東京ロングライド
金沢から大都市ロングライド、名古屋、京都の次はいよいよ東京である。
色々なコースが考えられるがいずれも手強い,悩んだ末安房峠コースに決めた。
山行記録2012年10月7日(日)-8日(月)
10.7(日)
0:00 金沢発
4:10 103km 396m 神岡
5:45 130km 795m 栃尾
6:30 140km 1295m 平湯
7:15 147km 1800m 安房峠
10:30 201km 703m 塩尻
11:10 220km 765m 諏訪湖
14:30 290km 266m 甲府
14:55 300km 265m 石和温泉
10.8(月)
1:00 300km 265m 石和温泉発
2:15 331km 371m 大月
4:16 375km 164m 高尾
6:25 428km 5m 東京駅
14時間55分+5時間25分 20時間20分
金沢ー東京コース、厳しいアップダウンが続く、最標高は1800mの安房峠
深夜の神岡
完全防水装備で100kmの道のり、やって来ました。
新平湯温泉
栃尾から本格的なヒルクライムが始まる。
安房峠
標高1800m、ついに最高所に着た。
安房峠からの下り
高い山は白くなっていた。寒気が降りて山は初雪になったようだ。寒いはずだ。
塩尻グリーンロード
松本から塩尻まで快適な道のり
諏訪湖
ここで200km、ようやく中間点
国道20号
いよいよ東京の看板が見えた。
甲府市内へ
いよいよ甲府から渋滞が始まる
石和温泉
温泉に入り早々に就寝
笹子トンネル
3kmの長くて狭いトンネル
新宿
都庁です。
皇居
記念写真
皇居外苑
多くのランナーが’
さあラスト
もうすぐゴールが’
ゴール
東京駅に着きました
輪行
お疲れさまでした
新幹線で
帰ります。
乾杯
完全燃焼でした。
【山域】東京ロングライド
【日時】20012年10月7日(日)8日(月)
【コース】金沢−八尾−神岡−安房峠−松本−塩尻−甲府−石和温泉−相模湖
−高尾−八王子−新宿−東京駅
【メンバー】単独
【装備】ドクマ60.1
海から登山は富士山で〆たが、金沢からの大都市ロングライドは名古屋、京都をこなし最後の〆はやはり東京しか無いだろう。今の自分にどれだけの気力と体力があるか是非試してみたい。行くしか無い。
土曜は予想通り激務が続き深夜の出発が心配だった。昼飯を食べる時間も惜しんで仕事しまくり、何とか夜7時前には仕事を終えた。しかし夜10時を過ぎて雷鳴轟き土砂降りになる。一気にブルー、かみさんは心配するが、大丈夫ダメ元で行って来るよ。無理はしない。
10.7(日)
0:00 金沢発 雨は小振りになった。小雨にうたれながら寒さを飛ばす如く全力でペダルを回す。富山との県境峠を過ぎて砺波に入るが道に迷いウロウロ、先が思いやられる。ナビで道を確かめながら八尾まで山岳ロードを走る。
神通川沿いを笹津までひた走り、国道41号を南下する。トンネルも多いが夜中故通行量は少なく安心である。金沢を出て4時間ようやく神岡だ。
4:10 103km 396m 神岡 コンビニで休憩するが寒い、ガタガタ震えてしまう。アミノ酸入りゼリーを取りすぐにペダルを漕がなければ休憩もそこそこにしてまたガンガン行く。ここからヒルクライムは続くのですぐに体は暖まった。まだ夜明け前だが山に向かう多くの車が抜いて行く。
5:45 130km 795m 栃尾 やっと薄明るくなって来た。さすがに疲労感が強くドアが閉まるバス停に入って横になった。風がないので暖かく心地良い。このまま眠りたいが安房峠を目指して行くしか無い。ここからさらに斜度はきつくなる。
6:30 140km 1295m 平湯 栃尾からはダンシングが続く。斜度は急だし荷物は重いし忍の一字である。安房峠の長野県側は通行止めになっていたが自転車で行けない道は無いと知っている。いざとなれば担げば良いだけだ。人が歩けなければ工事も出来ないはずである。
平湯から500mの登り、山スキーで通い慣れた道だ。ガンガンダンシングして標高を上げる。車が来ないので快適である。多分気温は2-3度だろうが登りは全く寒さを感じない。さあ峠が見えた。
7:15 147km 1800m 安房峠 やりました、最大の難関を越えられた。風も吹き抜けており寒くて休憩できなかった。すぐにウインドブレーカーを着て冬用手袋、シューズカバーに身を固めいよいよ松本までダウンヒル開始。
この辺りの林道も紅葉は始まっている。釜トンネルを過ぎるとトンネル群が続く。狭くて暗いトンネルもある。もう全速力で車に負けないスピードで行く。神様、仏様、お守り下さい。松本方面は空いていたが、こちらに来る方は時折渋滞している。だから自転車を避けて反対車線に割り込めないので抜かされる時はすぐ脇を走られる。
もうハラハラし通しでようやく新島々に着いてコンビニで休憩した。ここで同じチャリダーが休憩していた。ここから乗鞍に向かうと言うがリアもフロントもライトが無い,自殺行為だから止めなさいと忠告した。さあようやく松本に着きここから広域農道を塩尻へ向かう。車で何度か通った事がある抜け道だ。
標高は落ちてもう寒くはなくなった。しかし今度は向かい風である。単独ゆえ辛いところである。のんびり景色を楽しみながら塩尻に着く。
10:30 201km 703m 塩尻 ようやく半分近くの道のりを来た。まだ早い時間頑張れば今日中に東京駅へ行けるとも思った。塩尻から岡谷までは延々と登りが続く。もう勘弁して欲しい。そろそろ交通量も多くなり大型車に抜かれると良い気はしない。ようやく峠に差し掛かると諏訪湖が一望できた。やって来ました。ここから諏訪湖まではダウンヒル、もう切る風が心地良い。
11:10 220km 765m 諏訪湖 湖畔まで進んで写真撮影だ。自転車で来るとは正直思わなかった。しばらくマッタリして横になる。少し体力が回復したところでさあ行きますか。
諏訪湖から韮崎に進んだ辺りで昼食を取る。元気を出すためステーキを食べたが味は今一、スパゲティーにすれば良かった。しかしゆっくり休憩できたので甲府まで35kmくらいのスピードでガンガン飛ばせた。多少のアップダウンはあるが南アルプスを眺めながらの快適な旅である。
甲府が近づくと交通量は増えて来た。勘弁して欲しい,国道は渋滞しておりノロノロした車の脇をすり抜けるのが恐い、このまま東京へと向かうか悩んだ。コンビニに入り名人に電話をして情報を得た。渋滞がこの先続きそうでこのまま渋滞が続けばスピードは落ちるしなのより危険と言うことで300kmを目安に宿を取る事にした。
14:30 290km 266m 甲府 甲府の街中も混んでいた。これまで快適に足は進んで来たが、一気にペースダウン。コンビニで再度休憩して宿を探したがどこも満室、ヤバいな。5件目に掛けた石和温泉の宿がトイレ無しの部屋なら一部屋用意できるとの事。全然構いません、泊めて下さい。携帯を見ながら宿へ向かう。
14:55 300km 265m 石和温泉 思ったより宿は立派だった。自転車は中に入れてもらえた。すぐに温泉にザブン、疲れた筋肉を癒す。部屋は狭かったが十分だ。ライト類やナビの充電も出来る。夕食は今一だったがまあ眠れるだけで良い。
東京市内は日本一混む場所である。明るくなってからでは通行が大変だろうし危険でもある。朝7時前に東京駅に着く作戦とした。逆算すれば深夜1時に出れば行けるだろう。夜7時には爆睡した。
10.8(月)
目覚ましは1時に合わせていたがモチベーションは高く自然に深夜0時半に目覚めた。顔を洗って支度をしてさあ頑張るぞ。
1:00 300km 265m 石和温泉発 今日も暗闇スタートだ。笹子トンネルまで標高差500mの登りが延々続く。ちょうど寒い時間帯だから良い。作戦通り交通量は少なく,リアとヘルメットライト、さらに反射板の付いたウェアーのおかげで車からは目だつだろう。たまに抜かす車も大きく対向車線に出て抜いてくれるから安心。
ロングライドは夜間走行で距離を稼ぐに限る。さあいよいよ笹子トンネルだ,3kmの狭いトンネル。とても昼間は走れない,車もほとんど来ないので一気に走り抜けた。トンネルを過ぎると下り基調、一気にペースは上がる。
2:15 331km 371m 大月 大月を抜けさらに相模湖まで快適な走り,相模湖から最後の大垂水峠が待っている。ここを過ぎれば東京に入れると気合いが入る。ガンガンダンシングしてさあ峠,もう東京駅まで下るだけ,ヤッター。
大垂水峠からダウンヒルでペースは加速する。
4:16 375km 164m 高尾 まだ夜明け前なのでほとんど人はいないが明るくなると登山者の車で大混雑するだろう。高尾から八王子が近づくといよいよ東京らしい信号群が続く。
数百メートル毎に信号が延々と続く,国道20号に沿ってダッシュ、ストップのインターバルトレが続く,新宿まで20kmの看板が出た。気持ちがいよいよ高ぶる。
夜明け前の東京を爆走する。頭には東京駅しか無い。さあ憧れの東京都内である。都心に近づくほど交通量は多くなる。夜明け前でもこの有様、夜が明けたらどうなるのだろう。
新宿御苑で記念写真を撮り、いよいよ都庁が見えた。もう都心だ。残り10km、安全第一に慎重に行く。さあ皇居が見えた。多くのランナーが走っている。僕も中に入って写真を撮る。皇居を半周していよいよラストスパート、直線の先に東京駅が見えた。フィナーレだ。
6:25 428km 5m 東京駅 ゴールやりました。感無量です。時間は6時半予定通りです。一人で428km走り抜けました。日本の中心に来ました。来て良かった頑張って良かった。一生の思い出になりそうです。憧れの東京駅と一緒に写真を撮り駅前に座り込んだ。
しばらく休んで荷物を全て降ろして自転車を解体して袋に詰めた。もう観光は十分です。十分東京を楽しみました。新幹線まで1時間、トイレで体をきれいに拭き、身支度をして駅の売店でおいしそうな弁当を買う。
新幹線に乗り込んだら弁当とビールで乾杯、窓から見える東京の景色に別れを告げて金沢へと向かう。午後1時半に金沢に着きかみさんに駅まで迎えに来てもらった。完全燃焼の旅は終わった。
14時間55分+5時間25分 20時間20分