FILE8  シュンラン

シュンランの花のクローズアップ
 昔はよく見たシュンランですが、最近あまり見かけないという気がしていました。しかし、早春に丁寧に探すとまだまだ見つけることができました。実は、今回の撮影の以前には、シュンランの写真は1枚しか撮っていなかったのです。
 「ホクロ」という別名は、唇弁にある濃紫色の斑点が、ほくろやしみに似ていることから付けられたと言われています。昔、ある料亭で100名前後の宴会を開いたことがありました。その時、料理の中にシュンランが添えてありました。おかみさんに「シュンランですね」と言ったら、「分かってくれましたか、板さんが喜びます」と言っていましたが、膨大な数のシュンランが摘まれたことだと考えると複雑な気持ちになりました。
 最近はシュンランを売買するプロが、ごっそり採取していくという話も聞きます。山野草趣味も過熱しないように願いたいものです。