FILE17  ムシトリスミレ
               ムシトリスミレの群落
昆虫を捕らえ、腺毛(有柄腺)がきらきら光っている   腺毛(有柄腺)

 有名な食虫植物で、花の形がスミレに似ている食虫植物と言うことでムシトリスミレと呼ばれていますが、もちろんスミレの仲間ではなく、タヌキモ科の植物です。
 高山植物として扱われることもありますが、白山では、中宮道のゴマ平(約1850m)と白山スーパー林道三方岩岳の標高約1700mの地点と白山麓(標高が分かると、産地が特定されて、乱獲につながりますので、標高を明かすことはできません)の3カ所にしか分布が知られていません。
 ムシトリスミレに初めてお目にかかったのは、大学2年の時だと思いますので、今から40年以上も前のことになります。15年程前に思い出して、その自生地を尋ねたところ、ありましたありました。花盛りでした。その後数回訪れて写真を撮りつづけています。
 急な崖に張り付いて細々と生きています。舌のような葉を地面に張り付かせて虫の来るのを待っています。キノコのような形をした腺毛(有柄腺)から分泌された粘液によって獲物をとらえます。 


花模様