら止まってライトが見えるまで待つを繰り返した。

まともに寝てないのでチャリを漕ぎながら半分眠った。フラフラ蛇行運転だ。弥陀ヶ原から天狗平までは意外と長くて全く暗闇で視界はないのでただペダルを回すだけ。天狗平まで来ると剣岳が見えるが何も見えない。

天狗平から室堂までは風が強くて吹き溜まりも多くて難儀したがなんとか室堂までチャリを漕ぎ通した。28km、標高差1800mの拷問だった。室堂はまだ暗くて風が強い、明るくなるまで寒さに耐えて時間を潰した

さあライトもいらないので雄山を目指そう。室堂は貸し切り、雪はそれなりに多くて石を踏む心配はもうなかった。一の越までクトーを効かせて登り上げるが此処から先は風が強そうである。建物の陰に隠れてアイゼンを履いて板を担ぐ。最後の頑張りである。

山頂に近づくにつれ風は激しくなる。担ぐ板が揺さぶられる。神社が着きそうで着かない。もうちょいだ。ゴーーール!里を出て8時間半の闘いだった。神社裏に隠れるがとにかく風が強い、爆風である。とても奥社まで板を担げる状況でなく、神社裏で板をデポした。奥社まで何度も風に飛ばされそうになりながら這いつくばってピークに立った。

雪煙が激しい、それでも360度遮るもののない展望に酔いしれた。さあ帰還しよう、これからが勝負だ。神社裏まで戻り板を履くが、雪は飛ばされ石が所々出ている。おまけにカチカチ斜面だ。チューンしたての板のエッジに全てを預けて滑る。安全地帯に入るまで緊張の連続でコース取りに最新の気配りをした。ローソク岩の下まで下り少し斜度が落ちたがそれでもカチカチ斜面は続き気は抜けなかった。

ようやくボトムまで落ちてようやく緊張は解けた。後はうまく回り込んで室堂までスイスイ、ここからはチャリの出番、帰りも凍結道路に気を使い安全運転で下っていった。

本当に疲れた一日だった。完全燃焼!

昨日の詳細記録へ

0.30 660m 桂台料金所発
1.22 976m 美女平
2.11 1286m 滝見台
2.59 1553m 弘法
4.23 1993m 弥陀が原ホテル
5.32 2360m 天狗平
5.56 2450m 室堂
7.47 2700m 一の越
9.09 3003m 雄山山頂
9.54 3003m 雄山山頂発
10.39 2450m 室堂
11.26 1553m 弘法
11.43 976m 美女平
11.54 660m 桂台料金所

3.乗鞍岳 2019.11.23

この時期平湯側から乗鞍(剣ヶ峰)のピークを踏むのはかなりハードである。ラッセルになれば単独ではムズい、問題はどこまでチャリが使えるかである。久しぶりに前夜発車中泊で挑戦してみる。

数時間の仮眠後2時半に起床してテルモスの紅茶を沸かしていざスタート、スキーを担いでガシガシ漕いで行く。スカイラインのチャリ漕ぎは楽ではない、満天の星に励まされながら平湯峠を目指す。すでに暑い、路面は所々凍結していてMTBじゃないと危険である。それでも何度かスリップして転びそうになった。1800m辺りから雪も出てきた。摩擦係数は上がる一方。

日当たりの良いカーブは雪が無いが日当たりが悪い場所は雪がある。どこまでチャリを使うか悩ましい。雪が出てくるともう登りは漕げなくなり押し歩きとなる。早くスキーに変えたいところだがしぶとく押し歩きした。

結局2150mまでチャリを使った。帰りはここから下は全部チャリが使える、この先スキーを履いたが正面に猫が見えてきたところで夜が明けて白山に朝日が当たりだしてきた。猫は雪なし、四ッ岳は慰め程度の雪、こんな状況でもスカイラインは5-10cm硬い雪があるので行きも帰りも快適となる。

スキーに履き替えてほぼ板を脱がずに畳平まで来た。貸し切りの畳平は贅沢である。朝日が周囲の山々を照らしマンダムな光景である。今日も来て良かった。畳平から少し登って下れば肩の小屋、剣ヶ峰ロックオンである。

ほぼ山頂直下から肩の小屋まで問題なく滑れそうだ。肩の小屋から上はカチカチなので板を担いでアイゼンを軋ませる。振り返れば穂高連峰、山頂小屋を過ぎて鳥居が見えた。ゴーール!360度遮るもののない大展望、おまけに微風である。今日はここで正解だった。

山頂付近は石も多いので直下まで降りて板を履いた。斜面はカチカチなので油断できない、転けたら下まで滑落する状況である。単独なのでかなり慎重に滑る。途中で天国軍団とクロス、お気をつけて!肩の小屋まであっという間だった。肩の小屋からツボで登り返してあとはスキーでチャリデポまでボブスレー、雪が一部途切れている場所もそ〜っと板で通過、帰りは早かった。

チャリデポまで着くと帰りも雪にタイヤを取られないようにぶっ飛ばした。12時半無事帰還、久しぶりの乗鞍スキーも楽しい。

2.50  1410m  国道脇ゲート発
3.24  1680m  平湯峠ゲート
4.30  2025m  夫婦松
8.25  2700m  畳平
9.26  2777m  肩の小屋
10.24  3026m  乗鞍山頂剣が峰
10.30  3026m  乗鞍山頂剣が峰発
10.50  2777m  肩の小屋
11.16  2700m  畳平
12.30  1410m  国道脇ゲート 着

乗鞍(剣ヶ峰)詳細報告へ

2.白山二度目 2019.11.20

冬型が強まり山は荒れるが午後から持ち直す予報、ならば山頂着を正午に設定して滑りに行こう。白山は安近楽、安全で近くて楽しい山である。金沢に生まれて良かった。深夜4時半に自宅を出て白峰に向かう。市ノ瀬ゲートが開いてるのは土木事務所に確認済み、市ノ瀬から別当出合の林道は雪が積もっていた。S字カーブでは5cmメチャ嬉しくなった。

今日は天気も悪い、おまけに降雪直後だしラッセルも辛いだろう。多分貸し切り確実。別当出合で5cm、雪の一本橋は心臓に悪かった。一晩でガツーンと降ったようで山は生き返った。ちびラッセルで石畳を登る。ブーツ半分ラッセルだがスキー靴なのでそれなりに疲れる。中飯場を過ぎると雪も増えたのでスキー歩行とした。ツボ足より遥かに楽である。

除きで25cm、甚之助で30cmだった。雪も軽くてスキー歩行はサクサク行ける。ただ天気は悪くて視界は100mほどだった。甚之助までは余裕で滑れそうだった。これは期待できる。黒ボコ下トラバース道あたりで青空も少し出てきた。今日も神はお見捨てにならないだろう。

黒ボコの登りもスキーならサクサクだがツボなら膝下ラッセルだろう。今日はツボでの日帰り登頂は無理だ。弥陀ヶ原手前で完全地獄態勢とした。久しぶりの地獄ゴーグルは安心感が強い、風は強いが問題なし、白山は見えないが間違いなく晴れる。弥陀ヶ原を横断して旧道に入り逆くの字を目指す。ガスが時折晴れて山頂も見える。素晴らしいこれぞ白山である。先日氷化していた斜面も降雪後で歩きやすい、山頂周辺は神の景色である。

今日も山頂まで直にスキーで登りあげた。山頂は快晴、大雲海である。記念写真を撮ったら奥社でお参り、今日も登頂有難うございます。無事帰宅させて下さい。お参りしたらシールを剥いで山頂から滑走である。今日は先日より雪は増えているから石は全く踏まなかった。

あっという間に弥陀ヶ原、黒ボコから観光新道斜面を経て黒ボコ下トラバース、さらに快適に南竜分岐まで、まだ行ける。甚之助まで滑り込んでその先のベンチで終了とした。除きまでは行けそうだが板を傷つける必要もないだろう。今日も大満足である。

後は板を担いで別当出合までガンガン降りた。貸し切りの白山、別当出合でパトロールカーが15時に市ノ瀬ゲートが閉まりますのでと教えてくれた。今日がギリギリラストだったか。

白山は本当に安近楽、何度来ても飽きない。

本日の詳細記録へ

6.18 1240m 別当出合
7.09 1500m 中飯場
8.52 1980m 甚ノ助小屋
10.09 2325m 黒ボコ
11.54 2702m 白山山頂
12.10 2702m 白山山頂発
12.43 1980m 甚ノ助小屋
13.55 1240m 別当出合

1.白山初滑り 2019.11.17

昨日は湯涌温泉に泊まって早起きして朝風呂に入ろうとしたら大魔人から白山初滑りのラインが入った。山頂から南竜分岐まで滑走可能だったようだ。ムムム、これは行くしかない。時間を計算した。朝飯は7時半、宿は8時過ぎには出れそうだ。自宅へ戻ってスキーの準備をして11時に別当出合を出れたとして6時間で往復できれば暗くなる前に下山できそうである。

果たしてうまくいくだろうか?そんなの関係ない、行くしかない。湯涌温泉から飛ばして自宅着、スキーとシールを出してスキーザックに荷物を詰め込んだ。最初から準備しておけば良かったが行くつもりはなかったから仕方がない。

自宅から飛ばして白峰へ、別当出合まで車が入れて10台ほど止まっていた。10時半過ぎスタートできた。最後尾確定、半年振りのスキー靴は重くて歩きにくし、一本橋を渡りガシガシ行くがスキーは重し、足も重しでペースは上がらない。

日がサンサンとしてメチャ暑いので半袖で問題なかった。雪は覗き手前から繋がった。甚之助手前で15cm、甚之助をカットするトレースありこんな物好きは大魔人しかいない、付いていく。少し藪っぽい、帰りは使ってなかった。南竜分岐まで来ると大魔人のシュプールがあった。ライン通りだ。ここから少し雪は増え20cm、夜明け前ならシール歩行可能だがこの時間ベチャ雪でダンゴ必発なのでツボ足で進む。

黒ボコ下で先行者が見えた。まずはこの人にロックオン、少しペースは上がった。弥陀ヶ原で抜いてここからスキー歩行した。弥陀ヶ原を抜け進路を左に取り室堂をパスして逆くの字から山頂を目指した。雪はまずまずだった。山頂手前でカチカチになりクトーを付けた。このまま山頂まで直にスキーで登り上げて登頂、奥社に移動してお参りをした。

これで明るいうちに下山の目処が立った。山頂からスキーで滑ろう。岩を抜けてダイレクトに滑走した。久しぶりの感触は嬉しい。弥陀ヶ原まで石を踏むことはなかった。ここでもう一人先行者を抜いた。黒ボコから観光新道斜面に入り黒ボコ下トラバースに合流した。しばし滑って石を踏む前に終了。標高差で500mチョイ滑降、初滑りとしては満足だった。

後はスキー靴でガンガン下った。17時前には別当出合に戻ることが出来て助かった。11月中旬の初滑りは例年並みだろう。雪さえあれば毎週白山でも良いがこれから先しばらく雪は降りそうもない、

白山初滑り詳細記録へ

10.33 1240m 別当出合
11.13 1500m 中飯場
12.30 1980m 甚ノ助小屋
13.35 2325m 黒ボコ
14.00 2450m 室堂
14.59 2702m 白山山頂
15.15 2702m 白山山頂発
16.15 1980m 甚ノ助小屋
16.53 1240m 別当出合

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