羅臼湖沢登り 知西別川 2012.8.13

 海に近い標高50mから知西別川を遡って行く、クワウンナイを彷彿させる様なナメ滝の連続、この地特有の柱状節理の岸壁

を楽しみながら最後神秘の湖羅臼湖に出る。これほど変化に富んだ素晴らしい沢登りも珍しい。

予め自転車を見返り峠にデポ、海岸線から少し入った標高50mの林道終点が起点、知西別川を遡り羅臼湖に抜け湖を半周歩いて

遊歩道に合流、ここから知床横断道に出る。見返り峠から起点まで自転車で20km走って戻る。

知西別川

最初は広い河原歩きから始まる

深い淵が始まる

広い河原は徐々に狭まり淵となる。

へつりの連続

かなり深い淵に落ちない様に慎重にへつる。

滝の出現

へつりが終わると滝が現れた。

滝と釜の連続

変化に富んだ小滝や小釜が連続して飽きさせない。

際どいへつり

ここは際どかった。ヤバイ箇所はあんちゃんの助けも借りて突破して行く。

ジャンプ

増水したら進めない様な徒渉が続く、雨が降らない様に祈るのみ

ナメ滝の始まり

標高300m辺りからいよいよナメが始まる。

ナメが延々と

素晴らしいナメが続いて行く。カウンナイを彷彿させる。

ミニナイアガラ

ここは楽しく直登して行く。

ナメ、ナメ

全く飽きる事のない遡行が続く,雨も降り始めて先を急ごう。

柱状節理の岸壁

この川の最大の見所が柱状節理の岸壁、こんな景色が日本にあったんだ。

最後の大滝

最後の難所大滝右岸には残雪がべったり、これを超えねば羅臼湖には行けない。右岸を際どく高巻いて抜けた。

羅臼湖だ!!

大滝を抜け小川をしばらく歩くとようやく視界が開けた。

神秘の湖

湖を半時計回りに湖岸を歩いて行く。

腰まで浸かり横断

たまには近道も

遊歩道に

ようやく観光客が見え遊歩道に合流

知床横断道をひた走る

激しい雨の中車へと急ぐ

羅臼まるみ食堂で

デラックス丼、いくらの多さに完食出来なかった。

山行記録2012年8月12日(日)

【山域】知床半島 羅臼湖 知西別川
【場所】北海道
【日時】20012年8月12日(日)
【コース】知西別川−羅臼湖−知床横断道−知西別川河口付近
【メンバー】僕、あんちゃん
【装備】徒歩+自転車
【天気】曇りのち雨

4.00 50m 林道終点発
10.11 730m 羅臼湖
10.53 730m 遊歩道
11.32 700m 国道 見返り峠
12.24 50m 林道終点

前日黒岳の白水谷を詰め雄大な大雪連山の景色を楽しんだ後知床半島へと車を走らせ
た。一昨年は沢を詰めて羅臼岳のピークを踏んだが今回は神秘の湖羅臼湖を目指す。

層雲峡から長い道のりを知床へ目指す。夕方ようやく到着、知床横断道から見上げる
羅臼岳は立派だった。もう一度あのピークから滑ってみたい。そう思っている内に自
転車デポ地点の見返り峠に着いて茂みの中にチャリを隠しておいた。

少し走ると秘湯熊の湯があったので折角だから汗を流して行く。横断道を下ると海岸
線に出た。羅臼の街を走り抜け知西別川河口に着いた。林道をしばらく走ると終点の
広場に着いた。

いつもの様にコンビニ弁当とビールでささやかな宴会をして眠りについた。午後から
雨が降る予想で午前中には羅臼湖に抜けたかった。

20012年8月12日(日)朝3時起床。朝ご飯を食べたらいざ出発。

4.00 50m 林道終点発 最初から沢靴でスタート、少し薮を漕いで河原に降り立つ。
広い河原を快適に歩いて行くと徐々に幅は狭まり深い淵になった。

右岸左岸と際どいへつりを繰り返しながら先を進む、手足の長いあんちゃんは軽々と
進んで行くがこっちは慎重に淵に落ちない様に行く。

次々に現れる滝は深い釜を持つものもあり高巻いたり直登したり楽しみながら超えて
行く。

標高300m付近からはこの川の名所柱状節理の崖とナメが続いている。こんな景色見た
事無い、もし容易に人が入れれば一大観光名所になるのは間違いないだろう。そんな
事を思いながらナメを快適に遡行して行く。

延々とナメが続くがナイアガラの様な滝も現れた。素晴らしい来て良かった。しかし
甘くはなかった。この頃から雨が降り出して来た。ヤバイな早く羅臼湖に抜けなけれ
ば、、あんちゃんと先を急ぐが羅臼湖の手前で大滝が現れた。

ガスの中から現れた大滝右岸にはたっぷり残雪が残っている。果たして左右どちらか
ら高巻けば良いか。微妙だ。あんちゃんは右からどうかと言うが僕は残雪脇を左から
高巻こうと言った。

大滝は二段になっており合わせれば30m以上はありそうだ。滑りやすい草付きをあんちゃ
んを先頭に登って行く。ヤバイ場所もあんちゃんは軽々超えて行く。僕は所々でシュ
リンゲを出してもらい落ちない様に確保してもらう。

最後薮を漕いでようやく大滝を抜けた。大滝を抜けるとようやく水の勢いも弱くなっ
て来た。しかし雨が強くなって来たが何とか羅臼湖へ無事抜けられそうである。

最後小川の様な緩い流れを遡って行くと急にガスの中視界が開けた。待望の羅臼湖に
出た。

10.11 730m 羅臼湖 ウォー!!これが神秘の湖羅臼湖か。ガスの中湖面は降りしきる
雨で波打っていた。

遊歩道に出るには半時計回りに半周しなければならない,人の入らない原始の湖の湖岸
の景色を楽しみながら歩いて行く。砂地もありこんな場所でテントを張って湖を泳い
だら最高だろうなと思ったりした。

湖岸を歩くのも疲れたし水深も腰ほどなので近道とばかり湖を横断したりして楽しん
だ。湿原が見えると人の姿を初めて目にした。遊歩道だ。

10.53 730m 遊歩道 湿原から遊歩道に這い上がり後は知床横断道を目指すのみ、雨
は益々激しくなりあと1−2時間遅かったら川の中でビバークだったと胸を撫で下ろした。

11.32 700m 国道 見返り峠 さあようやく国道に出た。笹薮に隠したチャリを取り
出しあとは駐車地点まで20km走るのみ。激しい雨の中ずぶ濡れになりながら走って行
く。

12.24 50m 林道終点 さあようやく車が見えた。一時のアドベンチャーだった。本
当に楽しかった。ずぶ濡れの服を着替えて羅臼のまるみ食堂で丼を食べて今日も二重
丸。北海道最高!!


HOMEへ戻る