天狗原山周回 2197m 浅海川滑降 長野県

厳冬期の浅海川を滑るには天狗原山から金山との鞍部に滑り込みこの源頭部から滑り込むのが最も楽である。

浅海川は下部で水が出て進退窮まるのでS字を過ぎた1650m付近から金山南南西尾根に登り返せば楽である。

この時期しか見ることのできない様々なモンスターに感動することだろう。

ルート地図

小谷温泉の山田温泉が起点になる。終点にある栃の樹亭は冬期営業が休止、山田温泉から林道を1時間

歩かなくてはならない。車は路肩の邪魔にならない場所に駐車しよう。

天狗原南西尾根1600m

標高1600mのプラトーには雪庇が発達する。積雪は3mを超えていた。

標高1800m付近

この辺りにモンスター群がつながる。様々なモンスターに癒されよう。

何と申しましょうか。女性がいなくてよかった。

こんな立派なモンスター初めて見た。名人も脱帽。

雨飾山

天狗原山からの雨飾山も見事である。

天狗原山間近

山頂周囲はだだっ広い雪原のようになっている。

天狗原山頂にて

山頂からは焼山や火打の眺めが圧巻。ヘルベント万歳

天狗から金山鞍部へ滑り込む

天狗と金山との鞍部が浅海川の源頭となる。

浅海川源頭付近

いよいよ源頭から浅海川に滑り込む

浅海川上部

快適なU字パイプをパウダーランで楽しもう。

どこまでも快適なり

浅海川はこの時期滝もなく快適な滑りを保証してくれる。

北アルプスを見ながら

眼下に北アルプスを眺めながらの贅沢な滑り

浅海川1850m付近

この辺りは広々としている。

S字を過ぎて

左手にロウソク岩峰が見えたらS字である。ここを過ぎた1650mが登り返し地点。

金山南南西尾根に登り返し

ここなら登り返しはわずか100mで済む。

金山南南西尾根はブナ林が素晴らしい

最後ブナ林を快適に滑る。トレースが無いと間違いやすいので慎重にルートをとって行く。

ゴール間近

この橋を渡って栃の樹亭まで登り返せば後は山田温泉まですぐだ。

山行記録2009年1月21日(水)

この時期の浅海川は素晴らしいパウダーが楽しめる。今日は会心の山行だった。

【山域】天狗原山 2197m
【場所】新潟県
【日時】20009年1月21日(水)
【コース】 小谷温泉−天狗原南西尾根−天狗原山−浅海川−金山南西尾根−小谷
【メンバー】僕と名人
【装備】ヘルベント 169cm,TLT,ガルモント(僕)
    バーティクト 170cm,ディアミール,ガルモント(名人)

5.00 850m 小谷山田温泉発
5.28  980m 栃の樹亭
6.12  1055m 林道・小谷-妙高線1055m
6.59  1300m 天狗原南西尾根稜線上
8.45  1645m 雪庇部分
9.30 1800m 巨大モンスター地帯
11.17 2197m 天狗原山着
11.32 2197m 天狗原山発 浅海川へ
11.56 1650m 浅海川1650m登り返し
12.15 1750m 金山南西尾根
13.11  960m 栃の樹亭下橋
13.48  850m 小谷山田温泉

20009年1月21日(水)前夜小谷温泉で待ち合わせ、除雪は山田温泉まで、路肩に車を止
め早めに就寝、名人は高速で仮眠して朝4時に着いた。

5.00 850m 小谷山田温泉発 栃の樹亭まで車が入らない昨今、今日はロングコー
スなので気合いでペースを上げることにする。雪は多い、厳冬期の小谷温泉は山スキー
天国である。

5.28  980m 栃の樹亭 ここからトレースの無い林道を妙高方面に下る。ラッセル
は楽ではないがスーパーファットならまだましだろう。この時期もうこの板しか選択
肢は無い。

6.12  1055m 林道・小谷-妙高線1055m ようやく取り付き付近に来た。ここの林道
での積雪調査は160cmであった。ここから稜線までラッセルは厳しくなる。

6.59  1300m 天狗原南西尾根稜線上 大汗をかいて到着。ここからの稜線は通常風
が強いのでクラストしラッセルは楽になるがうねりはかなりある。しばらくでブナ林
に入ると再びラッセルが始まるが今日は二人とも気合い十分である。ガンガン行くよ。

8.45  1645m 雪庇部分 ようやくプラトーに着いた。巨大な雪庇が続く場所だ。積
雪調査では3mと雪は多かった。ここからの進路はきわめて慎重にアップダウンにはま
らないように進む。

9.30 1800m 巨大モンスター地帯 来ましたね。今年もモンスターたちと対面です。
素晴らしき自然です。この時期限定の景色です。名人が変わったモンスターを見つけ
た。僕の一物そっくりのたくましいモンスターだとご満悦であった。HPで見て上げて
下さい。とても立派です。

ここからも細心の注意で一切アップダウンはしない。無駄なラッセルはご免だ。さあ
天狗原山頂が見えた。

11.17 2197m 天狗原山着 今日は風も無く視界良好、焼山、火打も見事だ。絶好の
スキー日和だ。

11.32 2197m 天狗原山発 浅海川へ さあお目当ての浅海川へ行くよ。金山との鞍部
が源頭である。鞍部まで滑っていざ浅海川へ、パウダーです。素晴らしいです。景色
も二重丸。このために頑張ったのです。スーパーファットは良く浮いてくれます。

斜度の緩い浅海川も快適に滑って行きます。滝も無くどこまでも快適に落ちて行く。
あっという間に登り返し地点だ。

11.56 1650m 浅海川1650m登り返し このポイントで尾根に登り返すのがベストだ。
ここなら100mの登り返しで尾根に上がれる。

最後のラッセルも気合いを入れて頑張る。名人まだまだ余裕でラッセルガンバです。

12.15 1750m 金山南西尾根 さあ尾根に上がった。ここからはまたパウダーを楽し
んで栃の樹亭下の橋を目指す。

快適なブナ林に笑みが浮かぶ。

13.11  960m 栃の樹亭下橋 ようやくゴール間近です。最後少しシールで登り返し
後は林道を一気に滑り込んだ。

13.48  850m 小谷山田温泉

今日は本当に楽しかった。厳冬期の浅海川は僕たちの山スキー魂を久しぶりに燃え上
がらせてくれた。これだから止められない。僕たちは幸せ者である。

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