FILE50  フタバアオイ
 アオイスミレとの関連で登場しました。徳川家の三つ葉葵の家紋は、このフタバアオイの葉を3枚組み合わせてデザインしたものと言われています。京都の賀茂神社の祭りの飾りにも使われるので「賀茂葵(かもあおい)」とも呼ばれています。
 東北地方南部から九州にかけて広く分布します。落葉樹林の林床にひっそりと2枚の葉を対生し、その葉柄の付け根から細長い花柄を伸ばして、うつむいた形で花が付きます。
 3枚の萼片が合着せず、互いに接してお椀のような形になっています。石川県では、ゴールデンウィークの頃が花盛りです。花は決して美しくもなく、目立つものでもありませんが、葉の形と逆光に透けて見える葉脈の美しさは格別です。
 


花模様