高妻山(2352m)高妻沢 長野県

この辺りのスキーコースとして乙妻北東斜面は有名だが今回初めて高妻山山頂を踏んで高妻沢を滑降した。

中々スリリングなコースで乙妻コースより2ランク程難易度は上がる。

コースガイド、このコースガイドなら無駄無く楽しめるはずだ。

佐渡山鞍部目指し

上信越道信濃町インター下車,戸隠へ向かうこと30分,戸隠手前の大橋が登山口である。

常に車数台分除雪されている。標高1140mである。まずは朝日を浴びて鞍部を目指す。

氷沢川徒渉

鞍部からすぐに下に滑らず佐渡山西面をトラバース気味に下ると無駄無く

北東斜面出合に到着する。

乙妻北東斜面

出合から標高差1000m弱の大斜面が稜線まで続く。


稜線にて

稜線から右手が乙妻山、高妻山は左手。乙妻は山頂までスキーで行けるが高妻は無理。

乙妻山

稜線から振り返ると乙妻山の女性的な山容が美しい。

高妻山

高妻山は一番奥のピーク、稜線からアップダウンが続く。

高妻全容

最後の登りは左右とも切れ落ちた急斜面でスキーは使えずつぼ足アイゼンとなる。

ラッセル

スキーを担いで膝まで潜るラッセルに耐えて山頂を目指す。

高妻山頂付近から振り返る

後続の操、篠崎Drが見える。


無事高妻山に

ようやく山頂に着いてさあ行くよ。スキーを履いているのが僕

高妻山からゴー

山頂から直に高妻沢に落ちることも可能だがこの日は雪庇が発達しており無理だった。

少し稜線を下ってから東面にエントリーした。

高妻東面の大斜面

こちらも乙妻に負けないくらい急な大斜面が続く。

急な斜面

斜度は乙妻より遥かに急だが問題ない。

ポンッーン

操Drの板も良く浮いていた。

高妻沢下部

高妻沢は下に下る程だんだん狭まって行く。

V字谷

高妻沢は典型的なV字谷であり左右からの雪崩には十分注意されたし。

最初の滝

最初の滝は水が出ており左岸から巻いた。

もう少しで氷沢川

氷沢川が近づくと沢は割れ所々水も出るが左右どちらから問題なくトラバースできる。


高妻沢全容

中々スリリングな沢で雪の状態が良い時でなければ危険。                               

山行記録2009年1月25日(日)

24日夜戸隠で開かれた三浦氏主催の山スキー報告会に参加し、本日高妻山山頂から高
妻沢を滑ってきました。雪稜あり滝あり急斜面ありで中々スリリングなコースでした。

【山域】高妻山 2352m
【場所】長野県
【日時】20009年1月25日(日)
【コース】 大橋−乙妻北東斜面−高妻山−高妻沢−大橋
【メンバー】僕、名人、操Dr、篠崎Dr
【装備】ヘルベント 169cm,TLT,ガルモント(僕)
    ヘルベント 169cm,TLT,ガルモント(名人)
    ポンッーン 179cm,TLT,ガルモント(操Dr) 
    シュガーダディ (篠崎Dr)

6.30 1140m 大橋発
7.52 1575m 佐渡山下鞍部
9.01 1360m 乙妻北東斜面出合
12.35 2352m  高妻山山頂
12.48 2352m  高妻山山頂発
13.40 1450m 氷沢川高妻沢出合
14.29 1575m 佐渡山下鞍部
14.55 1140m 大橋

20009年1月24日(土)仕事が終わった夜7時急いで雪降る北陸道を戸隠へと車を飛ばした。
夜10時頃ようやく到着、もう会は盛り上がり三浦さんを始め多くの山スキー大好き人
間が語らい合っていた。

鱒寿司を手土産に遅れて参加、久しぶりに三浦氏と語らい合った。明日は一緒に乙妻
山に行きましょうと0時前就寝した。

20009年1月25日(日)朝6時半に大橋で待ち合わせていたが三浦氏は現れない、寝坊かな。
今日は名人とDr操、Dr篠崎混成パーティで乙妻山を目指す予定だ。

6.30 1140m 大橋発 寒い朝だ。ハイペースで歩いて体を温める。トレースはバッ
チリだが何か物足りない。メジャーな山域だから。

7.52 1575m 佐渡山下鞍部 あっという間に鞍部に来た。テント一張り。ここから
少し登って乙妻北東斜面出合までトラバース作戦だ。問題なく出合まで滑り込んで氷
沢川ブリッジを渡った。

9.01 1360m 乙妻北東斜面出合 ここから稜線まで約1000mの標高差だ。しばらく
トレースがあったが次第にトレースは消え靴下ラッセルが続いた。名人が先頭で進む
がクトーが無いためクラスト斜面は避けあえて雪の多い場所を進んで行く。

後続の操Dr、篠崎Drも頑張っている。

今日は予想に反して天候は安定し風も無く絶好の山スキー日和だ。稜線に出てやはり
物足りないので名人の相談して高妻山を目指すことにした。

後続の操、篠崎Drも僕たちの後を追ってくれて安心した。前夜高妻山は厳しいと言う
話を聞いていたがやはり途中でスキーは使えなくなりアイゼンで厳しい雪稜をラッセ
ルせざるを得なかった。

所々急斜面のラッセルはアリ地獄のように遅々として歩みが進まなかった。それでも
名人と交代しながら根性で山頂を目指す。

12.35 2352m  高妻山山頂 着きました。今日はややハードでした。しかし達成感は
大きい。操Dr、篠崎Drも少し遅れて無事登頂、4人で登頂を喜びあった。

しかし問題はこれからだ。僕も名人もほか誰も高妻沢なんて滑ったことが無いのだ。

12.48 2352m  高妻山山頂発 地図を見る限り何とか滑れそうだ。滝があれば巻こう、
水が出れば尾根に登り返そう。何とかなるさ、さあレッツゴー、クラストした稜線を
慎重に下っていよいよ高妻沢に入る。

快適な急斜面が続く、やはりここへ来て正解だった。歓喜の雄叫びを上げながら4人そ
れぞれ落ちて行く。高妻沢は下るにつれ狭く厳しい沢となる。

滝も出て来た。何とか巻いてクリアする。下部では水も出始めたがここも際どくこな
して行く、ようやく氷沢川高妻沢出合が見えた。

13.40 1450m 氷沢川高妻沢出合 もう大丈夫、安全地帯だ。ここでシールを付けて
いると乙妻山北東斜面を滑って来た三浦パーティに出会う。やはり最後くらいは協調
行動しないと。。。三浦氏は僕たちのスーパーファットに興味津々だった。

後は仲良く鞍部を目指す。

14.29 1575m 佐渡山下鞍部 ここからは一気に下るのみ、ブナの会のメンバーも滑
りはさすがです。

14.55 1140m 大橋 今日も大満足、お誘い頂いた三浦さん一家に感謝感謝、操、篠
崎Drも恐い思いをさせてごめんなさい。

皆さん元気に無事下山できて良かったです。山スキーは安全第一ですから。

大橋で分かれ、雪降る北陸高速を飛ばして家路を急いだ。


HOMEへ戻る