ツクバネは、高さ1〜2mになる半寄生性のビャクダン科の落葉低木です。
本州の東北地方南部から四国、九州北部にかけて分布します。
スギやツガ、モミなどの針葉樹の根に寄生すると言われています。半寄生というのは、葉緑素をもっていて、自分では光合成をしてはいるのですが、他の植物の根などに寄生して水分や窒素分などの栄養を宿主から吸収しているものです。
外見は、普通の緑色植物と変わらないのですから、これが半寄生であるとか、スギなどの根に寄生しているなどということを最初に発見した人はすごいと思います。尊敬あるのみです。
果実を煎って食べたり、塩漬けにして料理のつまに利用するそうです。
4枚の羽根のように見えるものは、苞(ほう)です。 お正月の遊び、羽子板でつく羽根に似た果実ができるので「ツクバネ(衝羽根)」と呼ばれます。
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