水晶岳 ワンディ滑降 

水晶岳は北アルプスでも最も奥深い100名山である。新穂高から水晶のワンディ滑降を狙った。

19時間に及ぶ試練であったが無事山頂から滑降し新穂に帰って来た。

双六岳

朝7時前に双六岳に着いた。大ノマからここまでは風が強くて難儀した。

双六から

双六から正面に鷲羽岳、ワリモ、最奥の水晶と続く。水晶行くなら鷲羽岳は巻いた方が良い。

三俣蓮華手前のピークにて

双六から稜線伝いに三俣蓮華手前のピークに登り返した方が楽。

トラバース

三俣蓮華手前のピーク手前の雪庇切れ間からトラバース作戦で三俣山荘を目指す。

快適ラン

鷲羽を正面に見て三俣山荘まで快適ラン、そのまま左手の沢を滑り岩苔乗越を目指す。ワリモの先に出る。

鷲羽西面

黒部源流から見る鷲羽西面は大迫力である。

黒部源流

三俣蓮華を背景に黒部源流を岩苔乗越を目指す。

岩苔乗越

ここまで来て初めて水晶の全貌が見えモチベーションが沸騰、行くしか無い。

水晶小屋を過ぎて

水晶小屋を過ぎれば残りわずかだが山頂までアップダウンと氷が行く手を阻み、意外に時間がかかる。

山頂目指し

スキーが使えるのはこの辺りまでラストはアイゼンに変えた。

山頂間近

山頂までの岩と氷はかなり手強かった。

水晶山頂にて

ここまで新穂から11時間半、ようやく折り返し地点です。

山頂からゴー

山スキーヤーなら山頂から飛び込まないと

水晶岳山頂からドロップ

山頂から快適に下まで滑り落ちる。楽しんだ分稜線までの登り返しが難儀だった。

さあ新穂へ

稜線に這い上がり新穂まで長い旅の始まりである。この直後名人は石を踏んで大転倒、顔中血だらけになった。

前回同様今回もトラブルに見舞われた。

水晶バイバイ

左手の岩苔乗越を快適に滑り降りて三俣山荘に登り上げた。

三俣蓮華岳までの登り返しと大ノマ乗越までの登り返しが待っている。頑張って帰るしか無い。

山行記録2009年4月29日(水)


名人と水晶岳へリベンジしてきました。19時間に及ぶ過去最長山行でしたが無事山頂
から滑って戻ってきました。

【山域】水晶岳2986m
【場所】長野県
【日時】20009年4月29日(水)
【コース】新穂高−大ノマ乗越−双六岳−岩苔乗越−水晶岳往復
【メンバー】僕、名人
【装備】フォルクルマウンテン 156cm,TLT,ガルモント(僕)
    バース7 140cm,ディアミール,ガルモント(名人)

0.00  1030m  新穂高発 
1.08  1350m ワサビ平手前MTBデポ
1.34  1510m  林道終点橋(小池新道入り口) 
4.23  2460m  大ノマ乗越
6.59  2860m  双六岳
7.57  2520m  三俣山荘
9.04  2780m 岩苔乗越
10.27  2900m 水晶小屋
11.31 2986m  水晶岳
12.00 2986m  水晶岳発
12.59  2780m 岩苔乗越
13.40  2520m  三俣山荘
15.00  2841m 三俣蓮華岳
15.39  2150m 双六谷大ノマ乗越出合
17.19  2460m  大ノマ乗越着
18.02  1510m  林道着
18.54 1030m  新穂高着

先週の鷲羽岳山行で水晶の攻略法が見えて来た。今回は絶対大丈夫だと思う。名人今
度こそ水晶に立つよ、絶対今回は諦めない。

仕事が終わって金沢を出るがそんなに早く着けるはずも無く今回も寝不足山行になる
だろう。

20009年4月29日(水)1時間程熟睡できたろうか。モチベーションはめちゃ高いので眠く
はない。さあ行くよ。今日はMTBでスタート。

0.00 1030m  新穂高発 先日の降雪は標高1500m辺りから残っているだろうと予想。
計算通りMTBはワサビ平手前まで使えた。これで帰りは楽勝。

1.08 1350m ワサビ平手前MTBデポ ここからシールで歩き出す。先日の雪で林道は
歩きやすい。

1.34 1510m  林道終点橋(小池新道入り口)今回は先週よりハイペースです。暗闇の
中黙々と大ノマを目指す。月明かりも無く真っ暗。標高2200mから斜度が増しツボ足に
先日の降雪で膝下ラッセルになる。いきなりですか。体力温存のためコマメに先頭を
交代する。
 
4.23 2460m  大ノマ乗越 ようやく薄明るくなりました。いつもならカチカチの下
りですが今日はパウダーでした。季節外れの降雪大歓迎です。双六谷へ降りると強風
です。双六まで向かい風に難儀です。

6.59 2860m  双六岳 三俣蓮華、鷲羽岳、そして一番奥に水晶がちよこっと見えま
す。さあ待ってなさい。双六から三俣蓮華手前ピークに登り返しここから三俣山荘に
ダウン。

7.57 2520m  三俣山荘 水晶を目指すなら鷲羽岳からのアップダウンは無駄な労力、
ここからさらに下って岩苔乗越経由で水晶を目指すのが早いだろう。

9.04 2780m 岩苔乗越 時間はたんまり12時までに水晶を出れば明るい内に帰れる
はずだ。ここから水晶までクラスト斜面が連続するのでスキーとアイゼンを適宜使い
分けるので時間はかかる。

10.27 2900m 水晶小屋 山頂まで標高差100mを切るがここからが真の核心部分であっ
た。雪質はめまぐるしく変わり、岩登りや厳しいツボ足歩行などもう勘弁です。よう
やくそこに山頂が見えた。

11.31 2986m  水晶岳 着きました。感無量です。長い道のりでした。新穂を出
て11時間半です。大感激です。成せばなる、諦めない。

12.00 2986m  水晶岳発 山頂からダイレクトにチビカールに飛び込んだ。おいしい
斜面いただきです。おいしい所を頂いてまた稜線に登り返す。楽しんだ分だけ苦労で
す。

12.59 2780m 岩苔乗越 稜線を快適にここまであっという間。名人を待つが中々現
れない。しびれを切らした頃顔面血に染まる名人到着。岩を踏んで転倒し岩に顔面か
ら突っ込んだらしい。猿も木から落ちる。いや名人もスキーで転ける。気をつけて下
さい。岩苔乗越から黒部源流を滑りさてここからが試練の登り返し。

13.40 2520m  三俣山荘 さらに登り返し。

15.00 2841m 三俣蓮華岳 ここまで来ればもうゴールが見える。一気に双六小屋経
由で大ノマ出合へ

15.39 2150m 双六谷大ノマ乗越出合 さあ試練の登り返しです。もう限界が近いで
す。

17.19 2460m  大ノマ乗越着 ここからはカチカチの最中大斜面試練の下りです。

18.02 1510m  林道着

18.54 1030m  新穂高着 もう疲れました。

ようやく今シーズンの目玉山行が終わりました。しばらく山スキーは遠慮したいと言
う感じです。

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